総務産業常任委員会の傍聴で気になったこと~その4~

 いつも感じることとして、新産業創造課から配布される資料は、私にとっては一番見やすい資料であり、事業は各担当職員が説明するようになっています。課長が全てを取り仕切って説明しているわけではないので、受け答えについても専門性を感じます。詳しいだけに、気になる箇所も多く出てきますが、それは市民に還元されることになるので有益なことです。

■新産業創造課
・歳出のうち、海洋深層水事業費 3603万1千円

 アクアステーションの指定管理料が2495万5千円、三重県ふるさと雇用再生特別基金市町等補助金651万円を使った、多段活用による陸上養殖実証試験などの委託料が主な予算になります。このうち、陸上養殖については、アワビ・サツキマス・ナマコ・ハバノリなどの養殖モデルの構築を目指すようです。アワビについては、富山や室戸、沖縄、駿河などの海洋深層水でも試験されているようです。また、サツキマスやハバノリなどは、需要と供給があっての試験でなければ、行政支援する研究だけでは疑問視しています。
 どこか、海洋深層水の利活用については、全国的に飽和状態のように感じます。一番は、市民の利用を促進させることですが、他の地域の海洋深層水にはなくて、尾鷲の海洋深層水にしかない成分や抽出があれば、それはそれで生き残れるような気がします。同じことをやっても…という感想です。

・歳入のうち、商工振興補助金 123万7千円

 5つの事業への補助金ですが、このうち、尾鷲イタダキ市活動事業27万円や、椿茶屋運営事業補助金20万7千円については、直接関係しているのでわかりますが、尾鷲市商店会活性化事業40万円の内訳が知りたかったです。とくに、まちなかにぎわいづくり事業の目的と関連することなので、関連性などはあるのかと感じたところです。

・歳入のうち、まちなかにぎわいづくり事業 600万円

 一般質問でも取り上げましたが、まちなかへのにぎわいを創出するために、プランの策定料として420万円を委託するようです。また、先進的な事例を調査研究するために、61万4千円の普通旅費も計上されています(講師などの旅費の可能性も)。使い勝手のよい報償費も100万円が計上されていますので、プランづくりへの費用弁償に充てられるようです。
 内容はよくわかりますが、「それで商店街などは再興するのか?」といえば、そうではないと感じます。私も商店街でカフェを自営していますが、商店街ににぎわいが無くなったのは、商店主の努力が足りなかったからです。だからこそ、廃業して空き店舗になっているのです。厳しい言い方ですが、商売は行政が直接支援して再興するものでもありません。行政ができるとすれば、基盤整備の部分でしょう。どうしてもやるというのであれば、それは行政の仕事ではなく、地元商工会議所の仕事だと感じます。

・歳入のうち、観光振興補助金 1510万4千円

 5つの事業への補助金ですが、このうち、熊野古道まつり85万円、尾鷲磯釣大会63万円、尾鷲節保存会9万9千円などは、尾鷲観光物産協会補助金1002万5千円に組み込むことで、協会事業として取り仕切ることはできないものかと感じています。全く関係していないことも無いのですが、窓口が一本化されているほうが、利用者や市民にとっては有益だと感じるからです。
 私も、プロジェクトCReAMと東紀州コミュニティデザインセンターという市民団体で、協会員として年会費1万円を支払っています。しかし、会議などに参加していない(できていない)こともあるのですが、双方向の情報発信ツールとしては、あまり期待するところがありません。市民団体からのかかわりとして、関係を模索しているところです。

 ・尾鷲観光物産協会の公式サイト
  http://www.owase-kb.jp/index.html

 例えば、これは予算審査には関係ありませんが、公式サイトなどについては、関係者の苦労は評価しますが、インターネットを生半可に考えていては…と感じます。いまや、ほとんどがインターネットでの検索で調べてから行動するパターンが多くなっているので、シンプルで洗練されていなければ、来るまでにイメージダウンされてしまいます。ちなみに、隣町の紀北観光協会の公式サイト(http://www.kihoku-kanko.com/)と比較していただきたいです。また、お叱りを受けそうですが、協会サイトに個人のブログを掲載するのもどうかなと感じます。であるならば、尾鷲市内で更新している全てのブログのポータルサイトを構築するべきです。それが、サイト内検索できる使用にすれば、来訪者にとっては有益です。

・歳入のうち、熊野古道活用事業 400万円

 この予算の内訳については、一般財源からの持ち出しが200万円、県補助金が100万円、ウォーキング大会の助成金が100万円となっています。これも、尾鷲観光物産協会の事業で事足りそうな気がしますが、世界遺産登録6周年記念イベントに20万円、灯りのみち・灯りのまちづくりに50万円、駅前交流空間づくりに30万円などが計上されています。この予算がどのような過程で何に消化されているのかは、予算書に浮かんでこないこともあるので、実はあまりわからないのが実情です。

・歳入のうち、尾鷲よいとこ集客交流事業 269万9千円

 新規事業のひとつですが、一般質問でも取り上げました。また、その他の議員の一般質問でも、「まちなかにぎわいづくり事業」とともに、取りざたされていました。
 事業の3本柱は、尾鷲よいとこ定食の店作り事業に21万円、尾鷲よいとこ鯛カレーの開発に21万円、尾鷲よいとこ食マップの作成に31万5千円が、委託料として計上されています。この3件については、委員会審査が行われる前の2月24日に、尾鷲観光物産協会の飲食部会会議で取りざたされており、その報告書が3月9日の時点で作成されていました。私の一般質問が終わってから届いたので、「会議に参加しておけばよかった。」と後悔したところです。しかし、予算の話まではなかったでしょうが、議会よりも早くに議論されていたとも受けて取れます。
 どちらにしろ、ポスターやチラシ、マップの印刷製本費に131万3千円、よいとこ定食承認プレートやスタンプラリー用の景品などの消耗品費に48万3千円を計上しています。今後も継続する事業を目指しているはずなので、いつまで支援していくのかや、そもそもこんな事業を行政支援する必要があるのかといったところです。
 これも余談ですが、スタンプラリーといえば、「東紀州丼・DONラリー」を思い出しますが、確か2005年4月から事業が開始されたような気がします(インターネットの検索でもほとんどヒットしない実情…)。21店舗26食の丼をプロデュースしたのは、まぎれもなく県職員当時の岩田市長でした。5年経って再び2匹目のドジョウではないでしょうが、あのときの事業は1匹目のドジョウにもならなかったように感じます。せめて、当時の教訓が生かされないと、同じ轍を踏むことになります。また、5年前とは、情勢も時世も大きく変化しているので、これでコケた責任は、今度はきちんととってもらわなければなりません。

・歳入のうち、まちかどHOTセンター管理事業 94万5千円

 中井町にあるセンターは、尾鷲観光物産協会の事務所を併設している建屋の総称です。1階が協会事務所で、2階に新産業創造課の職員2名が常駐しています。これも、過去や前回の一般質問でも取り上げましたが、職員の常駐は、培ったノウハウを協会側に提供するためとのことです。
 予算の内訳は、需用費の47万7千円(協会予算では30万円)、役務費の16万8千円(協会予算では47万円(馬越公園管理手数料なども含む))、使用料等の21万3千円(協会予算では16万円)、車検費用一式で8万7千円となっています。科目は同じでも、センターの予算の方は、建屋のハード面にかかる費用になっています。やがては、協会に引き継がれる項目もあるし、それがいつの時期になるのかは、はっきりと期限を切ったほうが得策と感じています。

(つづく) 
by owase874 | 2010-03-22 00:28 | 定例会の報告


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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