尾鷲市老人クラブ連合会との懇談会

 会より60人弱の参加があり、議員と懇談しました。

 議会の意図としては、議員定数や議員報酬についての意見を求めたいのが本音のところです。しかし、そういった意見もありますが、陳情や要望もあるので、時間的な制約の中では、議員が意見を述べる場面はほとんどありません。参加者の中からも、「議員の方より、定数や報酬についての考えは示されないのか?」とありましたが、「まずもって意見を聞くのが、今日の趣旨である」との説明がなされました。その通りだと思いますが、意見を求められているのであれば、応えてもよいのではないかと感じたところです。

 参加者の中からは、議員定数について、「減らせばよいというものではない、地域性も考慮すべきである」との意見がありました。この意見は、中心部よりも、海岸部に多く持たれていると感じています。一方で、「(議員なんかは)減らせ、減らせ」との意見も聞きますが、議員が減って、首長が牛耳る自治体というのは、本来の民主主義に反しているのではないでしょうか?そのあたりの加減については、まさに議論や意見の集約を必要としています。そのなかで、一番良くないなと感じるのは、他の議会との比較だけで、定数を決めてしまうことです。私としては、尾鷲市の総人口・行政職員の数との比較はしたいところです。

 また、議員報酬について、この場で厳しい言及はありませんでしたが、「日当制でよいのでは?」との声も耳にします。しかし、日当制であれば、成り手が限定される恐れもあります。良し悪しではありませんが、さまざまな自治組織などの長や幹部には、公務員OBが多いのが常です。ここにも、成り手不足を感じることがあります。圧倒的に、個人事業主が多いはずなのに、ながく長を務めるのは、元公務員が多いです。こういったことが、日当制になった場合の議会にも起こる可能性はあります。地域から議員を出す意見もありますが、私は幅広い職域からが必要ではと感じています。

 さらに、ある程度の安定性がなければ、議員は務まらないとも感じているので、若手が立候補する芽を摘む恐れもあります。これとは違った意見もあるでしょうが、私が議員を目指したのは、この地域や尾鷲市をよくしたいという志が勝ったからです。そういった維新への志が、かなえられるギリギリのところを精査しなければと感じています。年収額だけでいえば、以前の職では、いまの1.5倍はありました。もしも、報酬額がもっとあれば、地域から秘書を雇用したいとも考えてしまいます。調査や資料の整理など、自分がもう一人いれば、議員の幅はもっと拡がるはずだと感じるからです。そういったところでは、県議会議員の報酬は、秘書を雇用するだけの魅力はあります。
 私が考える議員報酬は、地域にどれだけ還元できるかです。

 懇談会の席上、議会だよりの発行ができていないことについて、参加者より指摘をうけました。私が前回までの広報委員長だったこともあり、そのことについて説明をしましたが、「議員間に不協和音があり、まとまった形にできなかった」と反省の弁をしました。正直でよいとの意見もいただきましたが、あの場で議会が一枚岩でない表現は相応しくないのではという意見もいただきました。
 しかしながら、議会が1枚岩であることは、首長との癒着関係になるか、対立関係になるかの危険性もあります。後者については、前回の市長の時に体験したことでもあります。また、議員同士がもっと議論できる場が少ないこともありますが、議会の役選の前後でまとまったり、離れたりする悪しき構図も、市民にとっては辟易する一つだと感じています。そして、4年の任期が来れば、全員がライバルとなり、票を取り合うことになります。

 なお、議会だよりについては、議長より補足をしていただき、「その声が大きくなれば、来年度の予算に盛り込むことはできる」と回答していただきました。どうしても、議員間で賛否両論ある議会だよりですが、紙媒体の議会広報誌は、議員が編集し発行してこそ意味があるし、議会を知る手段として必要だと感じています。
 それが無理であれば、それぞれの議員からの活動報告を、広報おわせと一緒に配布できるなどのサービスがあっていいのではとも感じています。毎月決められた締め切りがあるので、出すか出さないかは、議員個人の考えでいいはずです。また、インターネットでのブログでもそうですが、尾鷲市議会のホームページからリンクもされていないのも、今後は改善する余地があると感じています。市民が知りたいことを、押し並べて平等にしていたら、いつまで経っても議会や議員は闇の中で済まされてしまいそうです。これは、「携帯電話を高齢者は使いこなせない」という論調と同じです。

 あと、水道料金や、国民健康保険の値上げについての言及もありました。そうせざるを得ない財政状況があるからですが、確かに、値上げの承認をしたのは議会(議員)です。しかし、値上げを打診したのは、岩田市長であり、住民代表などで構成された協議会が、その打診に太鼓判を押して議会に判断を求めてきた経緯があります。
 この件については、前回の自治連合会との懇談会でも言及がありましたが、前回も今回も、この席上には、民間代表である協議会の会長が同席していました。地元紙での投稿記事では、議会の判断についてこきおろしているのをみますが、値上げの判断としては、市長も協議会も議会も、財政状況などを見ながら決定を下しています。議会だけが悪者扱いされる状況は、どうにも悔しい気持ちになります。会長職にあった方については、あの場で、発言を求めるくらいのことがあってもいいのではと感じたところです。

 このほかにも、さまざまな意見や要望・要求がありましたが、議会や議員の活動が、もっとオープンでなければと感じたところです。議会や議員が考える開かれた議会と、地域住民が求めている開かれた議会との、まさに開きを感じたところです。やはり、地域住民の願いは単純明快であり、応えられる部分は、いつでも対応できることばかりでした。地域の声を聞くことなど、それをやっていないわけではありませんが、大げさでも広報する大切さをあらためて感じたところです。さっそくですが、この懇談会のあとに、尾鷲維新の会派で集まって意見交換をしたところです。

 最後に気になったことでは、尾鷲市老人クラブ連合会の会員についてですが、年々減少傾向になることと、幹部の成り手が少なくなってきていること、元公務員の入会が少ないことなどが発言にありました。議会としての対応は難しいところですが、自治組織の疲弊は、無縁社会や互助共助の意識の薄れを連想させました。地方の田舎で過疎化が進むと、人々の結束すらも薄く弱いものになるのではと感じています。もしかすると、高齢者を繋ぐのは、昔のように高齢者同士ではなく、全ての地域住民との繋がりではないでしょうか?

 もっともっと、議員の私には、やらなければいけないことがようけあると考えてしまいました。
by owase874 | 2011-02-15 02:05 | 議会改革報告


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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