国勢調査にみる尾鷲市の将来像

 19日に、平成22年国勢調査の三重県結果速報が発表されました。

◆平成22年国勢調査 三重県結果速報について
 http://www.pref.mie.jp/TOPICS/2011010144.htm

 全員協議会でも報告がありましたが、尾鷲市の速報値は深刻なものでした。
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資料より抜粋


 人口減少率は、9.46%でワースト2位、減少数は2,090人のワースト5位でした。
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資料より抜粋


 世帯減少率は、6.52%でワースト1位、減少数は642世帯でワースト1位でした。

 国勢調査では、調査時点で尾鷲市に住んでいる人口と世帯数が結果に出るので、例えば、住民票による人口とは異なります。なので、広報おわせなどに出ている人口とは、大きく数が違っています。
 しかし、地方交付税などは、国税調査の結果を元に算定されるので、人口や世帯数の減少は、今後の市政運営に大きく影響を与える結果にもなります(地方交付税法(昭和25年法律第211号)第12条)。また、過疎地域の要件にも、国勢調査の結果が用いられています(過疎地域自立促進特別措置法(平成12年法律第15号)第2条)。

◆地方交付税の算定基準
 国勢調査の結果による「人口」、「都市計画区域における人口」、「町村部人口」、「市部人口」、「65歳以上人口」、「75歳以上人口」、「林業、水産業及び鉱業の従事者数」及び「世帯数」を用いることが定められている

◆過疎地域の要件
 http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/kouhou/useful/u25.htm

 速報値をみたとき、人口の減少以上に気になったのが、世帯数の減少です。ワースト1位と不名誉な結果ですが、世帯数の減少が激しく、2位の南伊勢町よりも大きく開きがあります。この比較の根拠は、平成17年国勢調査の確報値となっているので、5年の間に642世帯が空き家になった公算です。これは、1年毎に約128世帯が空き家になり、218人が尾鷲市から減っているのです。
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資料より抜粋


 県内の市町で、東紀州地域の2市3町と、人口規模が同じ鳥羽市と明和町の人口・世帯数を抜粋しましたが、尾鷲市の減少が顕著な結果が明らかです。

 ここに掲載したのは、まずは、自分たちが住んでいるまちの現状を知ることからですが、「では、何をすればいいのだろう?」を、私たち議員や議会、行政だけが考えるのではなく、住民全ての課題にしていただきたいと感じています。もちろん、増やすほうがいいのか、現状維持がいいのか、適正規模はもっと少ないほうがよいのかなど、さまざまな視点と考察があっていいと考えています。

 私は、過去の比較から未来を予測することに重きを置いているので、このようなデータは非常に興味深く、次の1手を想像するきっかけになります。人口の減少も寂しいことですが、これだけ世帯数の減少が加速していると、まずは空き家対策をどうしていくのかを優先するべきではと感じます。

 台風や暴風が来るたびに、壊れ、崩れ、周辺に迷惑をかけることが多くなった空き家もあれば、ゴキブリや野良猫の棲みかとなり、周辺の懸案になっている空き家もあります。これは、衛生的にも大きな問題です。また、そういった予備軍にもなろうかという空き家は、歩けばけっこうな確立で目に付きます。

 しかし、空き家には持ち主がおり、完全な放棄家屋でない難しさもあります。これでは、行政や議会だけでは解決できないので、持ち主や周辺住民の行動や理解も必要となってきます。議会や行政にできることは、例えば、所有権を放棄された空き家を引き取って、市の財産として帰属させ、緑地帯や空き店舗対策でリユースすることなども考えられます。また、そういうことを含めたアイディアでは、民間企業が得意とする分野があるかも知れません。

 いずれにしても、データは正直です。しかし、このデータから予想できることは、解決を探す糸口にもなります。それを、尾鷲に住んでいる人たち全ての責任や使命として、ちょっとばかりでも考えていただければと感じています。

 あなたならば、この結果をどう受け止めますか?
by owase874 | 2011-01-21 03:44 | コラム「温故知新」


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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