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乳幼児等福祉医療費助成制度の見直しについて

 21日の午前中、乳幼児等福祉医療費助成制度の見直しについて、伊藤市長に要望書を提出してきました。

 この件では、尾鷲市をはじめとする3市町だけが、野呂知事の考えに追随した形でしたが、大多数の自治体がNOを突きつけており、各自治体の事情を考えてと言っていた野呂知事の発言にも矛盾が生じています。

 しかし、県議会のアンケートに回答していなかった東紀州の他の自治体も、現状は県に賛同するとの見解を聞き、東紀州との南北格差を痛感しました。確かに、2割負担によって自治体が背負う負担は軽減されますが、その分の負担は乳児や障がい者、母子または父子家庭に回ってきます。特に、尾鷲は乳児が少ないとは言え、出産年齢が若いこともあり、離婚などで母子または父子家庭も多い傾向です。

 何よりも、未来に足かせをするような制度は、今の現状を見直さない責任転嫁のように思えてなりません。少子化を加速させないためにも、また、尾鷲市が独自の制度を打ち出すことで、尾鷲市の将来を率先してほしいと考えています。

◆要望した超党派の議員
 南靖久(自由クラブ)
 高村泰徳(自由クラブ)
 三鬼和昭(自由クラブ)
 浜中佳芳子(自由クラブ)
 北村道生(日本共産党)
 三鬼孝之
 中垣克朗
 端無徹也
 内山鉄芳

◆要望書の全文

乳幼児等福祉医療費助成制度の見直しについて(要望)

 現在、県におかれては、「乳幼児」「障害者」「ひとり親家庭」の福祉医療費助成制度について市町と検討会を行って参りました。しかし、その内容には、乳幼児の通院の場合の医療費助成を現在の「4歳未満まで」から「就業前まで」に助成の対象者を拡大する一方で、「2割の一部自己負担を求める」などが含まれており、見過ごすことが出来ません
 また、平成19年9月の県議会で、全会一致で採択された「総合的な子育て支援策及び『乳幼児医療費助成制度』の拡充に関する請願書」の内容からいっても、制度を後退させるような自己負担の導入は納得できるものではありません。
 今回、「一部自己負担の導入は県の事情というより、市町の事情でこうならざるを得ない」という知事の発言を受けた県議会が、県内29市町に対してアンケートを実施いたしました。
 12月17日の県議会の政策討論会議を得て発表された結果は、回答をしなかった4市町を除いた25市町のうち一部自己負担に賛成したのはわずか3市町しかありません。そして、その中の1件が尾鷲市と報告されています。
 市長は、第4回定例会における一般質問で、「一部自己負担はやむを得ない」という考えをアンケートに反映したという見解を示されていますが、これはアンケート結果における県内の動向からいっても、少子高齢化時代の流れのなかでまったく人口減少阻止の対策に沿わないものであると考えます。
 また、このことは子育て支援の一環から、できるだけ子育て家庭の経済的な負担を軽減できるよう支援していくという「尾鷲市次世代育成支援行動計画」を掲げる本市において、到底、市民の理解は得られないものであります。
 これまで一部自己負担導入に全市町の合意を得たとしてきたという前提が崩れたことによって、県の考えがどう変わるかはその経過を待たなければなりません。
 しかし、県が「大多数の市町の考え」と異なる一部自己負担の導入を決定した場合においても、思いやりのあるまちづくりとして、本市独自で「一部自己負担なし」の措置をとられることを強く要望するものであります。
by owase874 | 2007-12-22 14:58 | 福祉とまちづくり


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


by kumano874

ご挨拶とブログの概要

当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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