決算審査特別委員会での悩み

 今日で、決算審査特別委員会の審査が終わりました。

 一般質問が終了してからの約1週間、朝10時から16時ごろまで、数字と報告書を見比べながら、担当課の説明を聞きいては質疑をしました。この審査は、平成20年度の一般会計と特別会計、さらに企業会計の決算報告書になり、監査委員会が審査した結果を、担当課の説明を受けながら審査をします。

 議会として、新年度予算や補正予算を審査し、認めた上での報告書なので、「ちゃんと事業は完了しているか?」、「その成果や今後の課題は検討されているか?」、「予算にしたがって執行されているか?」などを審査します。とくに、不用額(認めた予算に対して執行されなかった残金)などが多額な場合も、審査の対象になります。

 しかし、「適切な質疑」を心がけてはいるものの、「監査委員が審査した報告書」であることを考えると、「二重の審査」のあり方もついてまわります。なぜなら、議会からも監査委員を選出しているので、この審査で異議を唱えることは、「議会が送り出した監査委員の信頼性」を考えてしまうからです。そのため、自治体によっては、議会からの監査委員を廃止し、委員会での審査に一任しているところもあるようです。また、今回の尾鷲市議会では、議長と監査委員を覗く全ての議員が参加する形をとりましたが、質疑内容が散漫になってしまうことも感じたところです。ここに、「適切な審査」の必要性を強く感じるところですが、議会による事前の勉強会(どのような審査が好ましいかなど)をやることで、「統一感のある適切な審査」を目指すのも一案ではないでしょうか?

 また、「市民にわかりやすい審査」となると、財政や行政の専門用語が飛び交う審査ばかりでは、全ての議員が「スペシャリスト」でなければなりません。「市民の目線で」と、逃げるわけではありませんが、やはりスペシャリストであるそれぞれの担当課の説明と張り合うだけの専門性は、今の私には備わっていないことを痛感します。全てにおいて「スペシャリスト」であることは無理ですが、これが私が感じた一番の悩みです。

 しかし、この予算審査と決算審査があるからこそ、市政のチェック機能としての力量が求められる場面なので、更なる研鑚をしなければと感じました。そのためには、行財政を理解することが一番の近道で、そのあとに、自分自身の得意分野で論議していくことだと感じます。

 さらに、「予算計上して認められた以上は、不用額は少ないほうがいい。しかし、それを当てにする議員もいるので。」との声もあることから、「口利き議員」のあり方も考えなければと感じます。市民の望みを叶えるのが議員の仕事ですが、当初の予算にはなかった特定の要望を口利きすることには疑問も感じます。それが、議員の評価に繋がるのも事実ですが、議員本来の仕事ではありません。また、議員だけでなく、「市長への直接の要望」などで執行された予算もあるので、これも同様に疑問を感じました。

 市政運営の原則は、「平等公平」です。施策の中の事業には、それぞれ優先順位があり、総合計画の中で進められていくのが基本です。それが適切に運営されているかをチェックするのが議会の仕事なので、本来は目に見える仕事が少ないものです。

 予算審査と決算審査を重ねても、財政がひっ迫していく現実があります。市政運営に不満を持っている市民が多いのも事実です。議員と言う「点」ではなく、議会と言う「面」の力で、市長がよく口にする「行政と議会の両輪」でありたいと考えています。双方が願うことは、尾鷲市民の将来や未来です。
by owase874 | 2009-10-02 00:26 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

プロフィールを見る

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

facebookやtwitterにも登録しています。よろしくお願いします!

カテゴリ

プロフィール
議会活動の予定
コラム「温故知新」
端無の一般質問
定例会の報告
臨時会の報告
委員会等報告
議会改革報告
防災とまちづくり
教育とまちづくり
福祉とまちづくり
観光とまちづくり
住民自治を考える
産業振興を考える
公益行事への出席
地域の活動を知る
東紀州はひとつに
 
 
 
 
 
 
 
 

twitter

最新の記事

1年前を振り返る日、新たな決..
at 2015-04-20 14:58
熊野市の地方創生(移住交流編..
at 2015-03-14 17:29
議会が一枚岩になるということ
at 2015-03-03 00:41
【12月定例会の一般質問】熊..
at 2014-12-11 16:18
【丹レス主催】大杉の伐木と霊..
at 2014-11-10 13:17
これからの地方自治体
at 2014-10-30 14:14
【丹波水害復興支援_霊山寺と..
at 2014-10-30 09:52
【丹波水害支援_床下対応メイ..
at 2014-10-21 10:29
【東皐寺復興支援&クールダウ..
at 2014-10-09 11:23
【丹波水害復興支援】東皐寺、..
at 2014-09-26 12:31

以前の記事

2015年 04月
2015年 03月
2014年 12月
more...

検索

その他のジャンル