熊野市は、相次いだ災害から復興が完了しているのか?

 飛鳥町に住むようになって、中山間地域で暮らす人たちとの会話が増えています。そして、どこに行っても感じるのが、2011年9月の台風12号と、昨年の台風18号の被害を大きく受けている地域が多いことです。災害復旧に入っているところが大半ですが、まだまだ復興する兆しは遠く先だと感じます。

 さらに、そこに住まう人たちとの会話の中では、決まってこの言葉を耳にします。

 「熊野市がやっている(高速開通!熊野)1億円キャンペーンって効果があるのか?」、「そんな費用があるなら、なぜに(災害)復興や生活支援に使わないのか?」、「山間部は見捨てられているのやろか?」…

 この件についての是非は、すでに熊野市議会においても議論が尽くされた上での予算計上と執行でしょうから、いまさら兎や角は言えません。しかし、熊野市が大型観光で売りだそうとしているとしたら、それは大きな痛手を被ることになるのではないでしょうか?また、地域資源のPRに務めたいのか、何でもありのバラマキ的支援なのかもわかりませんが、やはりちょっと大盤振る舞い的に、あとに残らないことをやっているようにも感じます。また、一過性で終わるようなイベント的要素は、このご時世では時代遅れのようにも感じます。

 なによりも、困っている人たちや、弱っている地域が蔑ろになっているからこそ、このようなことを耳にするのだとも感じます。だからこそ、1億円キャンペーンが槍玉に上がる結果となっているのでしょう。

 熊野市の人口は、加速的に2万人を割り込み、海岸部や山間部では、小規模な限界集落が点在しています。そのどれもが、廃村の危機を抱えていると言っても言い過ぎではありません。今後の10年、30年で、どれだけの地区が残っているのかなんてことは、統計学的に見ても明らかでしょう。
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 この状況のなかで、災害が起こるたびに、地区や地域の疲弊も増しています。荒れた里山や山林、田畑の荒廃、1次産業の野放し的衰退…歯を食いしばって営みをしている人たちよりも、外から来る人に目を向けているのだとしたら、やはり本末転倒ではないかと考えてしまいます。まずは、自治体を形成する住まう人たちが、主役ではないでしょうか?

 いろんなことを皆さんに教えていただき、また自身でも考えながら、僕にできることはないか、僕たちにやれることはあるだろうかと、そんな日々を過ごしています。それは、どこにいても同じ思考で、真剣にこの地域のことを考えるタイムリミットが来ているのだと感じています。
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 それこそ、南海トラフの巨大地震と津波が来れば、県南の光速的衰退は必至です。それを極限的に最小限に留めるには、住民力を向上させるしかありません。そこに、行政の打つべき矢が見えているはずです。住民が”市民”になった自治体は、鬼に金棒のまちになるはずだと考えています。
by owase874 | 2014-03-14 00:12 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

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