尾鷲にとっての道の駅を考える、までに感じたこと

 28日(月)の午前中、道の駅についての全員協議会がありました。

 正副議長の考えでは、前回も議員懇談会形式で行ったことから(17日に開催)、今回も同様の方式でいこうとなりました。また、今回は執行部からの説明も受けようとなり、その形式で概ね了解をとっていました。しかし、「全員協議会に格上げ」との声があり、議長も「ではそれで」となり、今日の日を迎えました。冒頭の説明では、「意見交換という全協で」とありましたが、全員協議会は報告を受ける場であって、執行部に対しても1問1答となってしまいます。議論が生まれにくく、進行役にファシリテイトできる技量がなければ、散漫な議論で終わってしまします。結果としては、そうなってしまいました。こういったところに、議会改革の改革の概念が抜けていると感じてしまいます。私も、議長の補佐をすることもあって、発言する機会がありませんでした。議員であるのに一番してはいけないことは、”発言をしないこと”です。全体の進行を考えると、いまの立場ではし難い状況なので、非常にストレスがたまります。そう考えると、議員はやはり孤独な存在です。

 全協終了後の議長に、ある新聞記者が、「今日の全協は、執行部の説明を聞きおいたということか?」と聞いていましたが、まさにその通りか、そう取られても仕方が無いと感じました。結局は、メディアの受け取り方は、”議員と執行部の議論として深まった”ではなく、”散漫的に好き勝手言い合って終わった”だったと感じています。NPO活動が全てにおいて秀悦とは言えませんが、NPO活動における議論のあり方と比較して、議会活動での議論はまだまだ古典的と感じてしまいます。

 しかしながら、客観的に場を見ていることもあり、今回の道の駅のやり取りについても同様でした。スライドとホワイトボードを使用した副市長の説明は、熱心かつ”理解をしていただこう”との気持ちでいっぱいでしたが、第4候補地と言われる”尾鷲南インター”付近への設置誘導と取られても仕方がありませんでした。あの偏った説明では、第4候補地にしたい”事業者”のプレゼンテーションとも受け取られます。ここに、道の駅に行政が関与することへの批判があるのだろうと感じました。また、ほかの3候補地については、尾鷲市所有の1候補地を除いては、個人所有地であるにも関わらず、勝手に候補地として地権者にも理解を経ていないようでした。いまになってですが、これは行政主導としては、やってはいけないようにも感じます。しかも、あの説明では、他の3候補地がいかに道の駅に不適当かと言われているので、尾鷲市内でお客を相手に事業をしている個人事業主の所有地だけに、”商売はあそこではダメ”とも受け取られます。なぜなら、尾鷲の道の駅では、商業施設としての可能性もうたわれているからです。

 いっそうのこと、無理な候補地を勝手に選定するのではなく、”道の駅は第4候補地しかない”との考えで進めたほうがいいのではとも感じました。いまのままでは、それをより明確にするために、3つの候補地がダシに使われているとしかみられなくなっています。副市長の説明からは、大きく3点が道の駅での議論の中心だったと感じました。1つは、道の駅の事業そのものが、国交省では打ち切りとなる公算が大きいこと(やるならいましかない)、2つ目は、第4候補地付近に、国交省が国道42号線の待避所(駐車場とトイレ)を設置予定であること(道の駅はそれに合わせてつくる)、3つ目は、尾鷲北インターと南インターを繋ぐ従来案が再浮上していること(南インターのフルインター化)です。この3つの話題提供について、議員としての議論が必要なわけで、道の駅の設置が先か、道の駅の運営方法や方式が先か、のようなコロンブスの卵的議論になってしまので、議論が散漫となってしまうのではないでしょうか。

 また、道の駅の設置要素で考えると、”情報発信機能”が必要ならば、尾鷲には”尾鷲観光物産協会”がすでにあります。ここの情報提供量と情報発信量が少ないから、道の駅に情報拠点が必要との議論になってしまいます。協会が中井町から撤退し、道の駅に移るのなら多少の理解も進みますが、その協会の今後も示されていない状況です。確かに、道の駅マンボウをみると、道の駅に紀北町観光協会の観光サービスセンターが併設されているので、あれは訪れた人には有益だと感じます。※個人の好みにもよりますが、尾鷲と紀北町の協会公式サイトをみても、情報量とデザインの違いは歴然だと思うのは私だけでしょうか?また、尾鷲観光物産協会は、”尾鷲市”としての観光物産協会ではありません

 次に、”休憩機能”として、24時間のトイレと駐車場が必要ならば、第4候補地付近に国交省が建設予定であるから事足りるはずです。そこに、”地域の連携機能”を考えなければということで、現段階では、”ドラッグストアやコンビニ、物産販売所、市街への誘客”などが加味されています。ここに、住民理解が得られない要因があると思うのですが、道の駅の称号が必要であるならば、地域の連携の連携のあり方を再考すべきではとも感じます。

 終了後、「次回は意見交換会の形で」との声もありましたが、議論の的を絞らなければ、同じようなことになりかねません。すでに設置に関しては、尾鷲「道の駅」設置検討会も存在しているので、整合性もある程度は必要でしょう。かといって、検討会にばかり遠慮していては、負託を受けた議員としての存在が薄れてしまいます。尾鷲商工会議所との懇談の声もあったので、順次進めていく上で、尾鷲市にとっての道の駅のあり方を、議会として位置付けられたらと考えています。
by owase874 | 2011-11-29 07:55 |  


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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