本末転倒と言われないために

2日に行われた、議会運営委員と全員協議会の考察です。
議会改革についてが議題でしたが、別の意味でドッと疲れました。

議会改革の名のもとに、議会基本条例と議員定数、議会中継などの議題になっていました。しかし、議長や一部の議員からは、横道にそれる話題が提供され、本題の議論に集中できない場面もありました。また、議会運営委員会で議論されたことを、全議員に報告するはずの全員協議会においても、本題からそれた話題が提供され、進行役であるはずの議長も、戸惑った対応になってしまいました。

ついには、議会運営委員会に所属する議員や私から、助言や補足をする場面もでてしまい、議会運営委員会に所属していない議員にとっては、何の議論をしていたのかわからなかったかもしれません。この様子について、地元紙のコラムには、”ひっちゃかめっちゃか”とまでこき下ろされてしまいました。しかし、反論する材料がなく、議会改革を率先すると言っているだけに、本当に恥ずかしい気持ちが正直なところです。

これでは、本末転倒になると危惧しました。

議会基本条例の制定は、本来、議会や議員の資質が”まとも”であれば、とくだん制定する必要はありません。私にとっては、議会や議員に対する”戒め”的な要素が大きいと捉えているからですが、その必要性はあるんだなと、つくづく感じてしまいました。これは、先に制定した”尾鷲市議会議員政治倫理条例”についても同じです。なにか、議会や議員に問われている部分が多すぎるようにも感じています。私も、そのなかにいる”ひとり”であるので、いまの尾鷲市議会については、しっくりこない日々を感じています。

本題に戻しますが、この日の議運と全協は、議会改革に対する議題であったために、市長を始めとする執行部の出席は、基本的にはありません。また、この日の議題のために、正副議長と議会運営員会の正副委員長には、当日までに集まっていただき、進行や議題の確認もしていました。それが、蓋を開けて始まってみると、議長の挨拶も横道にそれたり、議題とはかけ離れた、須賀利大池の文化財指定に反対する議員の意見が出たりと、先輩議員の傍若無人な振る舞いを感じました。また、議会運営委員会においても、議事進行がスムーズではないなと感じています。

この2人の議員については、先の役員選挙において、議長の椅子を取り合ったのですが、あの時の所信表明は、いったい何だったんだと感じます。かといって、2人の先輩議員が言っている内容は、理解し難いものでもありません。信念を持ってやっていると感じるし、それに対してどう応えるのがいいのかなど、下っ端議員として考える機会を与えていただいています。それだけに、場面と進行の流れなどは、読み取れないのか、読み取らないのか、それが議員としての作戦なのかは、正直わかりません。議会や議員を学ぶ機会というのは、自己研鑽は当たり前ですが、先輩議員から盗みとることも必要なだけに、残念に感じることが多々あります。

しかし、本末転倒は、先輩議員だけではありません。

議員としての私は、おそらく迷っている状態です。正直言うと、いまの家庭環境に、個人的な負担があるのも理由の一つです。ある日、病気を患った妻が、地元の病室から突然いなくなり、ひとり娘を育てながら、実家に連れていかれた妻と娘を再会させるために、裁判所などを介して交渉している状態です。ようやく、再開の目処はたちましたが、妻の両親との確執があるために、さらなる試練を与えられています。両親が認めた他人が妻と会えても、実の娘が会えない状況は、父親として、もちろん旦那としてもやりきれません。

かといって、議員活動や議会活動を投げ出しているわけではありません。由緒ある尾鷲市議会の副議長にまでならせていただき、この議会がするべき方向性は、大きな責任感として受け止めています。また、尾鷲市が抱える多くの課題や問題も、他所から来た議員の立場で感じ取っているつもりです。議員として迷っているのは、家庭環境もあるけれど、議会と住民、議員と議員、議員(議会)と職員(執行部)との狭間です。この狭間の振る舞いに、迷っている自分自身がいるのです。

私は、この地域の住民自治を推し進めるために、市民活動から議会の世界に飛び込みました。とくに、私が得意とする市民活動は、防災・減災を礎とするまちづくりですが、防災や減災を考えていくうちに、住民自らが率先する市民になることが必要だと感じ、その延長線上には、子育てなどの育児環境や、学校を始めとする教育環境が必要不可欠だとも考えるようになりました。高齢者が多いこの地域ではあるけれど、蔑ろにするつもりはなくとも、高齢者の生活環境を考えるよりは、これからこの地域を背負っていく世代に残していく環境を考えようとしています。

しかし、住民自治を求めている市民がどれほどいるのか?などの現実的な課題もあります。行政側に、その引き継ぎをしていこうとする動きがあるのか?の課題も感じます。そうこうしているうちに、人口が2万人を切ってしまい、隣の自治体も同じ、地方自治体はどこも同じ、ややもすれば、政府や国会があの状態だからと、責任転嫁になっているようにも感じます。そこに来て、緊縮財政を進めるはずだった行政も、必要だとはいえ、億単位の大判振る舞いが続いています。気になるのは、将来や未来の住民に、大きな負担を残すのではないか?との懸念です。

その狭間で、右往左往している自分がいるように感じるのです。最近、議員では先輩格である方と、雑談ですが”議員や議会、尾鷲市について”意見を交わすことがありました。短い雑談程度でしたが、どこか似たような悩みを持っているようにも感じました。私が感じただけですが、議員とはこんなものなのか?とも思ってしまいました。議員と言うのは、ひとりでは大きな影響を与えることができないのか?との現実です。やはり、現実的には、議員の半分の同意がないと、なにもできないということです。しかし、影響を与えられる議員であれば、半分の同意を取り付けることも不可能ではないはずです。

今回の先輩議員の振る舞いは、私にとっても、本末転倒にならないための”戒め”になりました。悩みはつきませんが、迷ってはいけないとも、肝に命じています。尾鷲市議会にしっくりこないのは、いまの議会の状況があったとしても、議員としての自分自身が問われているからです。

時に立ち止まることはあっても、前進しなくてはなりません。
私はそのために、この尾鷲市で議員になったはずです。
by owase874 | 2011-08-06 15:12 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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