津波は逃げるが勝ち

 キタガワノホトリ近くにも、看板がかかりました。
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 尾鷲市だけでなく、海岸線の自治体ではよく見かけるようになった看板です。尾鷲市内だけでも、けっこう目にする啓発看板です。これに合わせるように、各自治会による標高表示も目立って来ました。大きく書かれている場所もあり、そこが海抜何メートルであるのかがわかります。これも、啓発には大変有効な手段です。

 しかし、逃げた先のことは、実はほとんど議論されてはいません。自治会や自主防災会のなかには、逃げてきたあとの物資の確保や(光が丘のそばこ会自主防災会の取り組みが有名です。参考はここ)、逃げたあとの避難先の選定などもされていますが、尾鷲市としての基本姿勢は聞いたことがありません。

 主な基本姿勢とは、逃げたあとに落ち着く先のことですが、避難建物や物資の確保、数日は滞在できる準備など、自治会単位では進んでいても、すべてを受け入れられる規模ではありません。しかも、前段のそばこ会などの取り組みは、自助努力で物資なども揃えていると聞きました。つまり、逃げたら終わりが現状とも言えます。これでは、予想される10m規模の津波が来て、命からがら逃げ延びたあとの市民は、寄り添う場所や物資がないことも懸念されます。

 尾鷲市街地だけ見ても、多くの市民が逃げ延びることになります。ましてや、火災など発生すれば、さらに困難な避難を強いられます。東日本大震災の際、雪が舞っていた地区も記憶に新しいです。尾鷲はそこまでなくても、雨による心配は残ります。体力を奪われるようなことがあれば、逃げ延びてもリスクは高まる一方です。私は、中村山ですら一時避難場所であって、すぐにもさらに高台を目指すべきだと考えています。孤立した上に、なにもない山頂は、火災などで袋小路なる可能性も高いです。

 「津波は逃げるが勝ち」

 非常に大事で大切な啓発です。エリアワンセグの取り組みが進んでも、自己判断で逃げるに越したことはありません。しかし、逃げた先によって、その後の状況は大きく一変するとも考えています。まず私自身は、いま住んでいる北浦町から高台に逃げるとき、間近の菊山で本当にいいのかを検証しています。避難した人で溢れ、集会所にも入れず、着の身着のままでいるようなことでは、娘が一緒でも生きている心地がしません。

 自治体規模で考えるとき、行政が担う役割は、「逃げなさい」だけでは意味がありません。逃げた先のことが決まっていてこそ、「逃げるが勝ち」の言葉が生きてくるはずです。そうでなければ、なんども言うように、逃げて終わりなだけです。

 大事なことが欠落していないか、考えて行動しなければなりません。
by owase874 | 2013-04-26 01:09 | 防災とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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