産業教育常任委員会の管内視察

 5月28日(水)の管内視察について、いま頃ですが報告します。

 初めての管内視察でしたが、熊野市は広いなと感じました。遊木の熊野市衛生管理型水産物荷さばき施設から、紀和町の湯ノ口温泉あたりまで移動するとなると、1日では詰め込みすぎとも感じました。あと、熊野市議会では、常任委員会の管内視察は年に一度が慣例と聞いて、いささか驚きました。地域を知る上でも、もっとやっていいかも知れません。
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 平成26年2月末に竣工した熊野市衛生管理型水産物荷さばき施設は、3億5001万4350円の建設事業費を、強い水産業づくり交付金(産地水産業強化支援事業)によって実現しました。水揚げされる魚介類をブランド化していくには、このような施設整備が基本ということで、最新の設備と作業マニュアルで対応していました。
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 次に訪れた熊野古道おもてなし館は、有限会社熊野市観光公社が指定管理者となっていますが、建物の買い取り価格と改装費用に物議をかもした施設でもあります。オープンして間もないので、まだまだ発展途上に感じましたが、ここを誘客と周遊の拠点として整備するのはいいとしても、熊野市民にとっての利益を考えると、疑問も残る設備投資だと感じました。ただし、運用がはじまっている現実からも、なんとかして実績をつくらねばなりません。大事なことは、こういった箱モノを整備するだけでは、地域活性にも観光拠点の目玉にもならないことです。
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 急ぎ足で向かった先は、上水道井戸浄水場取水施設でした。井戸小学校近くの田園地帯に、全体事業費2億3724万1200円で整備されました。ただし、PHと鉄が水質基準に抵触するために、あらたにPH調整設備と、除鉄ろ過機を設置しているとのことでした。ここから井戸浄水場まで、約1,600mの導水管も新設されていますが、「それだけの距離を離れないと取水はできなかったのか?」との質問が出ていました。水量検査などでは、ここが一番の適地ということでしたが、一般的には、取水施設と浄水場にこれだけの距離があるものなのでしょうか?
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 防災公園整備事業では、オレンジホテルの跡地に野球場を整備していました。星空観察に適したような場所でしたが、ここに野球場を整備する意図まではわかりませんでした。スポーツ振興にも力を入れている熊野市ですので、悪いことではありませんが、合宿もできる宿泊施設を併設しているのであれば、災害時に大いに役立つのではと感じました。嵩上げをしてる最中でしたので、「いつになったら野球場ができるの?」との質問がありました。
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 午前中最後の視察先は、汚泥再生処理センターでした。全体事業費16億2369万9000円で、クボタ環境サービス株式会社が施工していました。屋上に一時避難もできる施設になるようですが、有事の際にここに逃げ込んでしまうと、保管物資もないままで孤立する可能性があるなと感じました。平成27年度の12月末までには竣工するようです。
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 昼食後は、紀和町大栗須のツエノ峰に行くまでの市有林からはじまりました。ここは、国の森林・林業再生プランのモデル事業として作業道を開設し、昨年と一昨年に、約1150万円の事業費をかけてスギとヒノキを搬出したそうです。結果として、収益は約140万円くらいでたそうですが、「モデル事業でなければ実施できない」と聞きました。確かに、約400万円の売り上げがあっても、これだけの事業費をかけてですので、割にあわないのは明白です。ただし、このことをだけを聞き及んで、林業は衰退しているとは結論づけられないので、市有林のあり方を問うていかねばと感じました。
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 次の紀和保育所の新築工事ですが、入鹿小学校の敷地内に整備し、校舎の一部も利用するとのことでした。資料が少なすぎて、さっぱり全容がわかりませんでしたが、小学校の全校生徒も減少していくなかで、これだけの費用をかけて新築するよりは、校舎の改装で対応できないのかとの話にもなっていました。また、近くには、木をふんだんに使った入鹿中学校もあるので、保小中一体型に整備が実現すれば興味深いと感じました。現状の小学校は、スポーツ振興に寄与する宿泊施設に改装できるはずです。ただし、すでに予算執行を認めているので、あくまで個人的な妄想に過ぎません。
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 次の熊野市紀和鉱山資料館では、説明をしていただいた非常勤職員さんの知識と話術に感心しました。国内最大級の蛍石が目玉だそうで、日本の近代産業の歴史遺産として、いまある遺構を保存していく必要性も感じたところです。また、資料館は雨漏りもしているようで、外に置かれたトロッコ電車の錆びさ具合もあいまって、もう少し宣伝するならそれ相応の修繕もすべきではと感じました。しかし、facebookでこの資料館を紹介したところ、早くも友だちが愛知県から訪れてくれました。
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 管内視察の最後は、湯ノ口温泉施設周辺整備事業でした。資料も多く丁寧で、説明もよく理解できました。基礎工事がはじまっていましたが、工事請負費3億5316万円で、平成27年1月末には完成するようです。また、基本設計の業務委託は、請負額2989万320円ですが、この日に視察してきた事業費だけでも、相当な額になります。箱モノが多いので、経年変化による施設維持も大変だろうなと感じたところです。その頃には、熊野市の人口は1万5000人を割っているかも知れません…
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 いろいろと思うところや疑問もありましたが、最初の視察をさせていただき、じっくりと復習をしていたところです。もっと考察して意見を書こうかと考えていましたが、すでに議会が認めた予算で進められている施設ですので、新たな予算が計上されるようなことがあれば、しっかりと議論させていただきます。
by owase874 | 2014-06-12 02:06 | 委員会等報告


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

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