尾鷲市議会議員として、現在の尾鷲市政を考える

 尾鷲市長が改選によって交代し、初めての定例会も経験し、当然ですが私も初めて奥田市長と一般質問で対峙しました。

 常任委員会や全員協議会でのやり取りも行い、委員会の傍聴などでも、奥田市長と各議員とのやり取りを、私なりにつぶさに見てきました。1年生議員ですが、35年間という人生を送ってきているそれなりの自負もあるので、私なりに感じることや考えることもたくさんあります。

 新聞などのメディアや、住民から見聞きすることもありますが、それらの情報も精査しながら、最後は私自身が尾鷲市議会議員という立場で判断しています。その判断が、先の定例会の採決にも表れています。

 しかし、現状に満足はしていません。定例会の採決においても、補正予算に賛成した4人のうちの1人でしたが、その後の奥田市長側の反応は、18日の全協で報告された専決処分ではっきりとしているように感じました。その全協では、先輩議員の考えを聞くだけでしたが、與谷議長の助言を加味することなく、独断で進めていることに議員の非難の声も大きかったです。私自身も、補正予算がいつまでたっても再上程されないことには不満を持っています。

 市長の権限は絶大ですが、無限ではありません。

 そのために議会が存在し、その力の判断や抑制を促すことができます。これが、市長に対峙する議会の力ですが、双方の力は、自治体を右往左往させるための力ではありません。ともに市民の負託を受けて市政を担う代表者となっているのですから、行き着く先は市民の利益を考えることです。

 それを考えると、補正予算など否決された議案はそのまま、あと1人の教育委員の選任もまだ、副市長の指名もまだ、学校耐震化の具体的な計画や予算編成も見えてこない、人事異動における総務課長と防災センター室長の兼務の未解消など、奥田市長のどこを信じて議員として対峙していけばよいのかを考えることが多くなりました。

 性格上、考えるよりは行動しようなのですが、尾鷲市政の何かが変わり始めているという実感を感じ取ることができていない現状です。その最中、地元新聞で報道されていた副市長に指名されている本人が挨拶に来ました。議会の承認など、正規式な手続きすらまだなので、副市長候補ということでの挨拶でしたが、こうしたやり方を、奥田市長は望んでいたのかなと感じました。

 ガソリンが高騰し、食料品など身近な生活用品が値上がりし、尾鷲市の責任ではないにしても、今の景気後退が尾鷲市の活気を盛り下げています。地元新聞を見ても、市政に関する建設的なニュースは皆無で、それは議会内でも、私なりに感じるまちなかの声でも同じです。当然、奥田市長にとっても、明るいニュースは少ないか皆無なのかもしれません。

 私が市議会議員に立候補したのは、今の尾鷲をもっともっと住みよいまちにしたい。その住みよいまちとは、ボランティア活動や市民活動など、住民主導による率先的な生活環境づくりの充実でした。言葉にすると、「温故知新」であり、その新しい力を導入していくために、「新鮮力」というキャッチコピーで選挙戦を展開しました。

 その点においては、奥田市長が公約している財政再建や生活環境の向上など、細部の相反する部分はあっても、向かう先は反対方向ではありません。しかし、現状に満足できていないもどかしさは、従来を踏襲するような副市長人事で余計に理解しがたくなりました。

 尾鷲市に対する疲弊感や脱力感は、市民の声からも感じています。それは、停滞する市政を担う私たちの責任もあるでしょう。脱却するべく、それぞれが奔走していますが、議会は一つにならねば市長とは対峙できませんし、市長も議会を蔑ろにはできません。

 近々、議運と全協が開催され、8月臨時議会について議論されることになっています。議運の委員として、また一人の尾鷲市議会議員として、この臨時会には間違いのない判断と決断をしたいと考えています。
by owase874 | 2008-07-21 23:28 | コラム「温故知新」


市民活動の延長線上に、市民目線の政治があると考えています。


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当ブログに来ていただきありがとうございます。私が政治に関心をもったのは、災害現場でボランティアとして活動しているときに、どうしても市民活動・NPO活動だけでは届かない声があると感じてからです。1995年の、阪神淡路大震災のときです。それ以降、政策提言できる市民活動を合言葉に、さまざまなことを実践しています(市民派向けのブログもあります。こちらCafe_CReAM モノ語り)。


これまでの思いが実現したのが、2006年11月から、2期6年半在職した尾鷲市議会議員でした。3期目の挑戦には苦杯しましたが、貴重な実体験をさせていただき、条例の制定を中心にした議会改革や、市民活動で培った政策提言を直接できる立場として、負託の重さを実感することができました。

また、尾鷲市議として負託をいただいてからは、この地域ではいち早く、議員活動をお知らせする手段の一つとして、このブログを活用しました。当時のことも含め、日々私が何を感じ、何を考えているかを綴る活動報告にもなっています。なお、2014年5月1日からは、三重県熊野市議会議員として、あらたな1歩を踏み出します。

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