学校問題に関する教育委員会の今後の取り組みについて

■公立学校職員の懲戒処分について
 http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/2011080319.htm

 上記の件に関する報告がありました。

 まず最初に、これまでにも報告や説明を聞いていましたが、”飲食店などで一緒に喫煙した”という事実は聞かされておりませんでした。聞いていないことに疑問を感じるのではなく、「飲食店のような、第三者がいる場面でも喫煙をさせていたのか(していたのか)」という影響の大きさです。私は、紀北地区薬物乱用防止指導者協議会の指導者でもあります。未成年の喫煙に関しても、興味関心から喫煙がはじまり、やがては依存してしまう傾向や、家庭ぐるみでの喫煙の黙認なども承知しています。それだけに、今回の報告では、その点についての背景や今後取り組みについても、後回しのようでした。また、これが報告に入っていなかったことに対しては、教育委員会の隠蔽体質だと言わざるえません。

 冒頭から、教育委員長は、4つの改善策を提案されていました。これ自体にも、大きな疑問があるのですが、これは教育委員会での承認事項でないことをあとで知りました。それでは、教育委員会では何が話し合われ、何を決定したのかは、結局はわからずじまいとなりました。多くの議員からも、苦言が呈されていただけに、信頼回復をまず最初にするのは、教育委員会だと感じています。しかしながら、教育長も教育委員長も、責任を取るという形で、自分の席を明け渡さないことだけは明言したので、今後の活躍には、相当の責任を負ってやっていただきたいとも感じました。

 その4つの提言とは、学校経営品質の向上、学校敷地内での喫煙の全面禁止、講師の研修・指導の強化、加配の要求・講師の解消でした。これが、教育委員会の承認事項でないとわかっていれば、議論があそこまでこれに集中することもなかったでしょう。いまさら取り上げることもないと思いますが、このうち2つは講師に対する偏見とも受けて取れるし、教諭についての言及では一切ありません。また、残りの2つについては、今回の事件にどれだけの影響を与えたかが不明です。

 尾鷲市長においても、「尾鷲スタイルの教育を実践してもらっている」とありましたが、教育委員長と教育長は、考えも理念も違っていると感じるのは、私だけではない気がしますし、そのことについて、議員間でも話題となっています。また、「徹底した議論を」と、市長は言っておりましたが、場当たり的な発言にも感じました。それぞれのトップがこれでは、尾鷲市の学校教育は、本当に充実しているかも不明ではないでしょうか?

 委員会での説明を聞いていて、途中から腹立たしくなりました。これが正直な感想です。確かに、すべてを垣間見たわけではないので、私の腹立たしさ、苛立ちは、一方的な見解です。その点も踏まえて、発言をさせていただきました。やるべきことは、再発防止や、そうなるまでに至った背景など、尾鷲中学校として、尾鷲市教育委員会として、迅速に対応しないとならないはずです。

 その点の説明が曖昧で、講師という立場の危うさを、一方的な責任を押し付ける形で終息しようとしていると感じました。また、学校敷地内の禁煙の徹底は、学校経営品質云々ではなく、人としてのモラルです。それが、経営品質に繋がることはわかりますが、今回の事件とは別の次元と捉えるべきです。もし仮に、禁煙の徹底がされていなかったことが、この事件の引き金となったと判断するのであれば、これまで敷地内で禁煙していた教師全員を処分すべきではないでしょうか?できるわけないし、そこまでの議論にもなってないわけでしょ?だから、背景の検証をしていないのでは?と感じるのです。

 もっとも、敷地内禁煙を言うのであれば、尾鷲市役所においても、敷地内禁煙はしておりませんし、確固たる分煙でもありません。なにも学校だけに禁煙を強いるのではなく、こういったすべての背景を検証し直すべきでしょう。これが、未成年の喫煙を考える上で、教育委員会が先導する仕事だと考えます。地域との連携に対しても、足元から揺るぎかねない大事な部分ではないでしょうか?私は喫煙をしませんし、どちらかと言えば嫌煙家です。しかし、喫煙する人の権利はあります。大人の都合を差し置いて、未成年の喫煙がなくなるはずがありません。

 大阪府では、橋下知事のもとで、教育委員会の大改革が打ち出されています。対岸から見ていると、「ちょっとやりすぎでは」、「教育に、そこまで政治を持ち込むの」と感じますが、”わかる”部分も大いにあります。教育委員会の重要なところは、極論すれば、国家を担う人材育成を指南する場でもあります。そこに政治がなければ、とも考えたくなりますが、そうなってしまった背景には、学校や教師の側にも課題はあるはずです。この時代、教師は聖職という人もいなくなり、世知辛い立場にいることもわかります。モンスターや教育ネグレクトの保護者に対し、本来の希望や夢をぶち壊しにされるから、精神疾患で休職などする教師が増加するのもわかります。

 もはや、学校で発生するさまざまな問題や課題は、学校だけでは解決できない時代になっています。それをすべて、学校や教師の責任にすることがないように、教育委員会があり、任命権者の市長がおり、それを議会が承認しているのです。今回の事件を踏まえ、教育委員の選任は、これまでの慣例で本会議採決するのではなく、常任委員会の付託をするべきだと痛感しました。それは、いまいる教育委員がどうのではなく、大きな責任を負託するに耐える、人材を選任する責任を感じたからです。大阪府の改革までいかなくとも、何かしらの手立てをしなければ、尾鷲市の教育には一抹の不安を感じずにはいられません。

 また、この日の議論で感じたのは、この場面こそ、議会中継として放送すべきです。インターネット中継であれば、生放送はもちろん、その日のうちに録画放送が見えます。そこ居合わせた市長をはじめとする執行部の発言や態度、議員の発言や態度など、さまざまな情報を公開すべきです。それを市民に公開し、見ていただいた上で、私たちの仕事が評価されたり、教育問題を一緒になって考えたりする土俵ができるのです。これも、地域との連携に繋がる手段のひとつではないでしょうか?
by owase874 | 2011-08-24 00:14 | 教育とまちづくり


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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