公立宍粟総合病院の苦労と現実

 2日目の視察先は、兵庫県宍粟市でした。

 前日の夕方に宍粟市入りしましたが、このまちは、平成17年4月に4つの町が合併してできた、人口4万3千人余りの市です。その中心となっている山崎町に滞在し、その晩に市内を散策しました。
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商店街通り


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八幡神社


 いただいたパンフレットを見ても、寺社が多く、史跡や自然が観光資源といったところです。歴史的にも、奈良時代の播磨国風土記に記載があるなど、奥ゆかしいまちになります。しかし、人口は4万人を超え、合併によってできた宍粟市役所は、免震構造の立派な5階建てでした。 
 そこに位置する、公立宍粟総合病院は、2007年1月に、「日本医療機能評価機構」病院機能評価Ver.5.0の認定を受けた病院施設になります(くわしくはこちら)。
 この認定は、病院施設におけるフューエルセーフであり、「連続的な安全性とケアの質を、国民の医療および関連サービスを通じて提供されるサービスの改善について、医療機関のサポート能力を改善する」ための第三者機構の認定制度になります。
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その認定書


 今回の視察は、この認定制度を取得するに至った点や、病院経営の効率化のために、電子カルテや医用画像配信システムの導入をした経緯の調査でした。山﨑院長や病院事務長のひたむきな努力の話を聞きましたが、この病院でも、医師不足や看護師の確保などに頭を悩ませていました。また、外来や入院の患者数も減少しており、「経営は順風満帆ではない。」との言葉が切実でした。
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前方右の白衣が院長


 このことからも、公立宍粟総合病院は、現状でできる限りの経営努力をしていました。院長の手腕もそうですが、何よりも病院事務長の企業を管理運営する者としての覚悟にも感服したところです。ここまで改革や開拓をやっているのに、慢性的な経営難が襲ってくる現実は、もはや地方自治体ではまかないきれない、国の施策の失敗としか言いようがありません。

 一方、尾鷲総合病院では、毎年多額の赤字を計上し、同じような苦悩をしています。しかし、電子カルテも医用画像配信システムもなく、職員のタイムカードすら導入されておりません。なんの努力もしていないとは言いませんが、「まだできる」余地は多分にあるように感じたところです。
 毎年のように赤字が計上され、市からの補填を認めている私たち議会にも責任は大きいのですが、まずは病院側の経営努力も必要で、それをしなければならない現実があります。個人的には、尾鷲市にはなくてはならない病院であるためには、 救急患者の受け入れ態勢と対応の充実化を図ることと、経営の効率化が頭に浮かびますが、せめてホームページくらいは充実するか、更新できないのであれば、もう少し簡素のままにしておいたほうがよい気がします(尾鷲総合病院の公式サイトはここ)。ちなみに、非公式サイトもあってさらにわかり難いです(ここ)。
by owase874 | 2009-10-29 11:46 | 福祉とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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