一般質問が終わったあとで…

 10日から12日にかけて、一般質問がありました。

 私も一般質問に向けて、各自治体の耐震化状況や中心市街地活性化によるまちづくりなどをリサーチしていたので、いつも以上に頭の整理に時間がかかりました。データを持って将来を予測するのが基本となるので、とにかく膨大なデータを入手し、相関や関連を検討しながら質問や答弁に対する再質問に備えるので、担当課とのディスカッションも織り交ぜながら、いつもの目標60分のシナリオを書きました。

 ただし、今回は、そのシナリオの大半は、頭の中に整理して、紙ベースは箇条書きのみとなりました。理由としては、奥田市長がノー原稿の方針というので、「どう出てくるかわからない」こともあり、そのためのデータ蓄積が多くなった分、紙ベースにすると、巻物になってしまうからでした。

 実際の答弁では、予想していた通りに、私だけでなくほとんどの登壇した議員が、持ち時間の80分を使い切るか間近までやりとりしました。他の議員の登壇を傍聴し、私自身も登壇した感想から言えば、持ち時間の多くが、奥田市長の答弁に費やされた時間であり、市長の言葉をより長く引き出すことは、有意義な一般質問だと聞いていましたが、前置きの長い答弁が多いので、「市長!端的にお願いします。」、「質問に答えてください。」と、與谷議長より注意を受ける場面が多々ありました。

 そうなった原因は多々あるでしょうが、奥田市長にとっても初めての一般質問であり、しかも議員時代とは違う「答弁する側」でしたので、長い時間、市政に対する熱い思いだけが先行して語られ、議員が聞きだしたい裏付けのある施策にまでたどり着けなかったのが大きいように感じました。また、担当課との打ち合わせやすり合わせが少なかったのか、市長の率直な考えを述べることが多く、総合計画に基づいた関連性や、担当課が進めていることとの相関性が見られない発言も多く、具体的な施策を述べることはほとんど無かったように感じます。

 奥田市長自ら、「今までのような(長い時間を費やした)ヒアリングを無くしたので、執行部の負担が少なくなった。」とのことですが、担当課の方が細かな施策については詳しいはずなので、全てを市長で取り仕切るには限界があるように感じました。たとえば、市長の熱い答弁のあとに、担当課からのデータを持った補足説明があればよかったのかなとも感じました。

 私たち議員の一般質問の多くは、過去のデータや裏付けられている事実に基づいて質問するので、答弁においても同じような質量を期待しています。今回の私の一般質問の中でも、「市役所の耐震化診断と耐震化計画がなされていないこと」を言及したとき、「学校と同時進行します」との即答をいただきましたが、根拠立ての無い回答は、「学校の耐震化だけでも不明瞭なことが多いのに、市庁舎との同時進行は大丈夫なのか?」と、担当課からの聞き取りとは相関しない部分もあって、実行するという安堵感よりも疑念を持ちました。

 伊藤前市長においては、このあたりの駆け引きが、ときとして腹立たしくなるくらいにしたたかで、担当課に補足説明を求めることで息を抜いてきたり、「前向きに善処します」と締めくくったりと、その場での即答が少なかったのも事実です。それと比較すると、画期的で積極的な発言なのですが、あまりにも裏付けられた確信が無いので、今後の展開をつぶさに見守っていく必要を強く感じました。

 ただし、いくら裏付けが無いといっても、議会の場で市長が「実行する」と言ったことは、有耶無耶にされたり、蔑ろにされては、一般質問する意味がなくなります。

 ひとまずは、一般質問が終わって一息ついた感じです。
by owase874 | 2008-06-13 09:45 | 端無の一般質問


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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