超限界集落に共通したことから考える

 選挙中、あらためて熊野市が山深いと感じました。
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 海岸沿いで言えば、須野町が超限界集落ですが、山間部にはもっと多く点在しています。わがまち飛鳥町でも、小さな集落では空き家のほうが多いし、五郷町でも、神川町でも、育生町でも、そして、紀和町にいたっては、もっともっと多くの集落が共通した課題を抱えています。

 どの集落で住人の声を聞いても、

1.よそには行きたくない(ここで死にたい)
2.買い物が不便で、車が使えない
3.福祉系の輸送サービスも利用しずらい
4.公共交通が皆無に近い。便利が悪い
5.田んぼづくりを辞めた。もう今年で辞めようと思う
6.家庭菜園も辞めた。もう今年で辞めようと思う
7.どこかしら、身体の不具合を抱えている
8.老老介護に疲れている
9.郵便局が不便になった。配達員が身近でない
10.農協がなくなって便利が悪い
11.祭りをやる人が減っている
12.話し相手がそばに居なくて寂しい
13.それでも、ここが好きだ

などと、共通する課題は同じです。

 もちろん、行政も社協も民間も、できることの最善を尽くしているとは感じていますが、それでカバーできていないことは、誰しも認めざる得ない状況です。しかし、こうした共通した課題を解決に導くには、ひとつの集落単位ではなく、多様な主体が連携しながら、定期的に点在する集落全体を巡回することから見えてきそうな気もします。

 よく耳にしたのは、「昔は、郵便屋さんや農協さんが来て、いろいろ声かけてくれたり、ちょっとしたことならやってくれたりしたんやけどの」って言葉でした。私の爺さんも、郵便局員をしながら、左官屋もしていた人だったので、あちこちの家や小屋をいじってくれたそうです。今回の選挙でも、それを記憶している人たちがいて、「クニオジはええ人やったでのう」って言われました。

 それが、郵便局の配達は遠くからやってきて急ぎ帰るしかないし、農協もないし、集落を訪れるよそ者がいなくなっていることが、まず共通しています。なので、選挙で回ってくるのを楽しみにしている人たちもいて、「まあ、急がんと喋ってかんかの」って声をかけられたりもしました。先だって、選挙後に再び訪れると、たいそう喜んでくれましたが、これでは解決にはならないとも感じました。そうそうひとりではできることでもないからです。しかし、こうしたことを定期的にやっていくことはシステム化できる気がします。

 いま、福祉タクシーがNPOなどで広まっています。反面、利用する人が増えるほどに赤字になるというジレンマがあります。移動範囲にも制限があり、かゆいところに手が届くとまではいっていないこともあります。一方、行政が主導する定期バスなどは、利用率が低い割には委託料がかさみ、財政をひっ迫させています。でも、無くなると困る人たちもいます。あるいは、まだまだ元気な高齢者もたくさんいて、それよりも高齢な住人や、身体の弱い人を集落内で助けあっている人たちがいます。働き場所を探している人たちも、あちこちでいます。いまの生活の合間に、ちょっとした仕事を探している人たちもようけいます。

 どんなに過疎化が進んでも、そこに住みたいという意志があり、それを尊重してあげたいと感じます。しかし、子どもたちは心配しているし、できれば一緒にまちに出て面倒をみたいとも思っています。そのジレンマを感じながらも、やはり生まれた場所で土に還りたいという気持ちを実現するには、その間を繋ぐなにかがあっていいはずです。

 いろんなことを、いいことも、悪いことも、引っ張りだして一面にしてみると、解決の糸口が見えてきそうな気がしています。やはり、この分野でも、多様な主体が連携することに活路が見いだせそうな気がしてなりません。また、そのための土壌は、すでにあるはずだとも感じています。

 さて、なにから手につけようかと考えつつ、やはり考える同志、仲間がほしいところです。
by owase874 | 2014-05-01 23:26 | 福祉とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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