議会改革は誰のためにするのか?

 先月30日の議会運営委員会についてです。

 議会改革について議論しましたが、尾鷲市議会は、私が議員になる以前より、積極的な議会改革をやってきていると聞いています。しかし、時代が要求する、つまり住民が要求する議会改革への要望は、それ以上であり、「議員定数」と、「議員の給与」についてが特に多いのではないでしょうか?

 先の議員選挙でも、あるいは市長選挙でも、「議員定数の削減」が話題になり、公約としていた候補者も多かったです。全国の自治体をみても、「定数と給与」については、必ず公約や話題となっております。ときとして、マニュフェストにも挙がるくらいの話題性を持っているので、「リップサービス」と受け取られることもしかりです。

 しかし、尾鷲市のように、人口の減少と共に、議員の定数も削減されているのですが、それが地方自治法上で定めれた、人口比率で算定された定数より少ない議員定数でも、「尾鷲の議員は多い」と言われてしまいます。尾鷲市民の代表者であり、負託を受けた議員である以上、定数は市民の声を左右する大きな要因となります。単に、少なくすれば、それだけ市民の声の反映は小さくなり、執行権を持っている首長のなすがままになりかねない事態も想定されます。また、これが一番の懸念材料ですが、議案の審査や採決など、少ないほどに一人当たりの議員にかかる負担もそれだけ大きくなります。たとえば、3月定例会など新年度予算の審査をする場合を考えると、かなりの時間と労力がいるので、少なすぎても、議員の影響が薄れてしまうことも考えられます。

 私は、「議員定数の削減」や「議員給与の削減」に反対する立場ではありませんが、なんでもかんでも削減してしまう影響を考えないと、たとえば、議員給与の大幅削減になってしまうと、若い世代の議員のなり手がいなくなってしまうかも知れません。これでは、金銭的に余裕のある議員が増え、これに定数の削減も重なれば、弱い立場の市民の声は、ますます届かなくなることもあるかも知れません。

 それでも、議会改革は、市民のためにするものなので、何よりも市民の声がどれほどのものであるのかを、私たち議員は、しっかりと聞き取る必要があります。これは、市民の側にとっても、「自分たちの住んでいるまちを考えていく」上で、「日ごろ考えていることを言葉にしていく」、とても大事な作業ではないでしょうか?また、議会改革が、「あらゆる削減」だけではなく、常に市民の立場に立ち返って考えられた改革にしていくものなので、「今までの慣習」にとらわれないことも必要です。

 この日の議論では、議題となった大きく5つの項目で意見交換され、1つ目の、地方自治法改正に伴う委員会条例等の改正については、すでに実施している自治体もあることから、尾鷲市議会での見直しもされることになりそうです。ここで、平成18年11月24日に施行されている改正事項は、

 1.常任委員会への所属制限の撤廃、予算または決算常任委員会の設置
 2.議長による委員の選任
 3.委員会の議案提出権
 4.電磁的記録による会議録の作成

になります。このうち、尾鷲市議会では、項目2と3の条例改正が認められました。

 2つ目の、一般質問の発言時間については、県内の自治体の多くが60分程度となっていることからも、従来の80分から60分に短縮されました。これにより、従来方式(答弁含めず20分以内を3回)の廃止が決定され、午前に2名、午後に2ないし3名の登壇時間がきちんと設定されることになりました。この効果としては、1番手の議員が10時に登壇すると、2番手の議員の登壇は、11時10分となり、傍聴したい議員の発言時間がはっきりすることです。

 3つ目の、会議の開始時間については、議長が、9時半の開始を提案されたましたが、従来通りである10時開始の意見が多かったです。逆に、私のように、17時終了の意見もでましたが、継続して審議していくことになりました。

 4つ目の、議会広報(市議会だより)の再開(復活)については、「前回まで(編集に)携わっていた私としては、議会広報の必要性を改めて感じます。今後は、再開するときのスタッフの人選などにも配慮しながら、議会のケーブルテレビ放送やネット配信などとも考慮に入れ、「市民が知る手段」を増やすべきだと考えています。」との趣旨で発言させていただきました。この件についても、継続して確認していくことになり、議会広報の復活に期待できそうな雰囲気を感じました。

 5つ目の議員定数については、平成25年5月に次の改選がありますが、この前年度の平成24年5月くらいまでには、「尾鷲市における市議会議員の定数」をまとめていくことが確認されました。それまでに、検討委員会や全員協議会の形で意見交換するとともに、広く市民からも公聴会などの開催をして、意見を吸い上げていくことになりました。この件では、1人でも多くの市民参加に期待するところです。さらに、この場の私の発言として、「市民は定数の削減も、給与の削減も、あるいは政務調査費の是非にも関心がある。議会としても、そこまで踏み込んで考えることはできないか?」としました。しかし、当然といえば、そうなのですが、議長より、「議員報酬は、審議会で検討することになっている。市民からの意見も参考意見として聞くことはあっても、我々ですべてを結論することはできない。」と言われてしまいました。
 確かに、報酬審議会のことは知っていますが、定数の是非だけを考えていけばいい事態でない気もします。議長の意見はもっともですが、市長や市民よりに先に、議会が行動することがあってもいいのではと感じました。しかし、議員でできる範囲を、しっかりとやっていくことに異論はありません。

 あとで感じたのですが、この日の議会運営委員会の議論については、地元紙にも記事掲載されていました。議会としていちはやく広報することがでこれば、より市民に理解されるのではないでしょうか?その点では、市議会広報の形態を、「議会瓦版」のように、A4両面刷りでもかまわないので、大事な節目ごとに発行できればとも考えました。これも、予算の都合がありますが、より市民的な発想が、私ができる活動です。実際には、これが実現できて、初めて議員の活動になるのですが。
by owase874 | 2009-08-01 21:14 | 議会改革報告


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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