議長選挙の演説会のあとで

 3会派合同で主催、呼びかけをした演説会がありました。

 これまでの議長選は、「そろそろ私が」や、「昨年は○○を推したので」とか、水面下の動きはあったにしても、それはそれは不可解な選出で決まっていくことが多かったように感じています。しかも、「新人議員は黙っていろ」的な一面を持ちながら、”1票”には期待する”アメとムチ”作戦的な動きもあり、議員だけがソワソワする1年に1回の奇行にも見えるときがありました。

 その動きから離脱するために、会派を結成したのも理由のひとつですが、ようやく会派らしいまとまった動きをすることができたように感じています。これが初めてとは情けないですが、3会派合同で決めた議長選の演説会は、今後の議会改革にも一石を投じると自負しています。いや、こうしてできることから変えていくことで、市民に対する可視化をアピールすべきです。

 場当たり的ですが、私が司会進行をさせていただき、議長選に名乗りを上げる議員を促しました。真井議員と中垣議員が立候補を表明し、1人10分以内の演説会が始まりました。全てがはじめての試みで、両議員も緊張しているようにも見えましたが、立候補するだけの気概を感じました。会派だけでなく、会派に所属しない全議員に参加していただき、メディアにも公開したので、南海日日、紀勢新聞、中日新聞、朝日新聞、読売新聞の記者が傍聴しました。地元紙には、そのときの様子や発言内容が、事細かに記事になっていました。

 私の印象では、最初に演説した中垣議員は、議長として進めたい10項目の宣言を用意しており、真井議員は、尾鷲市に対する市民の意見を反映させながら、強い議会をつくっていくと宣言しました。印象としては、中垣議員の準備は周到で、「具体的に何をしたいか」がよくわかりました。真井議員の宣言については、具体的な課題にまで言及されれば、両議員の比較はもっとしやすかったと感じました。その隙間を埋めるためにも、多くの質問があればと感じましたが、2名の議員からしか発言がありませんでした。

 質問には、神保議員と大川議員が立ち、神保議員は、両議員が同じ会派に所属していることについての言及があり、大川議員からは、議会改革についての具体的な提案がありました。私も興味があった項目だけに、その回答にも注目しました。

◆中垣議員の議長宣言
 01.報酬の3%カット
 02.議員定数の2-3名削減
 03.防災危機管理の促進
 04.駅前開発(市有地の有効利用)
 05.看護学校の建設を直訴
 06.JR紀勢線への要望
 07.議会改革
 08.LED街灯の促進
 09.市長部局との定期懇談
 10.尾鷲に縁ある組織・団体との連携

◆真井議員の議長宣言
 ・行動する強い議会
 ・議員がひとつになって汗をかく議会
 ・市民が安心して暮らせるまちづくり

◇神保議員の質問
 ・同じ会派から立候補したが、今後はどうなるのか?

◇大川議員の質問
 ・議会改革について

 神保議員の質問については、両議員とも会派を脱会する考えがないことを強調していました。ただ、中垣議員については、「いつでも脱会届を持っている」と発言しました。ニュアンスとしては、会派の内山会長に一任しているとの印象でした。これについて、内山議員からは、「私からは会派の存続は言えない。会派の質問は困る」と発言もありましたが、神保議員は、「市民に説明する義務がある」と反応しました。

 私の考えにも、同一会派からの立候補に制限はないので、議長選に名乗りを上げること自体は自由です。しかし、会派を組むということは、志がある程度は同じであったほうがとも感じるので、”議長選のためにつくった会派ではないか?”と市民に揶揄される結果を招いている原因となっています。ここは、どちからが脱会することで、背水の陣に立つのも一案かと感じています。少なくとも、中垣議員が言っていた、「私には1票しかないでしょうが」というのであれば、そもそも立候補することもないので、演説会に出た以上は、議長選に勝ち残る気概がほしかったです。

 大川議員の議会改革への提案は、私の提案とも一致しておりました。議員の情報共有のことですが、議員の懇談の機会を増やし、正副議長が知りえる情報共有を、速やかに全議員に行なうような提案をしていました。これについて、中垣議員は、「それぞれの得意分野を生かし、全議員で進めればいい」と発言し、真井議員は、「議会運営委員会で進める」と発言しました。

 質問はこれだけに留まりましたが、私にとってはやや消化不良でありました。もっと質問があって然りと考えていたからですが、最初なのでこんなもんかも知れません。どこか白けたような空気は、私だけが感じた印象であってほしいです。しかし、何もしないよりは、こうして市民にみえる形で議会改革をアピールしていくことが大事だと考えています。また、それを実感したのは、新聞記者からの質問を受けたときで、いままでになかったことへの一定の評価を感じました。

 地方自治法上では、両議員のほかに議員が選出されても問題はありません。しかし、市民に対しては大いに問題があるとも感じています。私のなかでは、両議員か白票(どちらも支持できない)しかないと考えています。これも、今後の議会基本条例で決められていることになるので、今回の演説会の検証は、全議員の課題として位置づけしておくべきでしょう。

 明日の本会議で、議長をはじめとする役員選挙が行なわれます。そのときまでに、多くの市民の意見を聞き、議員の意見や考えを共有できればと感じています。この一部が、水面下の動きとなるのでしょうが、演説会をした以上は、両議員を軸に考えていくことには違いないです。
by owase874 | 2011-06-02 12:07 | 議会改革報告


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

プロフィールを見る

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

質問や批評など、ご意見がございましたら、下記宛にお願いします。何かしらの方法で、きちんと対応させていただきます。ただし、ブログのコメントには、できる限り返答をいたしますが、端無自身の裁量になることをお許し下さい。

◆ブログ管理者
 未来874事務室
 熊野市飛鳥町佐渡462番地
 0597-84-1033
 kurage874@cream.plala.or.jp 

なお、たくさんの意見や考えをお聞かせ願いたいので、直接にお会いすることも可能です。日程調整などしますので、その旨をお伝え下さい。

facebookやtwitterにも登録しています。よろしくお願いします!

カテゴリ

プロフィール
議会活動の予定
コラム「温故知新」
端無の一般質問
定例会の報告
臨時会の報告
委員会等報告
議会改革報告
防災とまちづくり
教育とまちづくり
福祉とまちづくり
観光とまちづくり
住民自治を考える
産業振興を考える
公益行事への出席
地域の活動を知る
東紀州はひとつに
 
 
 
 
 
 
 
 

twitter

最新の記事

一般社団法人熊野レストレーシ..
at 2017-09-23 09:10
三重県熊野市議会議員【はなし..
at 2017-09-23 09:00
1年前を振り返る日、新たな決..
at 2015-04-20 14:58
熊野市の地方創生(移住交流編..
at 2015-03-14 17:29
議会が一枚岩になるということ
at 2015-03-03 00:41
【12月定例会の一般質問】熊..
at 2014-12-11 16:18
【丹レス主催】大杉の伐木と霊..
at 2014-11-10 13:17
これからの地方自治体
at 2014-10-30 14:14
【丹波水害復興支援_霊山寺と..
at 2014-10-30 09:52
【丹波水害支援_床下対応メイ..
at 2014-10-21 10:29

以前の記事

2017年 09月
2015年 04月
2015年 03月
more...

検索

その他のジャンル