議員と市民

 尾鷲の明日を考える会と懇談会をしました。

 いろいろ考えさせられましたが、自分が懇意にしている議員がいれば、その議員の肩を持つ発言になるし、その反対の議員には、お構いなしにすいたことを言うものだとも感じました。けっこうな場面で、それが垣間見える発言や行動があったようにも感じました。しかし、なんといっても、「議員活動と市民活動」を理解してもらえないことが、私にとっては話になりませんでした。

 もしも、会のみなさんが言うように(参加者全員が言うたわけではないですが)、「議員の市民活動はありえない。玄関でたら全て議員活動だ」と言われれば、議員はなにもできなくなります。私においては、尾鷲イタダキ市に事業者として参加し、企画にも深く関わって活動しています。また、今年度においては、尾鷲イタダキ市をもっとアピールできるようなイベントにするために、10年後を見据えた活動を検討する会までこしらえて活動をはじめています。

 しかし、これは市民としての参加であり、議員として発言したことは一度もありません。受け止める方には、議員が出店していると見ているでしょう。もしも議員としての参加であれば、尾鷲イタダキ市は、尾鷲市より年27万円の補助金をいただいており、市の補助金をもらって活動していることにもなってしまいます。これでは、私は尾鷲イタダキ市から脱退しなくてはなりません。

 同様に、商店街通りに店舗を持っていることから、尾鷲一番街という商店会にも加入しています。あまりたいしたことはできませんが、店舗に集まる市民グループといっしょに、細々ながらも活動を続けています。こないだも、総会があって参加させていただきましたが、尾鷲一番街にも、尾鷲市より管理する椿茶屋の運営維持費20数万円が予算化されています。議員活動で店舗をやっているわけではないので、これも市民活動であり、認められた自営業であります。議員となれば、これも辞めなくてはなりません。

 屁理屈になりますが、このような活動は、私だけでなく、多くの議員もやっています。尾鷲節コンクールを長としてやっている議員もいるし、スポーツ少年団で監督として指導している議員もいます。”世界の椿園”を管理しているクラブの代表者もいれば、私のように、事業者として尾鷲市が予算投入している事業や組織に関わっている議員もいます。過去には、議員の身分でありながら、子ども相撲に精を出している元議員もいました。また、昨年には、市長の奥さんと一緒に、ご当地バーガーを開発した議員もいましたが、これも議員活動の一環ではなかったはずです。議員の立場であるけれど、率先する市民の顔で、日々活動している議員がいても不思議ではないと考えます。これらが全て議員としての看板でやっているとすれば、それこそ可笑しな話にもなっていまいます。

 また、議員活動と市民活動の両輪が、私の政治活動のスタイルであり、市民活動のスタイルでもあります。市民活動の延長線上に、議員の活動があると考えているので、自分のなかでは使い分けてもいます。それを、押し並べて議員活動とみている人たちが、この会には多いのだろうかとも感じました。うまく説明できなかった自分にも幼さはありましたが、会の論理では、議員は本当になにもできなくなります。これでは、私が市民活動と議員活動のブログを使い分けて書いている意味もわかってもらえないでしょう。私は、上から目線でモノを言うのではなく、その場に飛び込んで活動するなかで、議員の活動に繋がることも多々あると考える市民であるのです。

 最悪だと感じたのが、ファシリテイトする役目だと思っていた代表が、自らの意見や考えを延々と語り、参加していた会員の意見を引き出さなかったことです。独演会に近い話を聞くだけで、全員の考えや主張が聞けなかったことも、無駄といえる時間が多いと感じました。私は率先する市民であると自負していますので、代表ばかりが思想を語る会の魅力が、いったいどこにあるのだろうと感じました。せっかく貴重な時間をさいて参加していただいたからには、皆さんの意見も聞きたかったところです。そこに、この会の”明日を考える”ヒントがあったと感じるからです。

 代表からは、「議員としての自覚を!」と強い口調で言われてしまいましたが、私から言えば、「市民としての自覚を!」とそこまで言葉がついていました。会をこしらえてまで、尾鷲の未来を考える市民集団であるならば、率先市民としての自覚も必要ではないでしょうか?会員のなかには、「特定の議員にお願いしたけど、なにもやってくれない」との発言もありましたが、陳情を叶えてもらえなかったから、議員は、議会は体たらくだと言われては、それこそ会の資質が問われます。

 議論も討論も大賛成ですが、うがった見方をされたのでは、同じテーブルとはいえません。自治会組織を再構築したいといいながら、通称名しか名乗らないのであれば、議員として協力や支援もできかねます。「膝を突き合わせて懇談したい」との気持ちに変わりないですが、どこか「あいつだけは嫌い」という殺気を感じたのも確かです。それでも、議員として会に出向くことは、私個人であっても、尾鷲維新の会派であっても大歓迎です。しかし、会とは違う意見に否定的(ほぼ非難的)になられたのでは、なにを言っても笑われるだけでしょう。そういう場に、みすみす分け入ってくほど、私には空いた時間はありません。

 365日、私を嫌いな人がなんと言おうと、議員と市民と親父と旦那の顔でフル回転しているのが私です。
by owase874 | 2011-04-28 00:58 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

プロフィールを見る

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

facebookやtwitterにも登録しています。よろしくお願いします!

カテゴリ

プロフィール
議会活動の予定
コラム「温故知新」
端無の一般質問
定例会の報告
臨時会の報告
委員会等報告
議会改革報告
防災とまちづくり
教育とまちづくり
福祉とまちづくり
観光とまちづくり
住民自治を考える
産業振興を考える
公益行事への出席
地域の活動を知る
東紀州はひとつに
 
 
 
 
 
 
 
 

twitter

最新の記事

1年前を振り返る日、新たな決..
at 2015-04-20 14:58
熊野市の地方創生(移住交流編..
at 2015-03-14 17:29
議会が一枚岩になるということ
at 2015-03-03 00:41
【12月定例会の一般質問】熊..
at 2014-12-11 16:18
【丹レス主催】大杉の伐木と霊..
at 2014-11-10 13:17
これからの地方自治体
at 2014-10-30 14:14
【丹波水害復興支援_霊山寺と..
at 2014-10-30 09:52
【丹波水害支援_床下対応メイ..
at 2014-10-21 10:29
【東皐寺復興支援&クールダウ..
at 2014-10-09 11:23
【丹波水害復興支援】東皐寺、..
at 2014-09-26 12:31

以前の記事

2015年 04月
2015年 03月
2014年 12月
more...

検索

その他のジャンル