教育委員との懇談会

5日に、表題の懇談会がありました。

具体的な内容などなく、”今後の教育のあり方について”が議題でした。
そこで、私が話を切り出しましたのが、”学校運営費のついて”でした。

年々大幅な削減が続き、今年度予算についても、各校の優先順位の1位しか認められなかったと聞いています。学校運営費の削減は、学校の特色をそいでしまうだけでなく、学校長の特色も活かせないと感じており、この予算の死守を、教育委員としてどう捉えているかと聞いたところです。

そもそも学校運営費が、どれだけの効果をもたらし、どれだけの成果を得ているのかなど、データ的な資料などない模様で、これでは削減される一方だとは感じました。また、「削減はしてほしくない」との意見は、教育長からもありましたが、具体的な行動をするまでには至っていない印象でした。

議員から、「予算の削減をしないように」とはいい難いし、教育委員会が、市長とどのように学校運営をとらまえているのかが、あまり見えてこないのも確かです。予算の構成上のこともあるでしょうが、「マイはしづくりをするくらいなら、学校予算に回して欲しい」くらいの意見をもっている関係者もいるのではないかと感じたところです。学校は、学校長で大きく変わり、それを束ねる教育長の特色で、どんなにでも輝かせることができます。また、教育委員がサポートすることで、尾鷲市の学校運営は大きく変化していくと感じるだけに残念にも感じました。

次に、今回の東北地方太平洋沖地震に関わって、学校に対する質問や意見交換が相次ぎました。まずは、今年度予算に計上されている輪内中学校の耐震化事業についてですが、「学校の位置をいまの場所で指定してよいのか?」、「他の代替地はないのか?」、「議論に中に、今回の震災の教訓は生かされているのか?」などの質問がされました。場所については、いまの場所しか適地がないようで、津波の想定はしながらも、耐震化は行われる方向とのことでした。

「適地はない」との意見に対しては、教育委員にも温度差がありましたが、「捨て石にするつもりで整備することにも意義はあるはず」という旨の発言には、私も賛同したところです。場所についての議論は尽きませんが、適地がないのであれば、いまの場所で整備をするしかありません。なので、津波に耐えうるだけの校舎を設計することは、それで校舎が大きな被害を受けても、学校にいる生徒の生命さえ守られれば、学校をいまの場所で耐震化する意義があるとうことです。

しかし、これも私が意見しましたが、「そもそも学校統廃合を前提として耐震化を整備していない点に課題は多い」のも確かです。児童や生徒数が減少していく学校が増え、多額の予算を執行して整備をしても、やがては廃校や休校になる可能性が大きい学校もあります。特色ある学校づくりも大切ですが、予算は借金でしか生まれてこない現状の中で、すべての学校を残すことの意義はどこにあるのかという考えが私にはあります。具体的に、学校名をあげて意見をしましたが、統廃合することの是非は、「母校が消える」程度のことだけで、議論もできない環境にしてしまうのはいかがなものかと感じています。これについては、別立てでブログに書きますが、津波の想定内や、耐震整備しなくてならない、児童生徒数が複式学級でしか対応できないなどの学校は、未来を見据えて統廃合するべきときにきていると感じています。

この意見に対しては、教育委員でも賛否が分かれており、教育委員長については、「複式学級のよさがある」と統廃合反対の意見ですし、一方、教育長や教育委員の中にも、「統廃合はするべき」との意見もありました。いままでは、お茶を濁してきた議論をしてもいい環境にあると感じているので、大いに議論をしていただきたいと感じたところです。

次に、私が意見したのは、”教師の質”についてですが、これは尾鷲市の教育目標の中に、”学校経営品質の向上”があるからです。一番先に切り出した、学校運営費の削減は、この目標の達成の妨げになることは明らかですし、学校を担う上で大事な教師の質についても、議論をさけてはいけないと感じています。私の話の切り出し方が一方的でしたので、一部の教育委員からも強い反論を受けてしまいましたが、子どもに向き合う教師は、私にとっては当たり前の教師像です。しかし、現実にはこれすらもできていない教師も存在します。それは、だれそれと言うまでもなく、子どもたちや保護者が声に出しているし、同じ学校の同僚が何よりも感じていることです。

また、教育レポートを頻繁に提出しながら、学校運営や学級運営に活かしている教師もいれば、内外と連携しながら、クラブ活動を熱心に指導している教師もいます。さらに、地域との連携を視野に入れて活動できる教師もいるように、子どもと直接向き合っていないところで、教師力を高めている教師はたくさんいます。こうした教師が、教師の質を高め、学校経営の質を向上しているはずです。しかし、子どもには向き合えるけども…っていう教師は、質の向上に寄与しているのかを精査する必要があるとも感じています。この意見に対しても、教育委員の一部から同意見があったので、教育委員会で議論してほしいと感じたところです。

とかく、教育委員は、指名されて席にいるだけの印象になっていますが、本来は議会と肩を並べる存在であります。市長の教育像を教育委員会が実践するのが普通ですが、ときには教育委員会が市長と対立しながら向上していくケースもあります。自治体の教育を大きく向上させる可能性を秘めているのが教育委員会の本来の姿であるべきですが、教育委員会制度そのものの改革も必要と感じる限界もあるように考えています。しかし、事務局に促されるままの運営では、いつまで経っても向上に寄与することはないので、それぞれのトップの判断や決断に欠ける印象を持ったのも確かです。私が見た限りでは、いまの教育委員には、バランスの取れた個性ある方が参集しているので、議論の場と権限の大きさを与えてやるべきとも感じたところです。

間違いなく、教育現場や学校は、トップで大きく向上します。

13時半から15時までの時間を使いきり、期待以上に議論や意見交換ができたと感じましたが、議会に注文をつけるくらいの激しさがあってもいいのではと考えたところです。
by owase874 | 2011-04-07 23:23 | 教育とまちづくり


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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