田舎にしかできないこと、田舎だからこそできること

 モミジの紅葉で有名な香嵐渓がある足助町ですが、それまでの9千人あまりの町から、41万人ちかい人口となった豊田市と合併しました。
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TVでも馴染み深い光景


 山間の地にある町で、足助川と巴川に囲まれており、古くは交通の要所として栄えました。しかし、14校あった公立学校の4校が閉校されると、過疎化が取りざたされるようになり、若年層の人口流出も表面化してきました。どこの田舎でも課題となる話ですが、足助町がほかと違ったのは、その対策に早くから向き合い、行動を起こしていたことです。

 昼食に立ち寄った百年草は、1990年に、足助町制施行100周年を記念して建設された福祉観光施設で、ホテル事業を柱としていますが、地域の高齢者の生きがいの場所としても、足助ハムや焼きたてパンの工房を併設しています。観光客でごった返す紅葉の時期ではないとのことですが、レストランや温浴施設に、地元の方がわりといたのには驚きました。
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まなび農園 椿立さとやま


 閉校した小学校をユースホステルに改良した椿立さとやまは、バス停から車で10分くらいの場所にある山奥の宿泊施設です。外観は昔の校舎ですが、内装は作りこまれており、最低限の快適な環境となっていました。閉校と同時となる1997年に、約4千5百万円をかけて足助町が建設し、その後の管理運営を地元(椿立学区を守る会)に委ねている官設民営の施設です。
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椿立さとやまでの風景


 年間1,500人ほどが利用しており、管理人夫婦が生活する最低限の収益があるとのことでした。けっこう苦労しながら、さまざま企画で呼び込みをしており、積極的な行動が継続を保証していました。気になったのは、分譲もしている隣接する農園ですが、もともとが田んぼだけに、水はけが悪いままでした。根本的に土壌改良をしないと、野菜畑としての機能は難しいように感じました。
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飯盛山のカタクリ


 足助町の観光事業を支えている株式会社三州足助公社は、百年草や、このあと訪れた三州足助屋敷の管理運営をおこなっており、足助観光協会への支援業務も行っています。概要を説明したいただいた○○さんは、尾鷲市に講演に来ていただいた方で、足助町の資源を最大限に生かした観光まちづくりを実践していました。
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三州足助屋敷


 公社の売り上げは年間約8億円を超えており、紅葉の最盛期である11月で全体の70%を稼ぐとのことでした。この数値には驚きですが、それ以外の時期のてこ入れに力も入れているとのことでした。この日も、まばらに観光客がいましたが、閑散としていたのが印象的でした。

 事業概要をみると、社員15名、嘱託11名、臨時20名の雇用創出を達成しており、繁忙期の11月限定で、中国人調理師を最高8名招聘しているとのことでした。高齢者が多いことからも、地元での生きがいづくりにも寄与しており、先手先手で行動しているのが、成功の鍵だと感じました。また、観光資源は身近にあって、それをどう観光客にみせるかに苦労していました。

 15年は先手を打っている足助町を視察し、尾鷲でも十分できそうな、田舎にしかできないヒントを見た気がしました。
by owase874 | 2008-03-17 23:14 | 観光とまちづくり


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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