限界集落と準限界集落

 以前もブログに書きしましたが、最近も話題になりました。

 尾鷲市の人口は、3月31日現在で20,055人です。

 住民基本台帳を調べてみると、65歳以上が7,562人と、全体の37.7%となっています。限界集落とは、これが50%を越えた場合ですので、尾鷲市全体としては、この言葉に当てはまりません。ただし、自治体規模で適用されるときは、限界自治体と定義されるそうです。一方、準限界集落、あるいは準限界自治体という言葉もあります。これは、55歳上が50%を占めた場合に使われるそうですが、尾鷲市全体では11,934人が該当するので、59.5%を占めることから、尾鷲市は準限界自治体ということになります。つまりは、やがては限界自治体に向かう可能性が高いのです。

 さらに、65歳以上の割合を調べると、北浦町43.8%、北浦東町28.2%、北浦西町33.3%、馬越町45.8%、宮ノ上町39.9%、座ノ下町29.0%、坂場町44.2%、坂場西町28.9%、倉ノ谷町30.5%、末広町37.6%、野地町39.6%、栄町50.8%、中井町43.5%、港町42.3%、朝日町43.4%、中村町33.3%、古戸町36.7%、古戸野町33.3%泉町23.8%、大滝町29.6%、上野町34.3%、南陽町31.2%、中央町25.6%、林町39.0%、瀬木山町10.0%、小川東町26.6%、小川西町25.1%、新田町26.8%、光ヶ丘27.4%、中川18.3%、大字天満浦46.5%、矢浜一丁目30.3%、矢浜二丁目28.2%、矢浜四丁目13.0%、桂ヶ丘24.9%、矢浜岡崎町29.4%、大字南浦60.0%、大字向井32.1%、大字大曽根浦48.9%、大字行野浦54.4%須賀利町73.5%九鬼町61.2%早田町65.0%、三木浦町49.9%、小脇町100%名柄町52.2%三木里町56.3%古江町64.9%賀田町50.3%曽根町68.4%梶賀町51.8%となっています。

 このうち、50%を越えた地区を抜き出すと、

 小脇町100%
 須賀利町73.5%
 曽根町68.4%
 古江町64.9%
 早田町65.0%
 九鬼町61.2%
 大字南浦60.0%
 三木里町56.3%
 大字行野浦54.4%
 名柄町52.2%
 梶賀町51.8%
 賀田町50.3%
 栄町50.8%

となります。

 さらに、私が懸念しているのは、尾鷲市街の中心部、その昔は人口が集中し、まさに尾鷲の繁栄を象徴していた中心市街地の空洞化が激しくなっていうることです。高齢化率をみても、栄町の50.8%を筆頭に、中井町43.5%、朝日町43.4%、港町42.3%と、商店街通りなどの再興をうたっているとのは裏腹な結果が出ているのです。これでは、推進している施策と現実が乖離しているか、それに近い状態で対策を放置せざるを得ない状況になっているのは目に見えています。

 限界集落と呼ばれる地区は、やがては超限界集落となり、消滅集落となってしまいます。そのとき、それを自然淘汰の法則として見過ごすのか、大体的に人口流出を留め、人口流入を促す施策を講じるかになるのですが、前者においては”見捨てる”ことになり、後者においては”緊縮財政とは相応しない施策を講じる”結果にも繋がります。さらに、地区住民自体もよかれと導入した公共バスが、乗車率の悪さから、当然の赤字計上を見込んだ以上に赤字を余儀なくされるなど、人口の課題は、自治体自らが限界自治体に向かっている悪影響に晒されていることになります。

 これらに対しては、秘策などありません。尾鷲市のように、財政が厳しく、集落支援に予算を充当し難い自治体は、全国各地の課題です。かと言って、国自体にも振れる袖がない状況なので、やはり自然淘汰に向かうのが現実的です。ただし、それは限界集落を見捨てることではなく、そうなるまで見守り続けることが可能です。私は、ここに尾鷲市がとるべき施策があると考えています。見守るという施策の中には、医療に関する補助や生活支援など、行政主導だけでない方法があるはずです。これを協力し、補完しあうことが、共創や協創の理念に繋がると感じています。

 私は、統計学から推測するデータを重視します。一方で、人が織りなす人間力は、データさえも覆すカオスを持っています。やはり最後は人なのです。それぞれの役割分担をしっかりと認識し、できることからはじめる、できることを率先することが、解決の糸口になるはずです。そのために、市民活動と政治活動は、私にとっては両輪であり、双方が機能してこそ意味や意義があると信じています。
by owase874 | 2013-05-09 16:59 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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