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教育長だよりにみる、求める学校教育とは

 教育長だよりを知っていますか?

 現教育長の二村さんが、不定期に発行している便りです。

 元校長らしく、長らく教育現場にいた経験と実績に裏付けされた内容で、学ぶべきことも、合点がいくこともいくつも記載されています。もちろん、疑問に感じることも、なかにはあります。

■総務係 | 教育長だより | 尾鷲市役所
 http://www.city.owase.lg.jp/soshiki_view.php?so_cd1=4&so_cd2=1&so_cd3=1&so_cd4=0&so_cd5=0&bn_cd=3

 教育者としては、私なんかよりも大先輩で、教育のなんたるかをディベートする立場でもありませんが、私が議員である以上は、この便りで述べられている二村教育長の教育哲学が、きちんと学校運営に反映されているかはチェックできます。これができていなければ、まさに絵に描いた餅で、先に策定された尾鷲市教育ビジョンでも同様ですが、広げた風呂敷がやけに大きいだけで、包む中身がなんにもないことになりかねません。

 私が気になる点には、教育長が常に述べている”尾鷲人づくり”のなかで、はたしてその通りに進められているのかが疑問のひとつにあります。

 たとえば、郷土の文化伝統の理解と継承を目的とし、尾鷲節をはじめとする各地域の祭り行事などを学べる機会を、きちんと教育カリキュラムにプログラムされているのか?があります。市内のどの学校においても、同じ学年が毎年のように実践できていなければ、その年だけ、関心ある先生が行動したときだけになってしまいます。これと似たことが、林業や漁業などの1次産業を知る機会においても、その時々で学習内容に温度差や実践するしないがあれば、元の木阿弥となってしまいます。

 また、自治体規模では誇れる尾鷲市の天文館においても、市内すべての児童生徒が、理科などの授業の一環で、太陽の黒点を見るとか、月のクレーターを見るとか、恒星くらいは全て見ておくとか、そう言った利活用がプログラムとしてあるのかなども同様です。ほかにも、夢古道おわせの古道の湯には必ず入るとか、これのもととなる尾鷲海洋深層水やアクアステーションには必ず触れたり、見学に行くとか、”The 尾鷲”と言える市内各地の名所旧跡を、尾鷲を学ぶプログラムとして反映しているかが気になります。

 これができていなければ、尾鷲人づくりは、なんの役に立たないでしょう。私が思うに、学校教育の良さは、教科を学ぶ機会があること、集団生活のなかから個性を引き出せること、少数意見でも考える機会を与えられること、そして、郷土について知る機会が与えられることだと考えています。贅沢な要求かもしれませんが、それが地域資源を知る人間づくりになり、教育長が述べる尾鷲人づくりの原点となるはずです。

 あとは、教育長の哲学が、ほかの教育委員さんとも共有でき、これが学校現場の校長先生をはじめとする教師と共有できているかです。子どもたちの将来や未来を考えたとき、尾鷲市の姿をいつでも思い起こし、ときにはあるべき姿を考え、いざというときに支えや助けとなる人間づくりは、大人である我々の責務ではないでしょうか。その先頭をきるのが教育長であり、この便りを頼りに進めてもらいたいと考えています。
by owase874 | 2013-05-09 13:08 | 教育とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

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