「議員として、どうあるべきなのか?」を考える

 先日、私の一般質問の内容について、PTAの主要な役員と面談しました。

 まず、同僚議員から電話連絡が入り、当時の一般質問の様子をPTA幹部から聞かれたとのことで、短い内容の確認はしましたが、その後の対応は私本人がした方がいいでしょうと言いました。しばらくのちに、PTA幹部から電話が入り、当初の申し入れは、「(私の一般質問の内容が記載された)新聞記事の内容の確認」とのことで、当日は3名の方が来られました。

 電話対応では済まない雰囲気から、また私自身も会うことを希望したので、それまでにお客で来ていた(私と政策論争ができる)友人に理を入れ、申し合わせたわけではないですが、当時の選対責任者もやってきました。しかし、その場での助言や言葉を挟んでもらうためではなく、私の対応が適切であったかと、その後の影響を考えたとき、他に聞いている人が必要と感じたからでした。

 内容は、新聞記事の確認で、「南海日日に掲載された内容では、学校耐震化よりも、市役所の耐震化を述べているが、真意はどうか?」でした。これに対して、「紀勢新聞の記事がより正確です。記者からの取材もありました。翌日の投書(コラム)にも核となることが書かれてあります。」と答えたのですが、「紀勢新聞でも同じように書いている。」と、幹部の一人から指摘を受けました。「読んだ感想では、そう捉えた。」と、他の幹部からも言われました。

 しかし、私は自ら「そのような気持ちはございません。」と、言い訳のような回答を、3名の前で述べることに抵抗を感じ、「新聞記事の内容には、受け止め方がそれぞれあるでしょう。記事の内容についても、大まかなことが記者の視点で書かれているので、必ずしも同一意見ではないときもあります。ましてや、取材をすることなく掲載することもありますから…」、「それ以上に、こうして圧力をかけられた状態で、「この場で否定するのか?」と聞かれても、「そうです、違います」と答える自分自身に情けなさような気持ちを感じます。」と答えました。

 「多くの方が、端無議員は学校耐震化よりも市役所の耐震化を述べている。と言っている。」

 PTA幹部の方々はおっしゃいましたが、尾鷲市民の大多数なのか、PTA関係者だけなのか、はっきりしない数字を後ろ盾にされるのも嫌な気分ですし、また、仮にそうであったとしても、自分たちの意見と違うと言う理由で、数の論理でこのように真意を問われるのも如何なものかと感じたので、私自身も熱くなりました。私も頑固に否定も肯定もしないものですから、「正式に申し入れを行って、教育委員会にも入っていただいて説明を求める。」といわれた時は、「これでは話にならない。」と感じました。

 ところで、傍観していた友人たちからの講評では、「3名が来た時点で話し合いにならないのはわかっていたはず。それも、自分たちの考えを端無議員に聞いてもらうのではなく、どちらかというと押し付けたい雰囲気に感じられたので、なおさらだろう。それに、熱くなるあなた(私自身)を見てると、いつブレイクをかけようかと感じた場面もあったよ。」とのことでした。

 今回の件で、もう一つ困ったことは、PTA幹部の意見が少しずつ違うところでした。学校耐震化にしても、学校統廃合の有る無しで意見が異なり、新聞記事の捉え方にしても、ニュアンスが違っていました。ですので、一人に私の意見を言って理解されたとしても、もう一人が異なると、議論は議論でなくなってしまいます。私の基本的な考えは、「学校統廃合を進めなければ、学校耐震化の早期達成は難しい。」なので、どうしても話が二転三転する結果を生んでしまいます。

 これもまた、新聞記事の否定を明確にしない私の態度があったからかもしれませんが、どこか見当違いという気持ちも正直に持っています。しかし、教育委員との関係や、教育委員会事務局をはじめとする執行部との関係、もちろん市長との関係、またはそれまでの体制との関係など、私が知りえない事情が複雑に絡んでいることも、今回の件のように、誰かが学校耐震化の是非を問い、それに違った意見がでると、PTAという組織で説明を求める結果になるのだろうかとも考えました。

 しかし、これでは何も進展していかないのではないでしょうか?

 教育委員で構成される教育委員会の権限は、犬山市の学力テスト問題でも、犬山市長がいくら実施を希望しても、教育委員会の決定は覆っていません。その代わりに、市長が教育委員の中に同じ思想の委員を選定することはできますが、それでも教育委員会の独立性と権限の重さは明らかです。

 学校耐震化について言えば、私たち市議会議員の力よりも、教育委員会の力が大きいはずなので、今までの経緯や過去の言った言わないを蒸し返すのではなく、教育委員会の方向性にどうPTAとして協力し、提言し、助言してもらうかではないのでしょうか?そこで決められてくる案については、執行部も市議会も、その重さを痛感していくものだと考えています。それは、PTAという子を持つ親の願いや希望を、教育委員会の意見として提言されれば、少なくとも私は尊重していかなければと考えます。確かに、議決権は市議会議員にありますが、それを納得させるだけの声なき声が、PTAの役割の一つではないでしょうか?

 今回の面談では、私の考えをはっきりと言わせていただきました。新聞記事でなはく、自分自身の声として、説明責任を持ち合わせたつもりです。しかしながら、それでPTA幹部の3名が、納得したかどうかは定かではありません。聞き耳を立てていた友人たちからは、「納得は無理やろな、最初からそんなことは中心ではなかったやろし。」と言われました。

 たとえそうであったとしても、今回のような面談の仕方は、フェアでない気もします。もちろん、私は逃げたり隠れたり、しないしできない市議会議員なので、可能な限り、都合がつく限り、こういった機会を持っていただくことは、自分にとってもプラスにもなります。もちろん、マイナスもあるでしょう。しかし、議会人のプライドとして、「住民が言ってくれば迎合する」議員にはなりたくありません。ただし、友だち関係などであれば、気軽に言い合えたことも、今の私の立場では、このような畏まった形になった原因かも知れません。

 そのあとも、深く深く考えました。友人たちと遅い夕食を交えながら、別途進めている事業の展開を打ち合わせしました。しかし、いつまでも、私には後味の悪さが残っています。たどり着いた答えではないですが、とにかくもう一度、学校耐震化の進捗や自分自身が調べている内容を、教育委員会事務局や所轄の生活文教常任委員会にも確認しようと考えています。
by owase874 | 2008-06-20 14:54 | コラム「温故知新」


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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