尾鷲市過疎地域自立促進計画について

 10日の全員協議会で、表題の報告がありました。

 今年4月に、尾鷲市が過疎地域の指定を受け、過疎指定から脱却するための計画書の作成を求められることになりました。手順としては、市が作成した計画書は、9月の第3回定例会に議案として提出され、可決されれば、9月下旬に三重県へ提出され、10月下旬には国へ提出されます。平成22年度から平成27年度までの自立計画なので、本年度より6年間で、尾鷲市が過疎地域から脱却できるアイディアを施策とできるかの計画書になります。

 この日より1週間前には、計画書の案が配布されましたが、一読するに至った感想は、「総花的で中身がない」のが率直でした。「どの事業でも、過疎債の適用が受けられるように列挙している」との説明で納得はしましたが、説明に納得しただけで、「これでは過疎地域からの脱却は難しいだろう」との気持ちは変わりませんでした。

 一見すると、策定が進む第6次総合計画の概要版のような計画なので、6年間で結果が出せるのかと勘ぐりたくなるような事業が列挙されています。確かに、過疎債の適用を受ければ、元利償還金の70%は、普通交付税の基準財政需要額に参入されるのですが、残りの30%は一般財源からの持ち出しなので、例えば100万円の事業であっても、30万円は負担せざるを終えません。どっちみち、市の財源より事業費を使うので、魔法のお金が入ってくるわけではありません。

 この場では、「過疎地域からの自立を目指すには、集中と選択のもとに、的を絞った事業計画でなければならないのでは?」と発言しましたが、「集中と選択をもって、この計画になった」との返答だったので、私としてはあきれた限りです。嫌味の言い方ですが、ソフト事業の中には、「尾鷲市のイメージデザインを作成する」や、「魚をイメージしたモニュメントを作成する」ともあったので、「過疎地域から脱却するのに、魚のモニュメントをつくってどないするん?」って感じて発言したところです。どうもこいうところに、いまの尾鷲市の危機感のなさを痛感します。

 私としては、重要拠点となる市庁舎や消防署や学校施設の耐震化、尾鷲総合病院の存続問題など、市民サービスの向上を図るために、なくてはならない選択をしてほしかったのです。せめてインフラの整備などで、過疎債を大胆に使うくらいの集中した計画であってほしいと期待していただけに、「なんでも過疎債を使っちゃえ」的な発想のような気がしてなりませんでした。

 いまの尾鷲市には、大胆に切り捨てるところと、切り捨ててはならない選択が必要です。なのに、アリとキリギリスの、キリギリスのような振る舞いをしているようでなりません。「地方自治体から変わらなければ!」と、率先している自治体の首長たちが声をあげているのに、旧態依然の考えで進んでいるのではないかと、空恐ろしくもなります。
by owase874 | 2010-08-12 01:55 | コラム「温故知新」


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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