学校環境を考える~公共施設耐震問題特別委員会より~

 最終日の採決の前、特別委員会が開催されました。

 公共施設における耐震問題を議論する特別委員会ですが、教育施設の耐震整備計画ばかりが議論になります。時節柄と言えばそれまでですが、議員全員が参加する特別委員会だけに、幅広い議論の場の必要性を感じます。

 この日の委員会も、提出された資料とその説明だけで、あまり議論にもなりませんでした。発言した委員も数人で、拍子抜けした感じでした。議論になるまでの進捗がない気もしますが、どこか上の空的に感じるのは私だけでしょうか?

 資料は、平成21年度から平成25年度までの、「義務教育施設耐震化基本計画(案)」ですが、小中学校の耐震整備計画は、学校再編(統廃合)とセットで考えていく事業だと痛感しています。そのためには、これに並行して、学校再編に対する協議会や検討会を設立すべきと感じるのですが、現状ではその計画はないようです。

 と言うことで、全ての小中学校を残す方向で、耐震整備も計画されているのですが、木造校舎である、三木小学校や三木里小学校は、この計画書からは除外されています。また、優先順位は財政を第1に考えられているので、実質的に危険度が高いことが考慮されていない計画書です。そこで、資料をわかりやすく説明すると、

■整備計画順
 H21度 尾鷲中危険校舎解体、向井小整備計画
 H22度 尾鷲小校舎新設、尾鷲小耐震補強計画、向井小耐震補強
 H23度 尾鷲小耐震補強、輪内中校舎新設、輪内中耐震補強
 H24度 宮之上小耐震補強(2棟分)
 H25度 宮之上小体育館新設
 ※三木小、三木里小は除く
 
■各小中の状況
 解体 尾鷲中一部校舎、尾鷲小木造校舎、宮之上小体育館、輪内中一部校舎
 補強 尾鷲小一部校舎、宮之上小、向井小、輪内中一部校舎
 不明 三木小、三木里小

となっています。優先順位のつけ方は、この計画書を認めた教育委員会に尊重しつつも、解体を必要とする校舎や体育館の整備計画が、後年度になっているのが気になります。優先順位のつけ方を、児童生徒数の命と比較することはナンセンスですし、だからこそ学校再編の必要性を感じるのです。

 他の委員からの指摘もありましたが、学校再編を検討していくことは、イコール休校や廃校に繋がることになるのですが、全学年複式学級などの状況を打破することも必要ではないでしょうか?また、児童生徒の減少を待っての再編は、九鬼中や九鬼小のように、「わかっていながら、最終判断を地元任せにした」二の舞になってしまいます。

 学校がなくなると、地元に活力がなくなるように感じますが、これは「高速道路ができるとストロー現象で田舎が疲弊する」と同じ論理です。学校に魅力がなければ、児童生徒にも反映されないし、その努力は行政だけではなしえません。それでも、地域ぐるみで学校と関わりを持っていた九鬼のように、少子化の波はなりふりかまわずに襲ってきます。それに、再編などで学校がなくなると、残った生徒や家庭の行く先を考えるだけでなく、先生の職場も考えなければならず、単純には先生が余ってしまう状況となります。

 その現実を早急に考えていくためには、教育委員とその中から選出される教育長の手腕にかかっています。教育委員会は、行政とも議会とも一線を画した独立組織であるだけに、この地域の教育環境のさらなる向上と、学校環境の整備に並々ならぬ奔走をしていただきたい気持ちでいっぱいです。まずは、今後の教育委員会の動向を注視しています。ハッキリと言えることは、議会改革や行政改革と同様に、教育環境の改革も求められているのです。それは、今までの慣習にとらわれない、身を切るような断行も必要です。

 以上のことも含めて、この委員会でも発言しましたが、「ちょっと私だけが力みすぎているのでは?」と感じるばかりでした。教育環境の整備は、このまちの将来や未来に影響を与えると考えるのですが…
by owase874 | 2009-08-30 22:20 |  


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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