このままでは持ちこたえられない

 道の駅についての全員協議会が、はじまってまもなく流会になりました。おそらく、前代未聞かも知れませんし、私が議員になってはじめての出来事でした。

 冒頭から、進行役となる議長の熱い思いが先行し、議員からも、先の地元紙の報道内容を正す意見が相次ぎました(20日に開催された、尾鷲市道の駅設置検討会議で、議長が発言した内容が掲載されています)。これに、議長が興奮気味に回答をしたことにより、議員より会議続行の判断を議論するための、議会運営委員会の開催が提案されました。この間、副議長の私ができたことは、議長に対して、暫時休憩の宣言を出していただくことと、正副議長および議会運営委員会の正副委員長との協議を促すことだけでした。

 これら議員からの発言内容は、議長にとっては意に反するものだとは感じますが、声を大きくして挑戦的に回答していては、議長の資質を問われることになります。しかも、こういったことが、最近はとくに多くなり、補佐役としての私は、神経を尖らせることになっています。しかし、そこまでやる必要があるのか?との葛藤もあるので、「こんな議会では市民に顔向けできない」と考えるばかりです。また、この状況においても、「議長が決めれば会議は続行できる。議運は開催しなくてもいい」と進言する議会運営委員会の委員長にも、周りの空気が読めているのかとの憤りを感じました。結局、外部の議員の助言もあり、議会運営委員会が開催されることになりました。

 ここでの焦点は、「市長不在の全協はいかがなものか?」と、「議長の資質に欠けているのでは?」の2つでした。市長不在については、私自身は会議冒頭に知ったのですが、議長自身は事前に知っていたようです。しかし、今回の全協については、もともと意見交換会の形を取ることを前提にしていたので、副市長との日程調整は私がやりましたが、市長への出席を促すことはありませんでした。また、市長自身が、道の駅についての最終判断をやっていない状態なので、この時点で市長が出席するものでもないと判断しています。もちろん、道の駅の認証が差し迫っているなかで、市長の行動も悠長だとは感じますが、「財政や担当課での最終調整をやっている段階」との市長公室長の意見もありました。

 私が腑に落ちないのは、前回の全員協議会でも同じ状況でしたが、意見交換会を希望する副市長に応える形で、一問一答方式となる全員協議会ではなく、執行部と議員、議員と議員の議論がしやすくするための懇談会形式の意見交換会を、いつも議長が押し通せていない”迷い”があることです。「全員協議会への格上げ」を議員から進言されると、「みなさんの意見に従う」と、正副議長で話しあったことも棚上げされてしまいます。市長の最終判断が出ていない段階では、検討会議の意見も尊重しつつ、議員や議会としての意見交換は、やっていいはずだと考えていました。最終的には、常任委員会の開催と、全員協議会での報告になるという段取りもあったはずなので、調整する副議長の私としては、無駄と言える時間を割いてきたことになります。

 また、これは出すぎた意見になりますが、道の駅に対しては、非常に熱い思いを議長は持っておられるので、自分の意見を全面に出したい衝動を抑えることができません。議長の資質として、それもどうかなとは感じるのですが、全員協議会で進行役をするよりは、まずは、発言する(議論する)側になれる意見交換会にしておいた方が”無難”とも考えていました。私が意見を交換した議員からも、「いまの議長に進行役は難しい」と聞くので、なおさらそのように感じているのであれば、こうなることを予測できる前に回避するのも一考だと感じるのです。もちろん、これは議長の資質に関わることなので、いつまでもこの状態ではいけません。しかし、議長の肩を叩くのであれば、執行部にも、傍聴者にも、メディアにも恥ずかしい場面を露呈させるよりかは、粛々とやればいいと考えてしまいます。「議会はどうなっとる」と、より一層、市民から乖離していくきっかけを、自ら議会側がつくっていることになりかねません。

 多くの意見がでましたが、最後は議長の資質に問題があり、全員協議会の流会が決まりました。この判断が出た時点で、議長には大きな決断をして欲しいとは感じました。これ以上、世間に議長の資質を問われることは、議員の資質を問われることになりかねません。また、副議長として補佐役をしている身にとっては、これ以上、先輩議員ではありますけれど、議会が市民から乖離していくような状況をつくりたくはありません。議長に1票を投じた議員としても、あまりにも他の議員に声を荒げる場面や、議会運営上の不手際が多いと感じます。当初は、はじめての議長ということで、議員の多くが理解を示して協力をしてくれていましたが、最近はその協力さえもないと感じます。その潮時を察知することも、いまの議長には大事だと考えています。実際にも、他の議員からも、肩を叩かれているはずですし、それが1票を入れた者の責任としてあることを、議長にも理解してほしいところです。

 議運後の全員協議会の再開で、流会が報告されました。できれば、意見交換会に切り替えてでも、執行部の説明と、議員間の懇談に期待してはいましたが、この状況では無理だったのでしょう。無駄な時間を割くほど、いまの尾鷲市に余裕があるはずありません。もちろん、市議会においても、このようなことを繰り返してはなりません。大きな責任を感じながら、途方に暮れるしか無いのかと、自問自答したところです。そして、議員は孤独だなあと、あらためて感じました。
by owase874 | 2011-12-27 00:15 | コラム「温故知新」


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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