尾鷲民生事業協会と尾鷲総合病院への視察に関して

 ちょっと前になりますが、管内視察に参加しました。
 2日間の予定でしたが、参加は2日目の午後からになりました。

 尾鷲民生事業協会では、山本理事長より厳しい意見をたくさんいただきました。ただし、解決せねばならない意見だったので、今後の市の対応や議会の動きも必要になってくると感じたところです。 印象的だったのは、

①保育園の耐震化についての議論が進んでいないこと
②保育園の統合と新築移転について
③ちびっこ広場の利用者が100名を越えていること
④わんぱくクラブの定員と環境整備などの課題
④第四保育園の周辺環境問題と、障がい児保育の環境課題

などでした。とくに、「尾鷲小学校の建築費が、大幅に予算を超えているのに、保育園にはまわってこない」旨の発言もありました。この件については、予算・決算常任委員会においても、必ず議論になります。これは、第三及び四保育園と矢浜保育園の老朽化があるからですが、「保育園の統合と新築移転が必要では?」にも繋がる根拠にもなっています。

 また、第二保育園で開催しているちびっこ広場については、保育園に入園しない子どもの受け入れをやっている事業ですが、毎年の希望者が100名を越えているとの報告でした。最近は、0から1歳児の希望者も多く、多くの環境整備が追いついていない現状のようでした。市からの委託事業なので、この事業費についても検討を要する課題だと感じたところです。

 わんぱくクラブについては、尾鷲小学校で開催している、小学校1年生から3年生までの学童保育ですが、手狭な上に希望者が多いなどの環境課題が報告されました。「希望者を(1年生から3年生までと)限定しているが、では4年生に希望者はいないのか?といえば、そうではないはず」との意見があり、民間委託している学童保育の限界を感じたところです。学童については、全てを行政任せにせずに、地域の協力が必要不可欠だと考えています。

 第四保育園については、保育園の周辺とのトラブルなどが報告されました。長年の問題となっているので、早急に解決するには、市としての対応が必要だと感じたところです。また、障がい児保育もしているのですが、老朽化はもとより、バリアフリーにも対応しておらず、医療行為ができる体制もないとのことでした。名ばかりの障がい児保育と言われても仕方がないと感じたので、これも早急の対応が必要だと考えています。

◆社会福祉法人 尾鷲民生事業協会
 http://www.ztv.ne.jp/web/owaseminsei/

 続いての、尾鷲総合病院では、3つの課題が印象に残りました。

①リニアック(ガン治療器)の更新問題
②高齢者の臨床研究について
③電子カルテの導入について

 リニアックでは、当初の目標に達していないばかりか、多額の修繕費も必要となってきており、機器の更新においても、「目標達成できるだけの利用者(患者)がいない」といった課題も報告されました。赤字が続いている機器ですが、ないと困る患者もいることから、難しい経営を求められていると感じました。

 高齢者の臨床研究では、以前は治験とも呼ばれていた臨床研究になります。この地域の高齢者などを対象に、高血圧などの臨床研究を進めていくことが、三重大学とともに発表されています。諦乗事務長からは、「臨床研究では、企業誘致に期待するよりは、(臨床対象となる)高齢者の流入に期待したほうがいいのでは?」との意見もありました。臨床研究においては、対象者(治験者)が必要となってくるので、ナーバスな課題でもあります。今後の動向に注目しながら、地域の声も聞きたいところです。

 電子カルテの導入では、実施は検討中とのことですが、私としては提案していたことでもあります(そのときは、全く興味を示していただけませんでしたが)。三重県では、電子カルテの情報を、各病院が共有するようになってきており、医師にとっても電子カルテの導入は希望しているほうが多いとの印象です。言葉だけではない、前向きな検討事項のようですので、これも今後の動向に注視していくことになります。そのためには、国の事業(施策)が大きく左右します。

 あと、三重県では、ドクターヘリの導入が始まりますが、この件について質問したところ、「高速道路の利用の方が(搬送先まで)速いのでは?」とのことでした。視察ということもあり、それより先は質問しませんでしたが、より緊急性の高い分野を想定できるのであれば、ドクターヘリを活用することも視野にいれてよいのではと感じたところです。

◆尾鷲総合病院
 http://owasehp.jp/
by owase874 | 2011-02-24 13:08 | 福祉とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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