今こそ政治を考えよう!

 尾鷲市の人口は、おおよそ55歳を境にして半分に分かれます。

 数字で言うと、55歳以下が約1万人、55歳以上が約1万1千人です。これは、準限界集落に該当する事態ですが、何も尾鷲市に限ってではなく、地方自治体のほとんどに言える現状です。いつの間にか、中央ばかりに政策が集中し、政治をするだけの支援が薄れつつあるのが今の地方自治体です。そればかりか、中央の行政改革によって、地方自治体の疲弊は加速したようにも感じます。公金カットや地方病院での医師問題など、あげればきりがありません。

 それは尾鷲市にとっても暗い影を落としています。学校耐震化をみても、無い袖を振るわけにはいかない現実は、教育委員会の苦労を見ても実感します。しかし、はたして無い袖なのかを考えると、尾鷲市の貯蓄高に相当する財政調整基金は、約12億を超えるなど、緊縮財政による財布の紐はきつくなるばかりです。確かに、財布の紐を締めることで、財政の安定を司る基金は増額していますが、「必要不可欠な出費」は必ず存在します。私たち議員には執行権がありませんが、それを決断できるのは市長より他ありません。

 そう考えていくと、先の特別委員会での「4月には学校耐震化の計画を提出する。」と公言していた市長ならびに教育長の言葉が、わずか数日のうちで、「5月連休明けとの認識でした。」とのすり替え発言ののちに、議員側の指摘で再度翻意するなど、政策の安定には程遠いおそまつ政策の繰り返しです。これは議会との対立構造ではなく、市政を安定させられないリーダーの失態続きに過ぎません。

 だからと言って、市民側にも責任はあるはずです。1票を投じた責任の重さは、その政治家への負託となって、代表者を政治の現場に送り込みます。よく投票にいかない若者などがクローズアップされますが、「自分の住んでいるまち」は、「誰かが、どこかで、何かを、適当にやっている。」延長線上にあるのではなく、(当選するだけの)たくさんの1票の重みで活動している政治家たちで決まっているのです。それが市長であり、議員になりますが、「自分の住んでいるまち」の将来や未来は、「願いを託すことができる権利、つまり1票」として、すべての有権者に与えられています。

 もちろん、私の原動力である市民活動でも、政治的に活動することができます。市民の大きな動きが、政治をも動かすという意味です。この活動の影響は、1票以上の重みも持つと信じています。「市民の活動をほっとけない」がまさにこれで、市民活動の高まりは、政治活動にも必ず影響を与えるのです。だから、最終的には、市民の力の大きさは、そのまちの将来や未来を左右するのです。地方自治体が生き残りをかけたレースは、いつの間にか行政手腕と市民活動に集約されているのは言うまでもありません。そのまちに住んでいる市民の力が無ければ、行政は張りぼてに過ぎないのです。

 「今こそ、政治を考えよう!!」

 これは、政治家を称える言葉ではありません。もちろん、市民と政治家は両輪であることには違いありませんが、市民にも確固たる意思表示と行動をする時期に来ていると言うことです。住んでいるまちをつくりあげていくのは、私たちのような政治家でもあるのですが、それは率先する市民活動があっての原動力になるのです。選挙時だけの負託された1票だけでは、政治家も張りぼてに過ぎないのです。少なくとも、これから尾鷲市やこの地域で踏ん張り続ける若い世代には、「このまちのよさを絶やすまい。」という気概をもっともっと表現して欲しいと感じます。私たちの先輩の多くが、そう言った意識の元で、今の尾鷲市をここまでつくり上げてきたはずです。だからこそ、私は「温故知新」の気持ちで、尾鷲市の将来を考えていきたいのです。

 「できる範囲からはじめませんか?」

 政治への参加は、1票だけではありません。何でもない行動が、やがて政治にも繋がっていきます。「家の前の掃き掃除を、もう少し先までやってみる。」、「学校帰りの近所の子どもたちに「おかえり」って声かけする。」、「ちょっと高くても、意識して尾鷲産の商品を買ってみる。」、「散歩して、自分のお気に入りの建物や路地をつくる。」、「1ヶ月に1回は、尾鷲市内で外食する。」、「家の前を花で飾る。」、「ペットボトルの再分別をやってみる。」…本当に些細なできることからで、政治に繋がる市民活動に参加することができるのです。

 「自分たちのまちは、自分たちでつくる。」

 ここからはじまるような気がしています。
by owase874 | 2009-04-21 13:25 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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