熊野市議会有志との懇談会~意見交換編~

 施設の見学をしたあと、多目的ホールに戻って懇談会を継続しました。

 こちらから事前に質問事項を提示していたので、詳しい資料なども用意されておりました。とくに、熊野市の財政状況と、市議会で始まったばかりの議会のweb公開については、大変に興味深い結果を得ることができました。
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熊野市役所


 平成21年度の一般会計予算の総額が、約120億円を超える規模というのは、同じ人口比率の自治体では潤沢な行政運営と言えます。同じ規模の尾鷲市では、約92億となっているので、同じ東紀州の自治体でも、これだけの違いがあることに驚くばかりです。これだけの強気予算が組めるのも、財政調整基金をはじめとする基金の総額が約37億円と、尾鷲市の数億円規模と比較しても明らかに違います。合併したことによる合併特例債など、異なる行政体系であることは理解できますが、自主財源の規模は、人口割で考えても約26%と同程度です。

 また、特色ある新規事業と名づけられた資料には、1.産業の振興、2.保健・医療・福祉の充実、3.教育・文化の振興、4.生活環境の整備、5.まちづくりの進め方のテーマ別に、総事業65事業、総額9億4237万8千円分の新規事業が組まれておりました。これは、河上市長の施策を、予算の根拠を持って打ち出した事業なので、大変にわかりやすく、納得してしまう見せ方だと感じました。尾鷲市では、岩田市長肝いりの新規事業が見え難いと感じているので、「議員や市民への見せ方も重要だなあ。」と痛感したところです。

 この資料で興味がわいたいくつかに、「熊野地鶏鶏舎建設事業(6千万円)」や、「ふるさと特産品加工所建設事業(2909万8千円)」、「鬼ヶ城センター複合施設建設事業(1342万9千円)」、「金山保育所改築事業(2億5431万6千円)」、「熊野市議会本会議映像インターネット配信事業(508万9千円)」などがありました。それぞれに説明を受けましたが、このほかにも、熊野市では有名なスポーツ振興や園芸など、わかりやすい事業への投資が予算化されていました。また、施策の打ち出しのほとんどを、河上市長が考えて決めるそうで、市議会が追随せざる得ない状況も垣間見えました。

 このうち、熊野市議会本会議映像インターネット配信事業については、12月定例会より配信が始まったwebによる議会中継のことです。これは、平成26年度までの債務負担行為で、総額では1073万6千円になりますが、単年度換算で130万円程度と、予想以上の低予算で組めることがわかりました。

 実際には、生中継と録画中継に対応しているので、「いつでも見たいときに見える」のが特徴です。議会内に設置された3台のカメラを、議会事務局の職員が操作し、テロップの打ち込みなども容易にできるそうです。録画の中継映像は、4年間蓄積されるので、任期中の一般質問などの確認もでき、キーワードなどでの検索も可能です。配布された資料の確認事項をみると、それほどややこしい内容もなく、いつでも導入できそうな事業に感じました。

 「コンピュータを使ってまで見る人がいない。」、「老人が多いのに、見るわけがない。」などの声もあったそうですが、初日のアクセス数が約850件と(2日目は約650件)、予想をはるかに超えた結果に驚いたそうです。尾鷲市でも、自宅にインターネット環境がなくても、出張所や公民館などに配備されたコンピュータから見ることができるので、議会中継がみられるような配慮をすることも可能です。何よりも、低予算で事業化できる点が評価できます。

 尾鷲市議会では、広報委員会の議員主導による市議会だよりが発行されますが、紙媒体のほかにも、開かれた議会をアピールする面でも、web中継は有益な事業になるはずです。また、地方自治体にしては、議員のブログも充実しているので(16名中6名)、市議会のサイトなどでも、積極的にアピールされてよいと考えています。本来は、ブログやサイトを持っていない方を優先するのではなく、積極的に広報している方を優先することで、より議会を身近に知っていただく機会をつくるべきだとも感じています。

 初めて、会派として熊野市議会議員と懇談会しましたが、近隣自治体との交流は、これからの時代には必要な試みです。遠くの自治体に視察しても得るものはありますが、近隣との交流は、より現実的な内容を交換でき、これが東紀州がひとつになっていくきっかけにもなるはずです。次回の開催をお互いに確認しながら、16時半まで熱心に懇談する機会を与えられました。

 帰りの道中においても、「新鮮でしたねえ。」、「有意義やったなあ。」との声もでて、今後も積極的に交流する機会を設けていきたいと考えております。
by owase874 | 2009-12-26 23:59 | 東紀州はひとつに


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

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