平成23年第1回臨時会の開催~今回は私見が多いです~

 第1回臨時会が開催されました。

 議案第1号 尾鷲市事務分掌条例等の一部改正について
 議案第2号 尾鷲市監査委員の選任について
 報告第1号 専決処分について(訴えの提起)
 報告第2号 専決処分について(損害賠償の額の決定)

 日程の順を追っていくと、まず議案第1号の提案説明が岩田市長よりされ、議員による質疑がありました。質疑は、議案の詳細(疑問点など)を聞くことができますが、個人の意見などは反映できません。また、事前通告が前提ですが、議長の裁量により通告無しの質疑もできます。今回の質疑では、通告ありの質疑がありました。
 質疑のあと、議案第1号は所管の委員会(総務産業常任委員会)に付託されます。地方議会のなかでは、このまま本会議場でやりとりされる場合もあります。尾鷲市議会の場合は、別室で開催され、その間は暫時休憩となります(所管外の議員や、担当でない課長などは、傍聴や休憩をします)。

 次に、議案第2号の提案説明がされ、質疑と討論のあとに、人事案件であることから、そのまま採決されます。しかし、議長により、「所管の委員会の付託を省略しますが…」とひと間あるので、異議があれば委員会付託される場合もあります。今回は、異議なく採決され、全会一致で採択されました。
 採決の際は、議長の裁量により、起立か挙手かで採決しますが、尾鷲市議会の場合は、人事案件は起立がほとんどです。

 次に、報告第1号と第2号の報告が市長よりあり、議員による質疑があります。第1号は、海洋深層水の取水事故の原因となったとされる船舶会社などへの訴えの提起でしたが、質疑ありと質疑なしの発言が相次ぎました。
 高額な損害賠償を求める訴訟を専決処分したことに対する質疑でしたが、執行部の判断としては、昭和47年の議会の議決事項で、「訴えの提起は専決処分でできる」ことに基づいています。これは、当時の議会が決めた事項であり、私も失念していた(知らなかった)事項でした。この問題を知ってから地方議会を調べてみると、「損害賠償額の額によっては、専決処分にはできない」とする議会もあるので、やはり改善するべきか、議会運営委員会で議論を必要とする事項だと感じました。

 また、第2号に対する通告なしの質疑も相次ぎました。これは、職員による交通事故(物損事故)による損害賠償額の決定を専決処分した報告ですが、この案件では専決処分されることが大半です。しかし、今回の質疑では、「職員の交通事故が多いのではないか?」という疑問からはじまったものでした。
 質疑をした内山議員によると、過去5年間で65件の自損及び物損事故があったことが明らかにされ、H20年度は16件、H21年度は15件、H22度現在で13件となっていることも明らかになりました。交通事故はしたくてするものではありませんが、職員の意識向上について説明を求める質疑もありました。
 質疑を聞いているときは、その件数の多さに驚きましたが、冷静に考えると、全てが加害側ではなく、被害側も含まれているので、職員の過失割合が全て高いわけでもありませんでした(本会議場でその説明がほしかった!)。しかし、修理代はすべて保険により支払いがされるとしても、その保険料は市民の税金によって掛けられているので、公務員が市民の模範となるためにも、いっそうの注意が必要であることに違いはありません。もちろん、それは私たち議員にも言えることです。

 質疑が相次いだ報告が終わると、報告には採決がありませんので、これで終わりとなります。専決処分は、議会に通告することなく、市長の裁量で予算などを執行できるので、今回の件のように、報告だけで済まされます。
 しかし、「どこまでが先決できるのか?」を決めるのも議会の議決事項です。まずは、地方自治法の第96条や第180条などを読み返し、尾鷲市の条例や規定との整合性も読み解いていかなければと感じました。

◆参考までに
○地方自治法第180条第1項の規定により、議会が指定した市長において専決処分することができる事項
 https://www3.e-reikinet.jp/owase/d1w_reiki/347909300318A00000NH/347909300318A00000NH/347909300318A00000NH.html
※伊勢新聞の記事(リンク先)では、「条例に違反するのでは?」とありましたが、これは議決事項です。

 このあと、議長により暫時休憩が宣言され、別室にて総務産業常任委員会が開催されました。私も傍聴しましたが、滞りなく議論が交わされていました(さらにの関連私見は別記予定です)。
 委員会採決のあと、本会議が再開され、委員長報告のあとの質疑、討論もなく、全会一致で採択され、閉会となりました。

 今回の臨時会は、時間にして10時から12時までの約2時間でした。
by owase874 | 2011-01-26 01:52 | 臨時会の報告


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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