尾鷲商工会議所と尾鷲市議会との「道の駅設置」に関する意見交換会

 昨日、表題の意見交換会が開催されました。率直な意見から言うと、意見を交換する場だったので、商議所側の意見は、もっとたくさん聞いておきたかったです。どうしても、議員側が出しゃばって長く語るので、交換とまでいったかどうか定かではありません。また、道の駅設置について、賛成か反対かなどの意見を求められると、執行部から提案もされていないなかで、中身の無い話にもなってしまいます。

 ただし、道の駅について、尾鷲商工会議所側の雰囲気はつかめたので、収穫ある会であったことも確かです。この件について言えば、商議所側に一致した考えや意見はなく、議論は未成熟だと感じました。物販と防災機能についても、商議所側に大きな隔たりを感じましたし、市の執行部がきちんとコンセンサスを取っているのか?と言う疑問も持ちました。個々が好き勝手言うのと、組織として意見するのとは違うとも感じました。

 以上のことから、道の駅を尾鷲に設置する、しかも、現状の尾鷲南インター付近と言う設定は、白紙撤回せざるを得ないと感じたのが正直なところです。商議所ですら一本化されていない状況で、物販や防災機能が一人歩きをしています。とくに、市長や副市長が、市政懇談会で発言している内容は、商議所が承認したものではなく、出処と確証のない話が多いです。とても、執行部側が想定しているシナリオとスケジュールでは、身のある道の駅には、なり得ないと感じたところです。

 私が疑問に感じことは、道の駅の中身について、議会側、議員側の精査と発言がないとの意見でした。そもそも、道の駅の設置については、協議会で議論されたのちに、方向性が議会にも示されたのですが、この時点でも、多くの議員が賛否の意見を発言しています。それを報道するかしないのは、メディア側の裁量ですので、新聞紙上に出ていないことが、イコール無関心ではありません。また、議会の仕組みを理解してもらうしかないのですが、議会側には執行権がないので、できることとできないこともあります。

 また、尾鷲市がコンサルタントに委託した基本計画と、尾鷲商工会議所が同じくコンサルタントに委託した提案資料が手元にあるのですが、基本計画にこれまで意見した内容が反映されているわけでもなく、一方の商議所の提案資料は、「これが最終案ではない」と言いながらも、中身は総花的に大きな夢が描かれています。これらは、市側に500万円、商議所側に200万円の予算で行われたので、お金をかけただけの中身になっていないかどうかは、予算を承認した議会側に責任のすべてがあるわけでなく、発注先にも大きくあると感じたとところです(商議所側の予算は議会採決ではありません)。

 尾鷲市の基本計画では、調査データを元に道の駅の可能性が論じられているのですが、現実的ではない項目も多数あり、これは市側も認めているところです。私としても、「だから言ってあるでしょう」と、絵に描いた餅になっています。しかし、協議会の内容が元になっていることもあり、「これが協議会の総意の内容なのかな?」、「商議所とのコンセンサスはとれているのかな?」と感じたところです。これについて商議所側は、「確認はしているが、まだまだこれから」との意見と、「あんなんはただの計画」との意見もありました。

 結果的には、双方で意見が交換できたどうかとなってしまうのですが、議会と商議所との雰囲気からは、「道の駅は時期尚早」と感じられました。どう考えても、副市長が言ってるような期限には間に合いそうにないし、防災面から言えば、早い設置の効果はゼロではないが、事前復興の言葉を市長も言っている以上は、道の駅が集約先ではないとの認識を得たところです。

 あと、現状の道の駅の構想は、想定されている南インター付近に、新たに街をつくるくらいの勢いで、道の駅が尾鷲の救世主のような位置づけは、今後だけでなく、将来や未来にわたって遺恨とツケを回してしまうだろうとの見方です。手段であっても、道の駅が施策の一番地一丁目ではない気がします。それ以上に、尾鷲市がやるべき重要施策は、防災面だけみても山積みではないでしょうか?

 ただし、商議所側からの意見として、「今後も尾鷲市の将来に向けて、商議所と議会が意見を交わしていく」ことの重要性は、私も強く感じているところです。商議所と言えば、事業所のトップの集まりです。それぞれ、考え方も行動する手段も違うでしょうが、尾鷲市の発展を望んでいることに違いはありません。事業の主としての自負と誇りと実績は、必ず必要不可欠な要素ですので、執行部を巻き込んでの提案と行動が、今後も絶対に必要だと感じたところです。
by owase874 | 2013-02-20 12:48 |  


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


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また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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