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シリンダー・シェルターを有志議員で視察する

 この構造物、国道42号線の有馬町あたりで目立っていますよね。

 気になっていたところ、有志議員で視察できる機会がありました。
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これです


 株式会社UP TO(アップトゥー)さんが特許を取得している避難設備になります。平成5年の北海道南西沖地震を体験した代表の夏山さんが、津波から逃れるための1次避難設備を構想し、持てる技術の粋を集めて形にしたそうです。自治体向けに知ってほしいとのことで、この視察が実現しました。
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この取手(タラップ)は非常用


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螺旋階段になっています


 ユニークだなと感じたのは、津波の圧力を逃しやすい円筒形であることと、コンクリート製であることです。展示用につくってあるので、味気ないように感じますが、集会所や支所、倉庫など、様々な用途に活用できるバリエーションもあるようです。また、1階部分に防潮扉を設置すれば、1階からの上階へのアクセスもできるようです。展示のこのタイプでは、2階と3階は仕切られており、屋上と3階へは、螺旋階段を使わなければいけません。
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3階へのハッチ


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3階の内部


 3階の内部には、80時間点灯可能なリチウムイオン電池が備え付けられていました。物資の保管庫もあり、急場をしのぐ構造になっていましたが、これもトイレを併設したり、窓を設けたりもできるようです。展示の限りでは、窓などないこともあって、窮屈に感じました。また、螺旋階段は、片持ち梁ということもあって、津波で壊される可能性が高いことも指摘がありました。
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高さは十分


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厚みは1尺程度


 設置費用については、「既存の鉄筋よりは安価」とのことで、展示は3階でしたが、さらに上階をつくることもできるようです。ほかに例がないので、比較することはできませんが、例えばヘリコプターが離発着できるような仕組みもあれば、1次避難施設としての用途はあろうかと感じました。

 想定としては、高台が近くになく、孤立しても救援を待つだけの最低限の設備が整い、周りの海水が引いていなくても、迅速な救助ができるのであれば、自治体としても検討していいのではと感じました。東日本大震災を見る限りでは、ヘリコプターでの救助でホバリングするよりも、離発着できるほうがより確実に多くの避難者を救助できます。2次避難所に移動できるのであれば、その心配も入りませんが、それが困難であろう海岸近くならば、このシリンダーシェルターは有効かも知れません。

 このようなことに限らず、こうしてお誘いしていただければ、有志議員でお邪魔することもできますし、私個人でも、出向いて行くようにしています。どうぞお気軽に、ご相談ください。
by owase874 | 2014-06-15 01:21 | 防災とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

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