議会を愚弄しているのではないか?

 26日の生活文教常任委員会及び全員協議会についてです。

 議題は、尾鷲小学校・尾鷲幼稚園耐震整備事業に伴う改築及び工事についてでした。

 まず最初に、生活文教常任委員会では、私の発言が元になったのか、休憩後の再開で、市長をはじめとする執行部全員が、起立をしての謝罪をしました。その後の全員協議会でも、関係者全員が冒頭に謝罪をしました。しかし、雁首並べたトップ陣が、最初からそのつもりではないのは明らかでした。一方、職員においては、恐縮しながら誠心誠意の気持ちで説明しているのを感じていたので、そのギャップの大きさも問題だと感じました。岩田市長においては、私を含めた一部議員への対応が大柄なのは承知の沙汰ですが、先だっての真井議員の発言に関しては、かなり踏み込んだ発言で激高していただけに、議会が15名の議員で構成されていることをお忘れなのかも知れません。

 そもそも謝罪となった経緯は、この日の議題について、非常に議会を愚弄していると言いかねない失態を繰り返していたにも関わらず、9月定例会で補正予算として計上する可能性が大きい公算であるのに、岩田市長も横田副市長も畑中教育長も、一切を議長に報告あるいは謝罪しなかったことへ、私が苦言を呈したからだと予測できます。しかしその通りで、担当職員が説明に来る前に、議会へ足を運ぶだけの内容であることは明らかです。それなのに、私に対する市長の最初の回答には、はっきりと、横柄な態度を感じました。

 この議題についての補正予算が、この日の説明のまま上程されても、かなりのハードルがあると認識するべきです。一方では、議員個人しか見てないようですが、私たちには負託を受けている責任があります。後ろには、多くの市民が説明責任を求めています。それに耐えうる説明がなければ、議会には議決権があるということです。

 では、愚弄と感じた一つですが、資料提供された”設計業務委託の検査~工事着工までの流れ”で気づきます。

■流れ
 3月29日 設計事務所から設計一式(成果品)が届く
  ↓
 3月29日 担当課が、成果品の受理と検収を行う
  ↓
 3月31日 担当課が、完了検査する
  ↓
 4月08日 入札の事前公示
  ↓
 4月18日 入札の本公示
  ↓
 5月02日 入札内容の質疑の受け付け開始
  ↓
 日時不明 設計図書の不備を確認、数量調書を優先
  ↓
 5月11日 受け付け終了
  ↓
 5月16日 質疑書への回答通知
  ↓
 5月25日 入札方法変更の通知(数量契約方式への変更)
  ↓
 5月27日 入札執行
  ↓
 6月03日 工事請負契約の採択 
  ↓
 6月04日? 契約・工事着工
  ↓
 6月半ば~7月末 数量調書の不備を確認
  ↓
 8月25日 正副議長に電話報告
  ↓
 8月26日 生活文教常任委員会、全員協議会

 どこかというと、5月2日に入札内容の質疑の受け付け開始した際に、通常の予想をはるかに超える226件の質疑があったようです。それだけ、設計図書に対する不明瞭な部分があったと判断するのですが、結果としては、市も設計側も不備を認めるところとなり、入札方式の変更をしていました。まず、この点の説明が、議会には一切ありませんでした。多額の予算を執行するのに、議会に報告なしですり抜けて、6月定例会初日の6月3日に採決してしまいました。

 次に、6月半ばから7月末にかけて、要であった数量調書の不備を確認したことも、議会への報告は、直前まで伏せられていました。設計図書の不備だけならまだしも、入札の基本となった数量調書までもが不備とあったのでは、議会に一報を入れるべき事件であったはずです。これは、入札自体の信頼性や、ほかの入札業者への示しもつかない事態です。それらをすべて蔑ろにして、補正予算で不足分を計上する可能性を説明されても、「都合良すぎるのでは」と議会に反論くらって当然でしょう。

 大きな問題点は、数量調書の不備まで見抜けなかった責任の所在です。設計会社も口頭謝罪しているそうですが、設計ミスによる現時点での増額分は、判明しているだけでも1600万円を超えています。しかも、設計図には記載があって、数量調書には記載がなったというのですから、入札方式を変更することなかったのにと感じてしまいます。これには、市としてミスを見抜けなかった責任を認めています。

 また、その後の追加分としても、約3千万円が計上されていました。工事にとりかかって判明したことや、学校からの強い要望も含まれていましたが、「お粗末」としか言いようがないものも含まれています。入札差金が1億円近く出たので、その分でまかなえるとふんだわけでもないでしょうが、総額約4600万円の増額を、おいそれと認めるようなことはできません。もしも、この説明のまま上程されれば、間違いなく議論は火だるまになるでしょう。

 まずは、ミスの所在を明らかにし、どちらがどれだけ負担するかでしょう。そこの議論を抜きにして、全額認めろとは言えない状況だと悟ったでしょう。また、追加工事の内容については、上程後の審査で決めますが、この点についても疑問は多々あります。しっかりと、定例会後に検討したいと考えています。
by owase874 | 2011-08-28 02:30 | 教育とまちづくり


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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