人事案件の審査に遠慮は必要か?

 議会運営委員会でも同じ発言をしましたが、誤解をされる議員や市民もいることから、意見を述べておきます。

 これまでの尾鷲市議会では、人事案件の議案については、「人事案件でもあることから、委員会への付託を省略し、直ちに採決を取ります。」となっていました。私が最初に議員に就任したときも、監査委員の人事案件が直ちに採決され、予想外に否決されたことがありました。あのときは、私は質疑をする余裕がなかったので、(何も意見せずに否決したことに)あとで後悔しながらも、「可決されることを前提に採決をするのはいかがなものか?」と感じたところです。

 このときの反省もあり、奥田前市長が副市長の選任を議案上程したときは、「委員会付託の必要性」を訴えるに至ったのです。このときは、総務産業常任委員会での審査に参加し、結果として否決されました。先の全協で、候補予定者の挨拶があったので、「罰が悪い」と言えますが、これも真剣に審査をした上での結果です。なので、「市長との対立構造が原因」ではなく、「審査の結果として否決」としたのです。

 今回の人事案件では、長く不在であった副市長の選任と、2名も欠けたままであった教育委員会委員の選任が議案として上程されることになりました。このことについては、「1日も早く切望する」気持ちには変わりは無いので、議案の上程は歓迎するところです。しかし、これが「イコール賛成」ではありませんので、特に今回の人事案件は、尾鷲市にとって重要なポストであることからも、慎重な審査を必要と考えるのです。

 「人事案件だから(委員会付託しない)」という意見は、市長と議会との馴れ合いに感じるし、「付託したから反対」と決まっているわけでもありません。これは、議会で審査することが認められていることで、今までとは時代も時勢も変化していると感じるのです。この感覚が敏感で無いと、これからの地方自治体は生き残れなくなってしまうくらいに考えています。また、候補予定者が全協で事前に挨拶することが有益であるかはわかりませんが、候補予定者の方にも、「議会の審査結果を経て、職務に就くことができる」ことを理解していただく必要もあります。

 しかしながら、この全協での事前挨拶は、その人柄など少ない情報を埋める作業には効果があります。この日も、3名の候補予定者の挨拶を聞きましたが、私を含めて、「委員会付託してよかった。」と言う意見がでていました。それは、「正否の判断」ではなく、「さらに市長に問うことができる場」が保証されたことにあります。この委員会の場で、岩田市長は、「なぜこの方を選任したのか?」をもっと詳細に発言するができます。これを、本会議場の質疑で問えばいいとの意見もありますが、発言者の感情なしには問えないこともあるはずです。

 今回の人事案件は、岩田市長に継ぐ副市長と、教育長を含む教育委員の人事案件です。尾鷲市の重責を担うナンバー2とナンバー3の選任ですので、ひっ迫する行財政の重きを担う副市長と、順風満帆とはいっていない教育業界を先導する教育長は、慎重に審査する必要性を強く感じるところです。

 岩田市長も、「議会と切磋琢磨して」してと、就任時の挨拶で発言していたように記憶しています。まさに、これが切磋琢磨する場面では無いでしょうか?

 人事案件についての審査は、明日の本会議の暫時休憩中に行われます。
by owase874 | 2009-10-08 15:01 | コラム「温故知新」


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


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また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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