耐震問題の方針が出てこなかった特別委員会

 ちょっと期待外れの公共施設耐震問題特別委員会でした。

 「新しい提示がなければ、せなんでもよかったのに。」との声も漏れ聞こえてきました。何かしらの方針や新しい方向性を期待していただけに、引き出せた答えは、「政権交代により、国の施策が方針転換したために、当初の見通しよりも厳しくなった。」とだけでした。しかし、すでにメディアからも報道されている内容で(こちらを参考)、議員だけでなく、市民でも知っているはずなので、「で、どうするのですか?」と聞いたところです。

 正直に語ってくれる、悪意のない岩田市長なので、責め難いというか、暖簾に腕押しというか、私が質問を切り出した、「国の方針転換が、尾鷲市の耐震計画にも影を落としているのならば、学校統廃合も含めて再検討する必要性を感じるのではないか?」にも、はっきりとした市長の考えが提示されませんでした。無い袖がふれない状態で、「それでも計画通りにやる!」のか、「地域の状況も考えて、こちらから舵取りをする。つまりは、学校統廃合を真剣に進めていくということだ。」の2つに1つしかない気もするのですが、教育長の意見も同様に、「検討していく。」程度のものでした。

 確かに、あの場で表明すれば、大きな混乱を招くかも知れません。しかし、当初の計画通りには、耐震化が進められない状況にあると言いながら、何にすがってやるのかもハッキリとしないのは、納得できるものではありません。市長の言葉を返すようでしたが、「九鬼のように、地域が一体となって学校を支えてきたにもかかわらず、小学校も中学校も閉校してしまう。(学校統廃合を)地元に任せ過ぎた結果ではないか?もっとこちらが舵取りすべきではなかったのでは?」と質したところです。これには、「真剣に議論したい。」との答えもいただいたので、次回にはもっと突っ込んだ内容を提示されると期待したところです。

 また、前回の委員会のときに、岩田市長より、「公共施設の耐震状況などを調査している。」と聞いていたので、その後の状況を問う声が、同じ会派の神保議員よりありましたが、「調べたが、資料として提示するかは検討する。」とのことでした。これには私からも、「検討が必要な資料ですか?どのような状況か知ることも大事です。」と押しましたが、「検討する。」と冷たいものでした。尾鷲市が所有する公共施設(公共建物)は、その多くが耐震化されていないか、耐震基準に満たないものばかりのはずです。しかし、それを知ることが大事で、その状況をどうするかは、これから執行部が検討することでしょう。しかし、調査したものが些細なことであっても、それを知る権利はあるはずで、そこまでこだわるのは、この結果が市民生活に直結するからです。

 公共施設の中には、小中学校でも同じですが、避難施設になっている施設があります。そこが、耐震化がなかったり、耐震診断されていなかったりすれば、それは堅実な避難施設とは言えません。当たり前ですが、地震によって倒壊しているかもしれない避難施設なんてありえないことだからです。しかし、現実として存在しているし、それは豪雨災害では使えるかも知れません。せめて、この状況を広く住民に知らせることはできるので、ぜひとも簡易でも提示していただきたいと、委員会終了後も岩田市長に食い下がったところです。

 これでは、「いったい何のための委員会開催だったのか?」と考えてしまいます。現在までに、尾鷲中学校の第1棟解体工事が進み、向井小学校の耐震診断と耐震工事が進められることが報告されただけになります。これも従来に示された通りですが、今後は計画通りにいくかどうかは定かでないことだけはわかりました。それと、「真剣に議論する。」の議論が、どのような形で報告されるかです。

 この委員会は、学校施設だけを議論、審査する特別委員会ではないので、本来の目的である、公共施設全般を取り扱うには、どうにも遅々として進んでいない印象です。
by owase874 | 2010-02-13 02:35 |  


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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