説明責任と反省点の検証をする。

 今日までの定例会の中で、説明責任を求められる場面がいくつかありました。

 議員としてでなく、日々自分の行動に関しては、説明責任が持てるように心がけているのですが、議員になった今は、さらにその責務の重さを感じています。

 今回、2つの採決に関して、私は起立あるいは挙手をしませんでした。

 一つは、臨時会での尾鷲市監査委員の選任、もう一つは、今日の陳情書の採決でした。監査委員の選任については、起立しない議員が半数を超えたので、尾鷲市議会でも稀という否決になったのですが、陳情書の採決については、私一人が挙手をしなかったので、賛成多数で可決されました。

 では、この2つの採決の説明責任はどうとるのかですが、もちろん、否決に関しての説明責任だけでなく、可決についても説明責任は存在します。しかし、人目には、否決の方が目立ってしまうこともあり、メディアや同僚議員の皆さまからも、多くの意見を求められました。

 監査委員の否決については、法律的には問題がないとは言え、議員の監査に関わることや、市民感情を考えずに、人柄重視で上程した、執行部の稚拙さがあったように感じたためです。

 陳情書の採決については、採決する前に、議場での発言をしなかったことが、その反省点ですが、否決を選んだ理由はこうです。

 まず、陳情書の内容は、「尾鷲中学校校舎取り壊しに伴う陶芸教室移転について」でした。現在、「おわせ陶の会(すえのかい)」を中心に、陶芸教室が、尾鷲中学校の空き教室を利用して、12年間に渡って文化的な活動をしています。しかし、校舎の耐震不足による取り壊しが予定され、今回の移転を求める陳情書が上程されました。

 その内容を読ませていただき、①陳情書を挙げるまでに、もっと当事者たちでできることがあるのではないか、②地元新聞や一部議員の中からも、移転先の希望が伝えられ、移転場所ありきで話が進んでいるのではないか、③市が提案している移転先で話がまとまっていないように感じられる、④趣味の活動での陳情は、他の活動との整合性がとれるのか、と考えたからです。

 ここで私が反省する点は、これらについて、質疑あるいは討議を申し出て、委員長や執行部などの意見を聞いたうえでの判断であればよかったのですが、いきなりの否決の裏には、このような気持ちがあったからです。

 結果的には、誤解を招くような否決ですが、陶芸教室をはじめとする文化的な活動の促進に関しては、私の政治目標にも挙げています。実際に、おわせ陶の会の作品展などには、毎回足を運んでいますし、その拡がりの大きさは、メンバーからも聞いております。

 しかし、文化的な活動は、市行政の支援が先ではなく、12年間培ってきたノウハウからみても、もっと自分たちでできることがあるように思えてならないのです。市行政の支援というのは、自分たちの努力の後押し程度で得られるほうが、今後の継続に繋がると考えるからです。

 42名の陳情者の声を、私はもっと聞く必要を感じています。しかし、42名でできることはもっとありそうです。結果的によい方向に導かれるような建設的な後押しを、今後はしていかなければと考えています。

 率先的な市民活動の原点が、この陳情書から生まれることに期待しています。
by owase874 | 2006-12-22 23:10 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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