新しい年になり、これからの尾鷲はどうなるのか?

 地元紙に掲載されていた、岩田市長の新春インタビューを読みました。

 当初予算は80億円規模、三日に一魚で漁業振興、林業振興にマイ箸運動、海洋深層水で企業誘致、総合病院の医師確保、商店街の再生モデル事業、第6次総合計画の策定などといったところでしょうか。新春らしく、景気のよい話が並んでおりましたが、無い袖を振る苦しさがにじみ出ていたと感じたのは私だけでしょうか?

 詳しくは、3月定例会の所信表明などで明らかになるのですが、いよいよ岩田色が出る予算編成になるはずです。両紙ともに、かなりの紙面を割いて特集されていたので、今後の試金石ともいえるインタビュー内容と捉えました。昨年に収録された記事なので、すでに岩田市長の頭の中には、これらを基本とする施策が創造されていることと感じます。これに具体的な予算付けを行い、事業として世に出てくるのが、当初予算といわれる新年度予算を審査する3月定例会になります。ここが、私たち議会との熱い論戦になるはずです。

 その中で、商店街の再生(再興)についてふれていた内容がありました。どこかをモデル地区に指定し、まちなかの再生や空き店舗の解消を狙った施策を打ち出すと書かれておりました。「どこをモデルにするの?」、「ようやく商店街にも施策を打ち出すの?」と興味津々なのですが、「それでも遅いなあ。」と感じてしまいます。これは、岩田市長だけのことではありませんが、商店街通りや商店の衰退は、私が栄町にお店を構えた5年前には、すでに始まっていたからです。あれからでも、3人の市長に交替を繰り返し、一般質問などでも議論してきましたが、何も施策を打ち出すことなく、現在に至っているからです。
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イベントもやってる商店街通り


 先だって、私が所属する「尾鷲一番街」という商店主の集まりに参加しました。このような商店主の集まりは、栄町商店会、駅前商店会、中井町商店会、駅前発展会と5つほどあります。どれも衰退が激しく、それぞれに課題や問題を抱えており、空き店舗や放置店舗に悩んでいながら、自分自身の商売に必至で、他に目を向けるだけの余裕すらないのが実情です。もちろん、私もお店をしていて同じですが、私も含めた商店主自身の責任もあります。
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昼の商店街通り


 しかし、都市マスタープランなどをみても、商店街通りの施策は念頭に無く、先の集まりでも、「この先、一番街の街灯も消えるかもねえ。」などの話も出ていました。景気のよい頃に、商店主の自己負担で始まった街灯の電気代などの維持費ですが、駅前商店会では、維持費の捻出などから、多くの街灯が消える結果となっています。尾鷲一番街と栄町商店会は、現在でもすべての街灯が維持されていますが、店舗全員の負担でもなく、商店会に加盟している商店だけの負担額が大きいので、加盟の店舗が減るごとに、維持費の負担は大きくなるばかりです。
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夜の商店街通り


 街灯があるために、夜の街尾鷲を象徴する商店街通りが維持されているとも言えるので、まさに消えると真っ暗で、防犯や景観的にも味気ない夜の街になってしまいます。また、放置店舗の問題も、先の台風18号の被害から、ほっとけなくなってきたのは言うまでもありません。中井町通りにも、歩行者や通行者にとって危険な放置店舗があります。私のお店がある通りにも、外壁が剥がれ落ち、内部崩壊しているとみられる店舗が向き合っています。木造家屋は不思議なもので、人の手が入れば維持されるのですが、放置期間が長くなると、手のつけようが無いほどに崩壊していきます。

 これらの放置店舗は、それぞれに所有者がおり、個人管理されているだけに、手を出し難いのが現状です。私も以前に指摘したことがあるのですが、景観条例などあれば、放置店舗に手を入れることも可能になります。しかし、市が買い取るわけにもいきませんので、何かしらの施策をもって対応することが必須となります。いっそうのこと、放置店舗を撤去し、緑地公園か駐車場に変えていけば、防災対策やCO2の削減にもつながる施策が見つかるかも知れません。

 話題が商店街のことばかりになりましたが、ただの興味だけでなく、「本当に気合を入れてやるつもりなのか?」を含めて、出てくる施策に期待したいと考えております。私の持論には、中心市街地の発展(再生、再興)は、必ずまち全体のポテンシャルをあげると考えています。まちが賑やかになる原点であり、人が集中して住んでいるからです。その人たちが高齢化し、若い層がより遠くへと移動する空洞化の中で、商業施設などがつられて中心から遠ざかっています。そのことに歯止めは利かなくとも、本来の生活を取り戻すチャンスを、商店街や商店街通りは秘めていると考えるからです。

 新年が明けて、わりと熱く新聞を読みながら、次なる論戦の構想を考えています。商店街のことは、仲間たちとともに、商店街通りで5年間活動してきた自負もあります。現場主義を唱える岩田市長だからこそ、これらの活動にも着目はすることでしょう。そのために、私たちも商店街通りを拠点に、現在まで活動を続けてきました。苦しいことも、できることも、すべてを公開し、きっかけづくりになればとも考えています。

 大きくまちが変わることに期待しながら、実は小さいことから変えていくことが近道という現実を知りました。しかし、それにばかりに没頭していると、外からの目が霞んでしまうので、このバランスを上手にとりながら、尾鷲の将来に繋がっていく活動をしていきます。今後の取り組み方が、私にとっても大きな課題であり、最後の総仕上げとなるはずです。
by owase874 | 2010-01-02 23:58 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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