募金活動の余波と、議会と市民の温度差

 今日の尾鷲イタダキ市で、わりと多くの市民から声をいただきました。

 その大半が、議会(議員)に対する苦言でした。私の考えは伝えましたが、正しくないと感じる部分もありました。しかし、あらためて議会と市民の温度差を感じたので、これでは”開かれた議会”は本末転倒になるとも危惧しています。

 その内容は、先だって議会で行った「募金活動」です。

 定例会中の予算決算常任委員会の審査の終了後に、市内3箇所で議員が募金活動を実施しました。東北地方太平洋沖地震に対する義援金の呼びかけですが、この活動自体は議長からの提案でした。しかし、あまりきちんと議論がされないまま、全議員が参加したところです。また、確か活動が16時ごろから17時ごろまでの1時間だったので、この時間の短さや、1回限りということにも批判を受けました。

 私は、サンバースト前で参加をしましたが、委員会後に個別の質問をしていたのと、あまり賛同できかねる気持ちもあったので、遅れての参加でした。賛同できかねる部分は、こうして批判を受けることを感じていたからですが、私にとっての街頭募金は、パフォーマンスの意味合いも感じるからです(なので、ブログでも書きませんでした)。しかも、1回限りの1時間なので、議員がやれば批判は受けると直感しました。それでも参加した以上は、大きな声で呼びかけをさせていただきましたが、市民からの批判は真摯に受け止めてさせていただきます。また、サンバーストの道路向かいには、地震発生から3月末まで、毎日座して募金活動を行っていた妙長寺の住職もいたので、よけいに恥ずかしい気持ちになりました。

 いまさら何も言えませんが、私にとっての被災地支援は、街頭募金に立つよりは、被災地との気持ちをつなぐという意味での募金箱の設置運動と、被災地への実支援や、支援する方の後方支援だと考えています。本来であれば、すぐにでも自分自身が被災地に飛び込んでいくのが常ですが、家庭の事情もあって無理な状況です。また、議会からも、議員が義援金を拠出しましたが、これにも私は賛同できかねる意見を言っています。議員報酬より義援金を提供するのは、市民の税金を簡単に迂回させることなので、私としては議員報酬は尾鷲市に還元したいとの考えがあるからです。また、被災地支援にまわしたとしても、尾鷲市に還ってくるような使い方をしているつもりです。

 今回の件での反省点は、「街頭募金の是非の議論をきちんとしなかった」ことです。これは、今後の議員活動ににおいても、議会として進んでいくことに、強くNOと言える意見を出せることです。また、NOと出せた意見が、市民にとってもNOという結果を招くのであれば、賛同できる議員にもNOといってもらえる環境です。もちろん、これはYESという意見に対しても同様です。

 些細なことで、議会と市民感情の乖離は大きくなってしまいます。今回の街頭募金や義援金の拠出は、そういった見本として心に留め置くだけでなく、反省を生かした活動につなげなければと、肝に銘じたところです。
by owase874 | 2011-04-02 17:14 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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