生活文教常任委員会の審査~尾鷲総合病院~

尾鷲総合病院
 病院がどのくらい深刻な経営状況であるのかを、わかりやすく説明します。地元の総合病院(救急病院)がなくなるかもしれないタイムリミットが近づいてきているのです。

◇医師数の減少
 ・尾鷲総合病院の医師数が、常勤16名、うち1名は派遣医師
 ・昨年度より内科医2名が退職する
 ・基本的に、三重大学からの派遣医師に頼っている

◆昨年度と比較した場合の主な支出入
 ・医業収益(収入)が、1億2119万円も減少
 ・医業外収益(収入)が、9146万6千円も減少
 ・医業費用(支出)が、1862万7千円も増加
 ・医業外費用(支出)が、2億2675万3千円も増加

 簡単にしていますが、見ての通り、昨年度と比較しても、収入が減り、支出が増えている状態です。そのため、平成22年度に見込まれている赤字額は、6億7364万6千円になります。また、これによる累積赤字は、45億9739万4千円にも膨らみます。すでに、手元に現金がない状態なので、一時借入金という5億円の借金をします。しかし、これも返済していかなければなりません。

 「さて、どうしましょう?」

 今の尾鷲総合病院に必要なことは、この次の1手です。議員の大半は、医師の確保を要求するものでした。確かに、あと5人と説明を受けた医師が派遣されれば、急激な破綻は免れるかもしれません。しかし、医師の確保は、どの地方自治体においても難題です。医師そのものの数が不足している担当科すらあります。
 私の場合は、「電子カルテなどの導入」の提案でした。これは、岩田市長も言っているように、多額の出費がいる改革なので、慎重に議論される項目です。しかし、世の流れは電子カルテであるし、主な派遣先の三重大学も電子カルテです。昨年、同規模の公立宍粟総合病院を視察してきましたが、先手を打つ行動が功を奏している印象を受けました。

 ・公立宍粟総合病院の苦労と現実

 岩田市長の答弁で気になったことは、「新しい事務長を外部招聘する。その方に、全てをお任せしたい。」との趣旨の発言でした。すでに病院改革プランが出来上がっており、それにしたがって改革が進められているのかと思えば、そのプランすら蔑ろにして新事務長に荷を持たせるのかと感じました。新事務長の外部招聘は、岩田市長の考えなので否定はありません。しかし、岩田市長が望む尾鷲総合病院を創造した上で、その実現のために事務長を新しく迎えるべきではないでしょうか?新しい事務長が、電子カルテや医用画像配信システムの導入を決めれば、そのままGOサインを出すのでしょうか?
 委員会後に、議員たちで話し合っていると、「岩田市長には、責任だけ取ってもらう方がいいのかもなあ。新事務長が働きやすい環境を提供するだけでね。」と考えていました。

 また、私も一般質問でふれたことに、尾鷲総合病院の公式サイトの貧弱さもあります。見るからに素人が作成したようなサイトで、古い情報のままで掲載されている場合もあります。できることからなんでもしないと、病院の経営は改善されません。地域で支える体制作りは、まちなか集客のような、まちづくりの夢を語りよりも先にすることではないでしょうか?
by owase874 | 2010-03-25 02:18 | 定例会の報告


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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