国保税の限度額が改正される

 27日に、生活文教常任委員会がありました。

 尾鷲市国民健康保険税(国保税)条例の一部改正が主な議題でした。改正される部分は、賦課限度額の引き上げですが、世帯数で114世帯(4,096世帯中)、対象者で360人(6,774人中)が対象となり、今年4月1日より適用されています。その引き上げについては、①医療分で3万円増の50万円、②後期高齢者支援分で1万円増の13万円、③介護分で1万円増の10万円となり、合計で5万円増の73万円となります。

 この限度額の引き上げは、尾鷲市独自というわけではなく、各自治体で実施されているので(一律ではありませんが)、中間所得者の負担減を狙った、高額所得者対象の値上げになります。また、この引き上げについては、国保税運営協議会にも報告され、承認されているとの説明でした。さらに、この改正により、今年度徴収分の国保税が増収するわけですが、対象者が少ないこともあり、約265万4千円の見込みとのことです。

 ここまでが今回の議題でしたが、国保税については、私も10年ほど前に調査し尽くした記憶があります。当時、職場の雇用体系が変わり、前年度分の所得で翌年の国保税が決定されるために、低い給与で多額の国保税を納めなければならず、当時の自治体の担当者に詰め寄ったことがあります。そのときは、「法律で決まっている」との言葉で、調査するきっかけになったのですが、あっけなく降参することになり、そのときの調査結果をレポートまとめて、インターネットで公開しました。しかし、残念なことに、その当時のサイトは、事業者自体が解散しており、すでに閉鎖されていました。

 余談になりましたが、今回の限度額の引き上げは、納得せざるを得ません。しかし、今後に予想される国保税率の改定については、広く市民に影響を与えることになるので、慎重にかつ将来的な見通しをもって決定するべきと考えています。実際にも、特別会計の基金が1000万円台に底をつきかけているからですが、これについては、執行部サイドも協議を進めているとのことでした。ただし、実際に議論をするのは、国保税の運営協議会であり、ここでの決定事項が議会に伝えられて、条例の改正や予算を審査することになります。よって、運営協議会の審査が大きなウエイトを占めることになるので、その議事録や構成メンバーの資料提示をお願いしたところです。

 これは、組織に対して圧力をかけているわけではなく、市政運営において、市長の諮問機関であるこれらの協議会や委員会には、将来的な見込みと現状との見極めをしっかりと精査していただきたいとの願いがあるからです。ややもすれば、「なり手が少ないので」という理由で、同じ方が兼務することもあるようですが、議会や議員が審査するのは、あくまで決定した事項についてなので、重責であることに違いありません。できるかぎり、一般公募なども含めて、広く意欲ある市民に参加してもらい気持ちはあるのですが、総合計画や都市マスなども含めて、「どこまで議会が関与するのか?」については、議論すべき課題だとも感じています。

 同じような状態では、水道料金についても値上げが予想され、これに国保税も値上がりとなれば、この時世に生活への影響は計り知れません。しかし、尾鷲市という地方自治体を維持していくためには、痛みは全ての住民にかかってきます。その狭間にいる私たち議員については、難しい選択を迫れることになりそうです。
by owase874 | 2010-04-28 19:07 | 委員会等報告


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


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