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諏訪市のまちづくりを、昨年の災害経験から学ぶ

 諏訪市を視察するにあたり、平成18年7月の長野県豪雨災害が記憶にありました。
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岡谷市上ノ原小学校


 写真は、私が災害救援に出向いた、土石流被害を受けた小学校ですが、このとき諏訪市でも1,000戸近い家屋が、オーバーフローした諏訪湖によって浸水被害を受けました。また、周辺の下諏訪町でも、同じように浸水被害を受けました。
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諏訪湖畔


 そのなかで、諏訪市の災害復興が迅速に行われたことや、地元からのボランティアが多数を占めていたことに興味を持っていたので、この視察で謎を解き明かそうと考えていました。今回の視察目的である、「諏訪市のまちづくり」を多角的に検証するつもりでした。
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諏訪市役所


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議会事務局長が印象的でした


 諏訪市では、平成12年度より市民公募によって設置された「まちづくり市民協議会」が活動しており、現在約90名近い会員がおります。この会員たちは、日頃は環境・福祉・健康の3部会に分かれて独自の活動をしていますが、昨年の災害時には、福祉系のボランティアを取りまとめている諏訪市社協と協働して、災害復旧ボランティアとして活動したとのことでした。

 日常的に減災や防災などで活動しているわけでない人たちが、災害時にボランティアとして活動できたのは、日頃の活動経験によるところが大きいのは一目瞭然でした。これは、三重県で活動しているハローボランティアネットワークみえの活動理念と重なります。

 その後の教訓として、行政と社協が協働しながら、市民が災害時に活動できる仕組みづくりを検討しているとのことでしたが、まだまだ手さぐりといった状況が想像できました。しかし、行政が率先して、自治体の傘の中の一員を認識しながら、今以上のレベルアップを図っている様子は、飯田市のまちづくりともつながりました。

 このとき、諏訪市の担当者が、私の提案した中間支援の話に興味を持ってくれたのも嬉しい反応でした。まさに、この話を解決に導くには、行政・社協・市民をつなぐ中間支援組織の存在が必要だからです。その土壌が、諏訪市には出来上がっているのかも知れません。

 災害や防災・減災を毎日のように考えて活動することは、非日常の世界を想定することなので、どこか現実味が無く、なによりもしんどい活動です。しかし、現在やっている日常の率先的な活動が、災害時に臨機応変に対応できるトレーニングを積むことでもあると考えたとき、市民レベルでの防災まちづくりの扉が開かれる気がします。

 そこに、中間支援する組織が存在すれば、行政や社協・市民のリクエストに適材適所で応えられ、縦横無尽な活動の幅が生まれることによって、自治体の中のまちづりが一体感をもって進められていくのではないでしょうか。

 今回の視察は、私にとって次につながるヒントを得ることができました。
by owase874 | 2007-11-15 02:22 | 防災とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

ときには辛口の意見もありますが、東紀州における公益や市民益を考える一人の意見として読んでいただければ幸いです。

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