浜岡原発の停止要請について

 まさに、青天の霹靂ではなかったのだろうか?

 管内閣が、突然とも言える発表をして驚きました。発表の要旨を読み返すと、根拠としては十分な内容ですが、福島第1原発が与えた影響の大きさを物語っていました。本当に停止をするかどうかは、中部電力に判断を委ねられた状態ですが、受けざるを得ないのは、日本国民はもとより、世界の感情から察しても、答えは出ている気がしています。

 しかし、私はよい機会でもあると感じています。原子力の推進において中部電力は、ほかの電力会社には後れを取っていました。原子力発電所は、問題となっている浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)しかありません。中部電力と言えば、川越や知多にあるような火力発電所というイメージがあります(管内に11ヶ所、ちなみに、出力50千Kwの水力発電所は17ヶ所)。

 今回の震災が発生するまでには、「県南部にも原子力を」との報道もあって、三重県知事をはじめ、関係者が対応に追われたこともありました。いまとなっては、それが昔話のようになっています。しかし、私はそれでよかったとも感じています。原子力施策が、こういった災害をきっかけに見直されることは、日本が地震国、災害多発国である以上、いつかは起こりうるとも感じていました。まさか、ここまで甚大な被害を被るとは思いもよりませんでしたが。

 私が単純に考えていることは、この管内閣の要請を逆手にとり、中部電力が、脱原発を率先する唯一の電力会社になることです。新エネルギーについては、各電力会社とも研究や開発を進めています。中部電力においても、太陽光発電、風力発電などに始まり、火力発電所などでの応用の可能性も高い、木質バイオマス発電など、多種にわたる新エネルギーに着目しています。また、局所発電のような研究が進むことで、大規模災害時でも、復旧が早い電力供給の可能性もあります。

 ぜひ、管内閣に対しては、これらの新エネルギーへの代替案をだしていただき、浜岡原発に変わる方針転換を進言するのも一案ではないでしょうか?いくら原子力発電の危険性が高いといって、手放しで停止させることもなかろうと考えます。突拍子もない提案かもしれませんが、こういった交渉術で、政府に対して代替案を突き付けてほしいものです。私のなかには、一企業が、一方的に政府に屈することへの懸念もあります。

 これで、県南部へ原発を誘致する機運は、仮にあったとすれば、相当難しくなったでしょう。しかし、いつまでも、原発施策による補償金や補助金目当ての政治を続けていては、地方自治体の未来は安泰とはいえないことが、はっきりと証明されたのも事実です。実際にも、原発による恩恵を受けていた自治体は、それが多くのリスクと表裏一体であったことを思い知らされたはずです。それでも、原発は必要と言う声があってもいいでしょうが、今回の中部電力においては、エネルギーを転換する好機と考えてもいいのではないかと感じています。

 尾鷲市においては、尾鷲三田火力発電所が稼動しています。長らく停止していた2号機を撤去し、全体の撤退などの話が絶えない状態でしたが、市にとっても、これが契機になるかもしれません。中部電力に対しては、いちはやく、そういった呼びかけや環境整備に動いているとは思いますが、協力要請などの声明を発表してもいいのではないでしょうか?それが、今までの恩恵に対する率先した行動ではないかと感じています。

 いずれにしろ、今後の展開には注目しています。
by owase874 | 2011-05-07 21:25 | コラム「温故知新」


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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