DONET陸上局開所式に列席する

 先だっての日曜日に、古江町まで行ってました。

 元古江小学校の講堂跡地で、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が、文部科学省の委託事業で運用する、「地震・津波観測監視システム(DONET)」陸上局の開所式があったからです。
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コミュニティセンターのような概観


 JAMSTECといえば、一時は現政権の事業仕分けでも取りざたされましたが、科学技術の分野で最先端を求めるのは、国家への信頼にも繋がることだと感じています。私も、理科系の工学系なので、ひいき目はあるのですが、これは地方自治体でまかなえることではなく、国の威信をかけてやるものだと信じています。なので、科学技術の分野で遅れがでると、もとより自然資源がないわが国の優位性が危うくなる懸念をしています。
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節のない板壁


 贅沢といえばそれまでですが、地元産材をPRしてもらう意味では、これだけの白木は立派です。研究施設に分類される陸上局ですが、コミュニティセンターのように感じるのは、ふんだんに木を使っていることと、立地的にも、周辺の景観にマッチングしているためだと直感できます。それだけに、研究施設に留まらない、今後の活用にも期待するところは大きいです。
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テープカット


 DONET陸上局の概要は、まず、熊野灘沖の海底約2,065m~最大4,340mに、地震計や津波計などの観測点を20箇所設置します。その観測点から得られるデータを、陸上局に設置されたコンピュータシステムで、リアルタイムにJAMSTECや関係機関に発信します。これにより、海底地震や津波の発生メカニズムが解明されるだけでなく、津波への早期対応も期待することができるようになります。
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中央のTV画面が観測データ


 開所式には、地元関係者はもとより、担当副大臣の姿もあり、この事業が国家プロジェクトであることを痛感したところです。また、内覧会では、これに先駆けて、海底2,065mに構築された観測点からのデータが表示されていましたが、今年度末までには、全20箇所の観測点が設置されるようです。深海に観測点を設置することについては、無人探査機「ハイパードルフィン」を使っている説明も受けました。
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金子PLによる説明


 防災の観点においては、この観測データから期待されることは、地震波で最大8秒程度、津波で最大5分程度早く検知することが可能とのことでした。津波の5分というのは、熊野灘沖の地震による津波を想定しても、かなり有効な情報発信に繋がります。5分早ければ、それだけ高台に避難する時間稼ぎができます。何においても、津波からは逃げるのが一番です。
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国道311号より見上げる


 施設の概観には申し分なく、試験運用から本格運用までの道のりは見えてきましたが、当日展示会場となっていたスペースの有効利用については、今後の課題でもあるそうです。確かに、人がいなくなればただのスペースでしかないので、地域や周辺施設の連携も含めた利活用が必須だと感じたところです。
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ここ場所の有効利用は課題




◆参考
 今回、「人間はどこまで潜れるのか?」に興味を持ちました。調べてみると、潜水の歴史は、宇宙にいくのと変わりのない、飽くなき挑戦だとわかりました。また、日本は、潜水士(潜水夫)の歴史も古く、身近なところでは、港湾工事の従事者に、潜水士が欠かせません。また、海上自衛隊や海上保安庁にも、多数の潜水士資格の保有者がいるようです。

■飽和潜水の記録
 534m(実海面での世界記録、フランス1988年)
 450m(実海面における日本記録、2008年)
 701m(実験施設における世界記録、フランス1992年)
※どれも、その国の軍隊(日本は海上自衛隊)の記録です

■素もぐりの世界記録
 214m(1997年)
※ハーバート・ニッチ(オーストリア)の記録

■送気式潜水
 50mから最大100m

■スクーバダイビング
 最大100m程度

・番外
■潜航深度の世界記録
 6,527m(日本1989年)
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しんかい6500


 いわずと知れた、しんかい6500(JAMSTEC所有)のことですが、この有人潜水調査船に登場した芸能人には、2006年8月の緒形拳(南西諸島 鳩間海丘 水深1,525m)、2009年8月の中川翔子(岩手県三陸沖 日本海溝 水深5,200m)がいました。そのどちらも、私はTVで見ましたが、しょこたんの豊富な知識には驚きました。人類にとっては、宇宙にはいつかはいけるだろうと想像できますが(私は無理ですが)、深海にはそうそういけるものでもないので、本当に貴重な体験だったに違いありません。
by owase874 | 2010-04-27 17:31 | 公益行事への出席


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

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