尾鷲市清掃工場は、満身創痍の稼動状態

 梅雨明けしたとはいえ、よく降ります。

 7月末からの長雨で、地盤が緩んでいるのと、山の保水力が年々低くなっていることからも、「今まで」とは違う警戒が必要と感じます。
e0105019_10544614.jpg
国道425号線、再崩落付近


 さて、昨日の生活文教常任委員会の管内視察は、激しい雨の中の視察となりました。午前中は、クチスボダム奥の尾鷲市清掃工場に行きましたが、大粒の雨が降っていました。
e0105019_10582179.jpg


e0105019_10594784.jpg
1号炉内部


 清掃工場は、2つの炉(燃焼室)を持っており、日に30トンほどの可燃ごみを処理しています。1つの炉で15トンを処理する計算ですが、現在その1つは停止した状態です。
 そのため、1つの炉で30トンの処理をするために、朝5時から夜8時まで、フレックスタイムで稼動させているそうです。清掃工場は8時間労働なので、朝5時から12時、昼13時から夜8時までとなり、4人2組で対応しています。
e0105019_1165478.jpg
グレートバー(下)とサイドプレート(中)、耐火煉瓦(上)


 2号炉が停止しているのは、燃焼室のグレートバーとサイドプレートが減肉(破損・磨耗)しているからです。グレートバーの役割は、上から投下された可燃ごみを、特殊鋳物のバーが細かく動き、先端ノズルより高圧高速の空気を噴出することで、バーの冷却と安定的な燃焼を実現させます。サイドプレートは、空気漏れを防ぎ、グレートバーの熱膨張を吸収する構造となっています。
 グレートバーは450個敷き詰められおり、このうち277個の減肉が大きく、87個がそれに近い状態です。合計364個のバーを取り替えなければ、空気漏れによる不完全燃焼を引き起こし、効率的な稼動ができなくなると説明を受けました。サイドプレートは、両端に各25個並べられていますが、32個が減肉しており、交換を必要とします。穴が開いているものもあり、これも空気が逃げる原因となります。
e0105019_11261337.jpg
サイドプレート上の耐火煉瓦もボロボロ


 1号炉内を見学するのに、ダイオキシンの濃度が高いことから、簡易の防護服に着替えて視察しました。実際に見て説明を受けると、「交換せなアカンやり。」って強く感じます。無理に稼動させたり、応急処置を施しても、3ヶ月程度しか維持できないとなれば、「仕方のない必要経費」と考えます。

 しかし、平成19年の1号炉の取替えよりも規模が大きいので、予算も1億円を超える見込みです。平成3年3月の稼動から18年を経過し、グレートバーの耐用年数が4-5年であるのに対して、だましだましでしか補修できなかったこともあり、尾鷲市の清掃工場は、清掃工場職員の技術で保持していると感じました。

 1号炉と2号炉にかけられた補修の経費も、平成9年、15年、16年、19年で約2億円も投じられてきています。必要経費といえど、補修、補修では、そのたびに財政をひっ迫する原因をつくってしまいます。耐用年数が5年であるので、5年間隔の定期的な補修ができていればとも考えますが、財政をみながらの補修をしてきているので、余計に経費がかかったのではとも感じます。

 今の尾鷲市の財政状況で、1億円を超える予算を審査するのは苦痛ですが、環境省による「廃棄物処理施設における長寿命化計画策定支援事業」の交付金対象となる予定であるので、その交付限度額がいくらになるかです。環境省の資料を見る限りでは、一括交付は3分の1となっているので、残り3分の2の負担をどうするかになります。

 いずれにしろ、2号炉は、平成16年の簡易補修から手をつけていないので、本格的な取替えが切望されています。

 午後からは、陶芸教室の視察をしました。
e0105019_11345066.jpg


 さらに、八鬼山などにも向かう予定でしたが、雨足が強くなったので延期になりました。
by owase874 | 2009-08-06 12:07 |  


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

プロフィールを見る

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

facebookやtwitterにも登録しています。よろしくお願いします!

カテゴリ

プロフィール
議会活動の予定
コラム「温故知新」
端無の一般質問
定例会の報告
臨時会の報告
委員会等報告
議会改革報告
防災とまちづくり
教育とまちづくり
福祉とまちづくり
観光とまちづくり
住民自治を考える
産業振興を考える
公益行事への出席
地域の活動を知る
東紀州はひとつに
 
 
 
 
 
 
 
 

twitter

最新の記事

一般社団法人熊野レストレーシ..
at 2017-09-23 09:10
三重県熊野市議会議員【はなし..
at 2017-09-23 09:00
1年前を振り返る日、新たな決..
at 2015-04-20 14:58
熊野市の地方創生(移住交流編..
at 2015-03-14 17:29
議会が一枚岩になるということ
at 2015-03-03 00:41
【12月定例会の一般質問】熊..
at 2014-12-11 16:18
【丹レス主催】大杉の伐木と霊..
at 2014-11-10 13:17
これからの地方自治体
at 2014-10-30 14:14
【丹波水害復興支援_霊山寺と..
at 2014-10-30 09:52
【丹波水害支援_床下対応メイ..
at 2014-10-21 10:29

以前の記事

2017年 09月
2015年 04月
2015年 03月
more...

検索

その他のジャンル