尾鷲市に必要なことは、防災拠点の整備と推進

 12月定例会の一般質問で、地域防災計画に絡めた防災拠点の話もしました。政策提言することが、議員としての仕事のひとつと考えているからです。また、防災拠点の話題は、道の駅の整備で頻繁に言われるようになったこともあります。しかし、いまの尾鷲市の方向性は、道の駅=防災拠点となっており、これでは防災の観点からみても、少々無理くり過ぎやしないかと考えてしまいます。

 道の駅については、次の話題としますが、防災拠点というのは、災害が起こる前よりかは、災害が発生したあとに重要になる施設や建物、場所を意味する拠点です。それを道の駅に集約してしまってはいかがなものかと、まず最初に感じます。それは、道の駅自体の防災拠点構想に反対するのではなく、立地場所が大きく間違っているのではと感じるのです。

 道の駅が想定されている尾鷲南IC付近は、あまりも人家から離れています。また、まちの様子もうかがい知ることができません。さらに、上下水道の課題もあるば、採石場となっている場所では、地震による崩落の危険性もリスクが高いはずです。また、現状では、ヘリポートも整備されていないし、防災拠点とは名ばかりに感じてしまいます。

 そこで、私が提言した防災拠点は、都市マスタープランにも紹介されていた、小原野周辺の整備を視野に入れています。すでに、中川を挟んだ旧尾鷲工業高校が、県の防災拠点として整備されています。グラウンドの一画には、3機が駐機できるヘリポートも整備されています。ここに至るまでの道路についても、国道42号線から整備がされています。あとは、旧尾鷲工業高校周辺から、小原野周辺まで架橋されれば、建物と広大な土地を伴った大規模な防災拠点になるはずです。

 いまの道の駅の整備は進めたとしても、コンサルが提案したような夢のような起死回生プランにするのではなく、基本的な施設に留めればいいのではなかいと考えています。尾鷲市が必要とする防災拠点は、高台移転も視野に入れた、数千人規模の人命が救える拠点を整備するべきではないでしょうか?道の駅では、派遣された場合の自衛隊の駐屯にも想定されていましたが、小原野や旧尾鷲工業高校周辺を想定すると、陸と空の支援が円滑に行われると想像できます。今後、道路の整備を海岸まで進めれば、この防災拠点から耐震岸壁まで、一筆書きに命の道が確保されることになります。また、その中間には、尾鷲総合病院もあるのです。

 防災を考えるとき、とくに有事の際は、欲張りになんでも達成できる利便性を追求するべきです。救援する車輌や人が、あっちこっちと移動するリスクと時間を回避し、同線上にさまざまな施設や関係先を取り込んでいけるほうがベストです。将来的には、尾鷲市役所や尾鷲消防署は、高台移転も視野に入れて、この防災拠点の同線上に整備すべきでしょう。防災を率先している自治体を見ても、公共施設の高台移転は、東日本大震災の教訓を組み入れて主流となっています。私は、旧尾鷲工業高校が、その候補地になりえるのではないかとも考えています。

 小原野周辺の整備についても、尾鷲北ICと、尾鷲南ICの延伸が期待できることにあります。その中間となる小原野を整備することで、専用道路からのアクセスを構築することは不可能ではないはずです。現在の尾鷲市では、尾鷲南ICのフルインター化が焦点にもなっていますが、大規模な改修を要するよりは、新たに提案したほうがコスト面でも有利ではないでしょうか?そのための陳情や提言を、国や県に積極的にやるべきではないでしょうか?

 尾鷲市に必要な施策のひとつに、この防災拠点の検討と整備が、上位にランクインされなくてはなりません。説明責任の持てる施策を推し進めれば、市民の理解も得られるはずです。現状の道の駅と防災拠点では、尾鷲市全体を視野に入れた活動や支援には不向きであると考えます。こういったことは、早いほうがいいのです。防災で先をゆく尾鷲市ですので、関係機関を巻き込んで達成していってほしいものです。
by owase874 | 2013-01-16 23:33 | 防災とまちづくり


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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