地域における子どもの必要性を考える

 台風8号、自分の周りでは、大きな被害はないようです。どうでしたか?
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 さて、私が住んでいる学校区の飛鳥小学校と飛鳥中学校から、毎号このような学校通信を届けてもらっています。学校の様子がよくわかり、私自身も、公私ともになにかあれば連携、協力することを申し出ています。

 そのなかで、7月号の飛鳥小学校の記載で気になっていたことが掲載されていました。とくに、学校の落ち度とかでは全くないのですが、保護者の方からも相談を受けていたことです。内容は、「市の放課後学習プラン・夏休み学習プランが変更になりました。そのため、学校では行えませんが、文化交流センターか市民会館の方で、夏休みサポートプランとして実施されます。そちらに申し込んでください」です。

 このときの相談内容は、「これまで、飛鳥小学校で実施されていた夏休み学習プランが、今年から無くなると聞いた。行きたい方は、(アナウンスにもあるように)市街までいかないといけない。ずっと(そういう仕組が)あるもんだと思っていたのに、どうしてなんだろう?」でした。

 たしかに、これまで3年間ほど実施されてきたそうですが、それが突然なくなるのは、行政の都合だけであって、保護者をはじめとする地域の都合が加味されていません。この相談を受け、市教委としては、送迎バスを20回ほど出すとの妥協案を提示したそうですが、時期が遅すぎた気がしています。ただし、妥協案としては、内情を知った私としては最大の譲歩だとも感じています。

 そもそも、この学習プランは、放課後2時間の学習と、夏休み20日間の学習の2つがあって、熊野市独自の事業ではありません。予算化するにあたり、県からの補助額が決まっているので、指定校を選択する必要があります。なので、これまで飛鳥小学校で実施されていたのに対して、実施されていなかった小学校があったということになります。その枠が5校となっており、今年度、飛鳥小学校は手を挙げなかったか、漏れたということになります。その代わりに、ほかの小学校には事業予算がついたということになります。

 そのあたりのことは、市教委委員会の議事録からは確認できませんでしたが、今年1月の議事録からは、あまり関心ごととして議論されていないようにも見て取れました。私は、前任地でも口酸っぱく言ってきたのですが、教育委員会委員は充て職ではなく、自治体教育の根幹を支える、あるいは指南する砦であり、市長の諮問機関になるとは言え、予算や事業に対しては、市長とせめぎ合わなければと考えています。また、私も含めた議員に対しても、教育と政治の一線を引き、完全独立した機関でなければと訴えてきました。そのために、それ相応の報酬や権限を与えるべきだとも考えています。しかし、体たらくっぷりがあるのだとすれば、それは襟を正すように苦言を呈するのは役目だとも感じています(いまの市教委がそうとかではないですが)。

 いずれにせよ、飛鳥小学校での実施がなくなり、子どもが送迎バスに乗って佐田坂を上り下りすることになってしまいました。親元が飛鳥町にいることもあり、子どもを市街にあずけるのは、飛鳥小学校にあずけるのとは気持ちの面でも不安が募ることと想像できます。しかし、今年については改善のしようがないのは、私にも理解できます。来年、どうするのかを、保護者をはじめ、学校としても、市教委としても相談し合うことがなによりも大事だと感じています。私は、そういったことを蔑ろにするつもりはありませんが、まずは当事者が改善策を見つけることで、そこに議員も必要であれば、私も喜んで参画します。

 それにしても、5校で180万円弱の事業なのですが、いくら予算や事業がスライドするわけではないとはいえ、熊野古道世界遺産登録10周年記念事業には、23事業、 1億3457万円が予算化されています。1校平均36万円として、熊野市内9校の小学校全てに事業予算化しても、144万円の増額で対応できることになります。これらの予算化は、私が議員になる前のことですが、こういったところに、議員の目があっていいのかも知れません。参考までに、当初予算の内訳も紹介しておきます。

■平成26年1月熊野市教育委員会会議録
 http://www.city.kumano.mie.jp/kurasi/kyouikuiinkai/kaigiroku/26-3kaigiroku.pdf

・抜粋
(委 員)評価報告書の中に放課後等学習プラン事業というのがあり、これは夏休みもありますよね。量としては、増えているのでしょうか。そういうバランスなども少し気になります。こちらは、自由参加ですが土曜授業となれば、扱いはどうなりますか。
(事務局)教育課程上の位置づけがあり、出欠も取ります。
(委員長)何のためにするかということを、保護者に周知することが必要でしょうし、現場との話もきちんと行わないといけないですね。せっかく土曜授業を行っても、内容がしっかりしていないと、ただ遊びにきた感じになってしまう可能性もあります。
(事務局)12月26日の市町等教育長会では、保護者向けパンフレットや目的などを記載したチラシのようなものを作成してほしいとのいう要望が県にあり、今後、県から保護者向けのチラシなどが示されると思います。

(委 員)放課後等学習プラン、夏休みの学習プランを実施している市内6学校というのは、周辺部の学校ですか。中心部ではないですよね。
(事務局)小規模校ですね。複式学級を抱える小学校に配置しております。
(委 員)○○小学校や○○小学校は、複式学級はないのですか。
(事務局)ありません。

■平成26年度当初予算資料
 http://www.city.kumano.mie.jp/sisei/sityoukousitu/26tousyoyosansiryou.pdf

・抜粋
(増額) 夏休み学習プラン事業 【教育委員会】 50万4千円(36万円)
 市内小学校5校を対象に、夏休みに20日間の学習会を開催し、学力向上を図ります。また、26年度から、市民会館等でも学習会を開催します。

(増額) 放課後学習プラン事業 【教育委員会】 128万8千円(91万円)
市内小学校5校を対象に、放課後2時間の学習会を開催し、学力向上を図ります。

■平成26年度特色ある新規事業増額した重点事業
 http://www.city.kumano.mie.jp/sisei/sityoukousitu/26tokusyokunoaruyosan%20.pdf

・抜粋
夏休み・放課後学習プラン事業 179万円(教育委員会)
(平成25年度当初予算額 127万円)

 市内小学校5校を対象に、夏休みに20日間、放課後2時間の学習会を開催し、学力向上を図ります。また、26年度から、上記5校以外から参加希望を募り、夏休みに市民会館等でも学習会を開催します。


 この相談を受けたとき、私が一方で考えたことは、「地域課題として解決できないか」でした。私もそうですが、空いた時間の都合をつけやすい人は、飛鳥町にはたくさんいるはずです。そういった人たちが、地域の宝である子どもたちの学習をサポートするのは不可能ではありません。また、そういうことに使える予算もあるはずです。学校の先生にお任せするのは筋かも知れませんが、地域で手を取り合うことも、やはり同じように必要だと感じます。たとえば、今回、思わず送迎バスを出すことになった予算を、そういったことに使うことも提案できたかもしれません。
by owase874 | 2014-07-11 10:58 | 教育とまちづくり


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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