新潟県という自治体を防災で考える~その2~

 パネルディスカッション2では、災害時の危機管理を考えるということで、リスクマネジメントを学ぶ機会となりました。
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 ここでは、泉田裕彦新潟県知事が印象的でした。知事は、就任30時間前に、中越大震災を経験し、「就任早々、岐阜県の梶原知事(当時)から、「兵庫の井戸知事に連絡を入れておいたから。」との電話を受け、すぐに井戸知事より電話があり、「職員を送ったから何でも使って。」と、「送る」のではなく「送った」そのスピードに驚いた。しかし、知事室横の部屋を占領していただき、常に情報を交換し、指示を得たことは大きかった。」と話されました。
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 その後も、泉田知事は、5年間で5度の自衛隊要請を経験し、その都度、災害を乗り越えてきました。その性格には、「市民活動を重要視する」点があり、「災害ボランティアの必要性を否定しない」ことにあります。これについては、「外部から来るボランティアが、いいのか悪いのか、自分では判断できなくても、教えてくれる信頼できるネットワークを持っていた」ことにあるそうです。その誰かは、おそらく私も知っている方じゃないかと思いますが、知事の柔軟な対応姿勢が、災害スキルの上達と、リスクマネジメントに長けていると言われる所以です。
 また、泉田知事も、中間支援の必要性と重要性を理解しており、「新潟県の誇れるところは、中間支援組織が充実していることにある。」との言葉でも印象的でした。
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 日本を都市と中山間とで考えると、国土の7割が中山間地域です。阪神・淡路大震災のときは、大半が都市災害であったことから、しばらくは東京都での被災がクローズアップされました。しかし、7割が私たちが住んでいるような地域であることを考えると、中越大震災の教訓は、多くの日本の国土を守ることにも繋がります。

 過去の2つの大震災が、日本の防災技術を高めたことになりますが、特に被災した新潟県と兵庫県は、日本の中でも率先した自治体であるというわけです。確かに、災害を教訓にまちの防災力は高くなりますが、そのどちらにも共通できることは、「そのノウハウは出し惜しみしない」点にあります。

 兵庫県では、人と防災未来センターが設置され、その後の災害と復興に大きな寄与をしてます。そのあたりの様子については、初代センター長となった河田恵昭関西大学教授より説明を受けましたが、「年間12億円の経費がかかっているセンターであるが、それを無駄にしないだけの公益性を持っている。」と話されました。センター職員は、震度6弱の地震が発生すると、自治体の受け入れ態勢の有無に関わらず、現地に派遣されるとのことで、新潟県にも勝手に言ったと笑いを誘いました。しかし、災害のリスクマネジメントを考えるとき、判断と決断は瞬時でなければなりません。

 これは、避難勧告や避難指示の発表時期でも取り上げられることですが、このことについては、のちの見附市長の言葉が印象に残りました。泉田知事においても、「新潟県においてもその温度差は確かにあります。」とのことでした。私は災害ボランティアを長く経験してきた一人でもあることから、判断と決断は早くやってしまう方です。ときには、じっくりと考えることも必要な場合もありますが、命に関わることの決断には、大きな勇気と判断が必要になります。

 日程の都合で、全てのセッションに参加することができませんでしたが、この1日のセッションだけでも大きな収穫になりました。学者ばかりが集うお堅い話しではなかったので、津波被害の心配が懸念されている三重県からの参加はどうだったのかと感じました。
by owase874 | 2009-10-19 20:33 | 防災とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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