議会基本条例の先進地で学ぶ~洲本市議会編~

 雪の心配もしましたが、順調に兵庫県入りしました。

 しかし、冷たい冬風が、どこのサービスエリアやパーキングエリアでも吹いていました。淡路島に渡る明石大橋では、小型バスが揺れるほどの風が吹いていました。はるか眼下の明石海峡には、大小の船舶が、白い波の中を交差していました。
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明石大橋


 尾鷲を出てから5時間あまりで、洲本市に到着しました。人口4万8千人弱のこの城下町は、隣町であった旧五色町と合併して5年目になります。ちょうど昼食時で、淡路ごちそう館御食国(みけつくに)のレストランで食べました。ここは「ウルグァイ・ラウンド農業合意関連対策」として(農産物の輸入自由化や、コメ市場の部分開放などに対する、国内農業への援助策として)、平成7年から平成12年の6年間で、6兆100億円もの事業費が計上された一部が充てられています。
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㈱淡路島第一次産業振興公社が事業主体


 カネボウ旧洲本工場の跡地利用として生れ変わったレストランは、満席に近いお客でいっぱいでした。レンガ造りの内部は、鉄骨で耐震補強がされていました。多少値段設定が高いですが、ご当地メニューも豊富で、ボリュームもありました。特産品売り場も併設しており、なかなか粋な商品もありました。また、どこの自治体でも、特産品開発の苦労をうかがい知ることができました。
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洲本市議会にて


 昼食後、洲本市役所に移動し、洲本市議会の議会事務局、木下議長、小松議運委員長より説明を受けました。議会基本条例は、兵庫県では、朝来市議会(平成21年4月)に次ぐ2番目に制定され(平成22年3月)、現在までに5市1町で制定が進んでいます(なお10市町が検討中)。
 洲本市議会では、全国の流れに追随する形で制定されていますが、必要に駆られて制定を進めたことだけあって、シンプルかつ明瞭な条例となっていました。解説付きの条例の資料をいただいたので、尾鷲市議会といしても大変に参考になります。また、小松委員長の説明もわかりやすかったです。

 合併した洲本市では、前回の改選時に、議員定数を22名から18名に削減したそうですが、それ以上の削減は好ましくないとの考えもあるようでした。それは、削減を考えるよりも、議会活動を如何に市民に理解してもらうかを考えるべきとしているからでした。また、その延長線上に、この条例の必要性が生れてきたとのことでした。
 全19条からなる条例には、13回の検討会を重ねた結果が集約されており、運用1年になろうとしていますが、これといった不具合も見つかっていないとのことでした。とくに気になったところは、議員間の討議、議員研修会の開催、市長の反問権、議会だよりの発行、議会報告会の開催などでした。これは、尾鷲市議会においても重要な要素であり、開かれた議会として、市民の理解を得られる場面でもあります。
 また、議会改革検討委員会の設置では、当選回数の少ない新人議員を中心に、6名を選出させたようです。この手法が成立したのは、長老や中堅議員の理解が進んでいるからで、次に継いでいく議会としての意思疎通を感じました。「尾鷲市議会ではどうであろう?」と、思わず考えたところです。

 細かに説明や疑問を求めましたが、的確な意見や経緯を聞くことができ、尾鷲市議会での条例制定の道筋も見え始めた気になりました。これは、この場に来なくては得られなかった収穫であり、資料だけでは読み取れない生の声の威力を感じたところです。
 最後の質問で、「尾鷲市議会で条例制定を目指すためのアドバイス」を求めたところ、小松委員長より、「議会のあるべき姿を見せるのは、議員自身である、そのツールにこの条例がある」といただきました。まさにその通りで、条例ありきで議論するのではなく、必要性を見出すことが何よりも大切だと、あらためて感じました。

 明日は、兵庫県で4番目に条例を制定した川西市議会を訪問します。洲本市議会では、この条例の骨子と理念を学んだので、川西市議会では何が学べるのかを楽しみにしています。
by owase874 | 2011-01-18 00:41 | 議会改革報告


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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