審査資料は出揃ったといえるのか?
急遽、総務産業常任委員会が開催されました。
すでに予算が示されている段階なので、この部分にかかる審査は事前審査となり、委員会として苦しい開催は否めませんでした。私は、傍聴するしかありませんでしたが、当日変更となった狭い第1委員会室には、説明員の多さだけでなく、ほとんどの議員が参集したこともあり、息苦しさは予算の重みにも感じました。
委員会自体は、委員長の独壇場に近かったので、担当課が用意した資料の説明があいまいになってしまいました。議会事務局が用意させたという資料の内訳は、①管が示された簡易な海図、②年度別収支表(一般会計)、③分水量(深層水の使用料)、④波及効果の算定額でした。
審査に対する資料としては、判断するには都合がよいものでしたが、その資料をどこまで鵜呑みできるのかなどの疑問は残ります。とくに、深層水事業にかかる波及効果などについては、皮算用に近い部分があるかもしれないので、こういった審査に対して時間的な猶予がない歯がゆさがあります。以下に、目立った項目について列挙します。
②年度別収支表
右が支出、左が収入
取水事業を開始してからの収支報告ですが、収入と支出の差異が大きいです。主な内訳は、収入の大半が、海洋深層水の使用料で、支出の多くは施設の管理委託料となっています。
③分水量
栽培漁業センターや、アクアステーションへの分水は増加していますが、工業団地用は減少しています。また、その他が増加しているのは、水産利用における大口分水の増加によるものです。ただし、工業団地用については、H18年度とH19年度については、24時間送水によるものとの説明でした。
④波及効果の算定額
1.水産利用便益額 1億4193万3千円
2.尾鷲名水・モクモクしお学舎、夢古道のゆにおける生産額等 3億5024万7千円
3.上記3社の雇用創出による市民所得 1億4148万円
平成20年度における数値ですが、合計すると、6億3366万円との説明をされていました。しかし、この数字が妥当かどうかは、調査する必要を感じます。
以上の資料でしたが、これを精査する時間的な猶予がありません。また、防護管による保護が絶対的なものかの検証も終わっていません。いわゆる再発防止策ですが、DONETが埋設による保護をしていることからも、従来通りの埋設の方がベターのような気がしています。でなければ、DONETも防護管の選択をしている気がするのです。
そのために、海底ケーブル関係の資料がないか調査していたところ、光海底ケーブル執筆委員会による「光海底ケーブル」という専門書を見つけました。この書籍には、「海底ケーブルの保護技術」が執筆されており、興味深い内容でした。この書籍自体が、今年の5月1日発行でしたので、世に知られていない専門書でもあることから、入手するまでに時間がかかってしまいました。しかし、この資料は、「露出か埋設か?」を判断する上でも重要な内容が書かれているので、「防護管が最適である」との見解に踏み込むことができそうです。
しかしながら、臨時会はあと数時間後に迫っているので、私が所属する委員会でないことからも、あらためて、性急過ぎる議案の上程を痛感します。こういったやり方が、議会と執行部との二元代表制の確立といえるのかを感じずに入られません。しかし、現段階では、「議会運営委員会で踏み込めなった自分自身」を責めているところですが、手段はまだあるとも考えています。
まずは、所管する総務産業常任委員会の審査を見守ってからです。
◆工事請負費3億8174万9千円を判断することに
http://owase.exblog.jp/12637283/
すでに予算が示されている段階なので、この部分にかかる審査は事前審査となり、委員会として苦しい開催は否めませんでした。私は、傍聴するしかありませんでしたが、当日変更となった狭い第1委員会室には、説明員の多さだけでなく、ほとんどの議員が参集したこともあり、息苦しさは予算の重みにも感じました。
委員会自体は、委員長の独壇場に近かったので、担当課が用意した資料の説明があいまいになってしまいました。議会事務局が用意させたという資料の内訳は、①管が示された簡易な海図、②年度別収支表(一般会計)、③分水量(深層水の使用料)、④波及効果の算定額でした。
審査に対する資料としては、判断するには都合がよいものでしたが、その資料をどこまで鵜呑みできるのかなどの疑問は残ります。とくに、深層水事業にかかる波及効果などについては、皮算用に近い部分があるかもしれないので、こういった審査に対して時間的な猶予がない歯がゆさがあります。以下に、目立った項目について列挙します。
②年度別収支表
右が支出、左が収入
取水事業を開始してからの収支報告ですが、収入と支出の差異が大きいです。主な内訳は、収入の大半が、海洋深層水の使用料で、支出の多くは施設の管理委託料となっています。
③分水量
栽培漁業センターや、アクアステーションへの分水は増加していますが、工業団地用は減少しています。また、その他が増加しているのは、水産利用における大口分水の増加によるものです。ただし、工業団地用については、H18年度とH19年度については、24時間送水によるものとの説明でした。
④波及効果の算定額
1.水産利用便益額 1億4193万3千円
2.尾鷲名水・モクモクしお学舎、夢古道のゆにおける生産額等 3億5024万7千円
3.上記3社の雇用創出による市民所得 1億4148万円
平成20年度における数値ですが、合計すると、6億3366万円との説明をされていました。しかし、この数字が妥当かどうかは、調査する必要を感じます。
以上の資料でしたが、これを精査する時間的な猶予がありません。また、防護管による保護が絶対的なものかの検証も終わっていません。いわゆる再発防止策ですが、DONETが埋設による保護をしていることからも、従来通りの埋設の方がベターのような気がしています。でなければ、DONETも防護管の選択をしている気がするのです。
そのために、海底ケーブル関係の資料がないか調査していたところ、光海底ケーブル執筆委員会による「光海底ケーブル」という専門書を見つけました。この書籍には、「海底ケーブルの保護技術」が執筆されており、興味深い内容でした。この書籍自体が、今年の5月1日発行でしたので、世に知られていない専門書でもあることから、入手するまでに時間がかかってしまいました。しかし、この資料は、「露出か埋設か?」を判断する上でも重要な内容が書かれているので、「防護管が最適である」との見解に踏み込むことができそうです。
しかしながら、臨時会はあと数時間後に迫っているので、私が所属する委員会でないことからも、あらためて、性急過ぎる議案の上程を痛感します。こういったやり方が、議会と執行部との二元代表制の確立といえるのかを感じずに入られません。しかし、現段階では、「議会運営委員会で踏み込めなった自分自身」を責めているところですが、手段はまだあるとも考えています。
まずは、所管する総務産業常任委員会の審査を見守ってからです。
◆工事請負費3億8174万9千円を判断することに
http://owase.exblog.jp/12637283/
by owase874
| 2010-05-19 00:46
| 産業振興を考える
市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。
by kumano874
ご挨拶とブログの概要
当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。
これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。
また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。
ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。
質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。
◆ブログ管理者
未来874事務室
熊野市飛鳥町佐渡462番地
0597-84-1033
kurage874@cream.plala.or.jp
なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。
facebookやtwitterにも登録しています。よろしくお願いします!
これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。
また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。
ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。
質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。
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