行財政改革について学ぶ研修会に参加する

 24日、名古屋商工会議所において、日本公認会計士協会東海会主催の、”地方議員のための自治体財政チェック法と行財政改革~財務書類や財政指標で自治体財政をチェックし、行財政改革に結び付ける~”に参加してきました。

 議員の私にとっての財政は、まさに素人ですので、人並み以上に学ばなければ習得できない領域です。議員年数を重ねた分だけ、予算書や決算書を見ることができるようになりましたが、市民に説明する場合などでは、これをさらにわかりやすくしなくてはなりません。今回の研修は、その疑問を解決する糸口となるものでした。

 会場には、60数名の地方議員と、同程度の公認会計士や自治体職員でいっぱいでした。2部構成となっており、第1部は、有限責任監査法人トーマツの公認会計士である小室将雄氏の講演でした。会計士だけに、専門用語などもあって、少々理解に苦労しました。レジュメがなければ、追いつくことはできない内容でもありました。しかし、財政のチェック法などでは、参考となる説明が多く、「議会や行政に会計士がいると、与える影響は大きいだろうな」とも感じました。
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小室氏


 自治体の財政については、企業やNPO法人などとは違った表現をしているので、比較検討するにも、読み解くにはコツと専門性が必要になります。財政のチェック機関としては、監査委員事務局が独立組織として存在していますが、公認会計士の視点ではありません。第3者の外部監査機関として設置するとか、監査委員事務局に公認会計士を配置するなどできれば、より透明性と理解しやすい財政になるのになとも感じました。

■監査委員とは 尾鷲市役所
 http://www.city.owase.lg.jp/contents_detail.php?co=kak&frmId=286

 第2部は、熊本県宇城市 総務部 財政課 財政係長である天川竜治氏の講演でした。天川氏は、行政職員らしからぬユーモアあふれた語り口で、「職場ではどんな係長なんだろうか?」と想像してしまうほど、ユニークな方でした。もう一度、お会いしたとも感じました。この日は、有給休暇をとって講師をかってでたと言うことでした。
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天川氏


 天川氏の講演は、非常にわかりやすく、「議員の皆さんの多くが見落としている…」とか、「ここは議員に指摘されるとイタイ…」とか、暴露的な内容もありました。確かに、行政職員からみる財政と、議員から見る財政には、違った面もあると感じているので、「なるほど」と感じたところです。

 この宇城市ですが、帰ってから調べてみると、非常に行財政にこだわりを持って公開しています。当時の市長であった阿曽田清氏が、合併したばかりの宇城市に監査法人を入れて、当時の財政状況を公開したことにはじまっているようです。しかしながら、阿曽田清氏は、2期目を目指した市長選挙で苦杯しています。これは私の雑感ですが、行政にメスを入れた多くの首長は、2期目に落選していることが多いようにも感じます。

■熊本県 宇城市-市からのお知らせ
 http://www.city.uki.kumamoto.jp/q/list/61.html

 宇城市の財政状況を知る公式サイトですが、公開の程度と見やすさが突出しています。比較しやすいように、尾鷲市の財政状況を以下に紹介します。

■財政・行革係 財政 尾鷲市役所
 http://www.city.owase.lg.jp/soshiki_view.php?so_cd1=1&so_cd2=16&so_cd3=1&so_cd4=0&so_cd5=0

 尾鷲市の財政状況は、一般的な公開であり、議員の私にとっても、見やすくまとめらていると感じます。しかし、市民に説明することを考えたり、市民が見て理解できたりするかといえば、疑問を感じます。ここに、宇城市との違いを感じるのですが、自治体の財政状況や行財政改革を理解してもらう努力は、尾鷲市民にとっては重要な課題でもあります。自分たちが住んでいるまちの懐事情や台所事情を知っていなければ、すべてのツケが自分自身に影響を与えるからです。

■地方公共団体の平成21年度版財務書類の作成状況等
 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01zaisei07_01000017.html

 上記のサイトは、行財政改革には欠かせない、財務書類の作成状況を調査した結果です。尾鷲市においても、進めていく方向だと聞いておりますので、期待しているところです。
by owase874 | 2011-08-26 01:28 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

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